« タンク車に乗って: シドトポ~パサール・トゥリ | トップページ | もうひとつの平面クロス。 »

2012年9月16日 (日)

不思議な短絡線(未開業)。

スラバヤの南の方に以前から気になっている路線がありました。
南本線のモジョクルトと、マラン・バニュワンギ方面の路線のスラバヤ近郊路線の南の終点、ポロンとを東西に結ぶ路線は、オランダ時代の1898年にMojokerto Stomtram Maayschappijによって開業した路線であり、これは既に1970年頃に廃線になって久しいが、この路線の北側に並行する形で、南本線のタリク(Tarik)と、ポロンの北、泥流噴出で有名なシドアルジョとを結ぶ路線が存在するようで、雑誌「Majalah KA」やその他の資料でも、この区間については「Aktif」だという表記がされていた。
とはいえ、この区間を運行している列車の情報は聞いたことがないし、貨物線なのかとも思ったが、途中にはキチンと駅が設置されているらしい。
というわけで、考えていても情報が勝手に入ってくる訳もないので、とある週末、取り敢えず見に行ってみることにしました。
2tulanganp1180555
突然現れた近代的なトゥランガン駅舎。周囲に人の気配なし。

スラバヤ市内から高速道路を南に下り、泥流噴出で寸断された高速道路をその直前のポロンI.C.で下り、国道を少し北に向かった、カバンの生産・直売で有名なタングルアンギン(Tanggulangin)の集落で田舎道に入る。暫く西に走るとTulangan、Singopaduという集落で三差路を右折して北へ。暫く走ると左手には(旧スペルで)PG.ToelanganというPTPN-X経営の小規模な製糖工場が現れた。トロッコが使われてはいるものの、牽引は全てトラクターで、フィールドに出る路線ももう全くないという事で残念。

このPGを過ぎて暫く北上したところに踏切。渡り板部分の線路は砂に埋もれている所を見ると、列車は少なくとも最近では全く運転されていないようだ。
その右手数百mのところにあった目的のトゥランガン駅はありました。突然あまりに近代的な駅舎が現れたのにはビックリ。最近のJabotabek首都圏の新駅舎か、インドララヤ新駅か。ホームは一般の低いホームではなく、電鉄対応の高いホームで2面4線。ホームの照明はなんと太陽電池駆動のようだ。
ところがその近代的な駅舎は堅く施錠され、中には入れないし、職員の姿も全く見えないので聞いてみようがない。見知らぬ来訪者に関心を示して近付いてきた近所の住民らしき男性に取り敢えず話を聞いてみるが、やはりこの駅を発着する旅客列車が運行されたことはないという。踏切の様子から察するに、貨物列車も走っていないだろう。設備は直ぐにでも供用開始出来そうな状況であるが、そもそもこの地域の流動はスラバヤを目指す南北の流動が主要。このモジョクルト~シドアルジョ区間を東西に結ぶ旅客需要があるのだろうか。
Tulanganp1180552

PG.Toelangan製糖工場のローリーはトラクターでの移動。。。

近くには工場が幾つかあるらしく、この駅からの帰路、土曜の昼過ぎに勤務を終えて帰宅する社員と思しき大量のバイクが近くの道を埋め尽くし大渋滞となったが、このあたりの通勤客輸送・・・では無理がある。
貨物輸送にしても、シドアルジョから北に向かえば20kmも走らずにウォノクロモでモジョクルト・タリクからの南本線と合流してしまう。モジョクルト~ウォノクロモ間の線路容量が逼迫し、バイパス線を作る必要があるという話も聞いたことがない。モジョクルト方面からマラン、プロボリンゴ方面ジャワ東部への貨物であれば、シドアルジョに南側から入ってスイッチバックしなければならない線形にする必要はない。
正直、建設目的が今一つ良く判らない短絡線であるが、まあ運行が開始されたら乗りに来てみることにしよう。いつになるか判らないんだけどね。

位置関係としては、こんな感じになります
Surabayanambu

|

« タンク車に乗って: シドトポ~パサール・トゥリ | トップページ | もうひとつの平面クロス。 »

コメント

パクアン急行さま、
そうですか、Tarik駅も近代化されていたんですか。色々の情報を組み合わせれば何か見えてくるかもしれませんね。
でも今のところ全く不明です。ポロンまでのKRDコミューターをシドアルジョからこの線経由でモジョクルトまで延長するとか。。。 是非「Majalah KA」で取材して貰いましょう。

投稿: 落花生。 | 2012年9月20日 (木) 00時54分

おはようございます。

もう一ヶ月以上前のことになってしまいますが、スラバヤを訪問した初日、ラピ・ドーホーの車中よりこの路線を発見し、なんだあれはと私も首をかしげておりました。確かTarik駅だったかとは思いますが、連絡線側にはご紹介されているトゥランガン駅に似た近代的な、ある意味インドネシアに似合わないホームが出現しており、益々不思議な気分になりました。まるで風貌は空港連絡線のような感じですが、まったく空港とは関係ないですし・・・。モジョクルトからスラバヤまで短絡?する通勤線でも作る気なんでしょうか??

投稿: パクアン急行 | 2012年9月19日 (水) 12時03分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/200655/55671915

この記事へのトラックバック一覧です: 不思議な短絡線(未開業)。:

« タンク車に乗って: シドトポ~パサール・トゥリ | トップページ | もうひとつの平面クロス。 »