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2010年7月13日 (火)

キルギスからカザフスタンへの汽車旅。

朝は7時半の早起き。何せ今日は11:55発の汽車に乗らなきゃいけないので、観光は午前中半日のみ。昨日の事務所の同僚の皆様によれば、西のイシク・クル湖に行くのが良いらしいのだけれど、片道3時間くらいかかるらしいので、行って帰ってくるとどうしても夕方、夜行バスになってしまう。
落花生。としては、やっぱりキルギスの汽車にも乗っておきたい。

そんなわけで朝8時半、昨晩のウチにお願いしておいた借上タクシーで出発。最近時間ないことを言い訳にだんだんこのパターン増えてきたな。歳とってきた、っということで。
クルマは20年落ちくらいのベンツEクラス(W124)のディーゼル車。これならゆったりだね。タクシーの行燈乗せてなければ結構VIPチックで。

市内を抜け出したクルマは東のトクマクに向けて国道を海草。それなりの交通量。ウツラウツラするうちに1時間弱、トクマクから幹線道路を外れ南に向かい、最初の目的地ブラナの塔へ。11世紀に造られたイスラムチックなレンガ積みの模様が美しい。ちょっと上半部が崩れてしまっている。
開館時間にはちょっと早いけれど、敷地内に入ってみると、管理人を兼ねているおばちゃんが現れ、横に造られた博物館と称する建物の中を英語で説明してくれた。質問し返してみると、突然英語がたどたどしくなったんで、決まり文句を流暢に喋れるということか。
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ブラナの塔と草原と雪をかぶった山々。まんま絵葉書になりそう。

続いての目的地は、十数キロ離れたところにあるアク・ベシム遺跡。運ちゃんはあまり行きなれていないところらしく、地元住民に案内を乞いながらの移動。こちらは6~12世紀の仏教文化の砦の遺跡らしいが、こちらは草原の中に殆ど崩れかかった建物の残骸が残ってるだけで、あまりわざわざ行くほどもなかったかな、というのが感想。まあ、せっかく来たんだしね。

ちょっと時間をとってしまい、ビシュケク市内に戻ってきたのは11時半過ぎ。ちょっと焦り出したが、それでも11:45頃無事にビシュケク駅に到着。料金の2,000スム(約4,000円)を払い、出発間近の列車に駆け込んだ。
ほぼ定刻に出発したこの列車、延々3日ほどかけてモスクワまで向かう長距離列車。なのに車掌のおばちゃんによれば、食堂車がない由。おっと、機内食のパンの残りしかないぞ。どこかで買いこまないと。あ、しまった。キルギス・スムも残り200円ほどしかないし、カザフ・テンゲもないぞ。困ったな。
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立派なビシュケク鉄道駅。ただし発着する列車は1日1~2本程度。

2等車に相当するプラッツカルティニの車内は開放式寝台。2段寝台+上段は荷物置場。ロシア規格の広軌なので、車体幅は広く、通路側脇の窓脇にも上下二段の寝台。1等に相当するクペでは、2段寝台の個室だけになっている。
出発した列車はビシュケク近郊の市街地を抜けると、時折放牧の家畜が見える草原の中をカタンカタンと軽快に、長距離列車ではあるものの、小さな停留所も1つ1つ丁寧に停まりながら走り、キルギス側国境のカインジでパスポートチェック。外国人である落花生。は呼ばれて列車を降り、駅舎内の入管事務所で別途の取り扱いになったが、地元のおばちゃんが許可証の扱いで大声で喧嘩してたものの、こちらは特段問題なくハンコ押されて無事に車内に戻る。問題だったのは、このあとの税関吏。いろんな奴らが何回も荷物開けさせたうえで、最後の中国語を話せる奴がタチが悪く、空港到着時は所持金チェックなんかなかったのに、「陸路国境越えの場合は1,000ドル以上のお金を持っていてはいけない、没収なのだ」等と言いながら賄賂の要求というか、ユスリ。ビシュケクの日本大使館で昨日貰った「何かあったら内務省に連絡するぞ」紙を見せたりするうちに最後は引き下がったが、気分は良くない。っていうか、日本大使館がキルギス内務省と協議して、こういうハラスメント当局者対策のペーパーを作って旅行者に渡してるの、素晴らしい。是非他の(ハラスメント受けそうな)国にある日本大使館でもやって欲しいもんです。

この停車はおよそ1時間。ようやく動き出した列車は国境を越え、カザフ側の国境駅メルケに向かい、今度は2時間の停車。ビシュケクから追っかけてきたエカテリンブルグ方面行きの後続列車が追いついて来ちゃった。短区間利用者も居るんだから、もう少し列車間隔考えればいいのに。
さておき、国境だ。英語を話せる若い入管職員との話は極めてフレンドリーに終わったが、やっぱりケシカランのは税関吏だった。いつまでも席に居座り、紙に「$100」なんて露骨な請求。いい加減うんざりしていたので、隣のボックスの英語の話せるお姉ちゃんに来て貰い、通訳を依頼。地元民の前で外国人にハラスメントを出来ないと悟ったか、「何かプレゼントをくれると嬉しいのだが」等といきなりトーンダウン。「お菓子くらいならあげるけど、お金を意味してるんだったら、それは賄賂・汚職だから、写真撮ってアルマティに報告するよ」と返すと、ようやくスゴスゴ去って行った。まったく、もう。

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ビシュケク→シムケント、二等車の車内で、キルギスのアイドル歌手と(笑)

そんな訳で仲良くなった隣の席のお姉ちゃん、時々話してるうちに、突然読みかけの新聞を持って現れ、「これ、見覚えない?」とカラー写真入りの芸能記事を見せられた。5人組のアイドル歌手兼ダンサーの様だが、おや、目の前の君じゃないか。キルギス人のアイドル歌手・ダンスグループのメンバーで、今日は夏休みでモスクワに親戚を訪ねて旅行中とのこと。飛行機だと片道400ドルかかるけど、列車なら200ドルだからねー、って仰るけど、列車だと3日かかるからなあ。当方が食糧難に陥っていることを見かね、菓子パンとトマトなどを差し入れて頂いちゃいました。せっかくなので彼女らのCDでもどこかで手に入れられないかな。

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駅のホームには大勢の立ち売り。もうカザフだけどキルギス・スムもOK。ただ、肉じゃが、殆ど肉なし。

暫く走り段々夕方っぽくなってきたころ、アルマティ=シムケントを結ぶ電化複線の本線と合流してルゴボイ着。ホームには立ち売りも出て、乗客もホームに降りて買物しているところをみると、暫く停車か。駅員に闇両替のおばちゃんを紹介してもらい、取り敢えずのカザフ・テンゲも入手。夕食も肉じゃが、卵、果物、飲物と無事に入手。
今日の目的地シムケント着は夜中の1時近くの筈。さあ、あと少し。

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