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2012年9月 1日 (土)

マラヤンタイガー・トレインの旅。

さてこのブルートレインあらため「Malayan Tiger Train」ですが、関心がある方にはあらためて説明する必要もないですよね。JRでは既に寝台特急というものが事実上消滅しかかっており、JR西日本・九州両社により九州方面への夜行列車で使われていた車輛が、日本政府を介しての援助という形でマレーシアに送られたのが昨年。JICA専門家も入ってメンテナンスの指導もするなど、万全の態勢で(ようやく)運行を開始したのが今年の春(昨年末に、日本大使等も出席してお披露目運転だけやったようですが)。
車輛はA寝台個室、2段式B寝台、座席車と各種に及び、列車はマレーシア南部・シンガポール国境の街ジョホール・バルから北東へ向かい、終点はタイ国境も近いコタバル近くのTumpat駅まで約800kmの間を約15時間かけて走る列車です。何故かマレーシア国鉄KTMのサイトの時刻表にはこの列車は掲載されていないのですが、列車検索をしてみると現れて来て、予約も出来る(等級別、寝台・座席は空席一覧表から自分で指定することが可能)。
現在は1編成(この日はロネ1、ハネ3、ハザ3の7両編成)のみが往復しているので週3便の運行ですが、更に1編成分(以上)の車輛が譲渡されているので、いずれ毎日運行になるんでしょう。
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カーブの多い半島横断路線を走るマラヤンタイガー・トレイン。

車輛自体は一部オレンジ色に塗装されてイメージチェンジを図っているものの、JR時代の姿を色濃く残し(実は軌間が1,067mm→1,000mmと微妙に改造されていたりするのですが)、車体のあちこちに「A寝台」「オハネ15」「京都」等の日本語表記が残っています。
この列車、終点のトゥンパット到着が定時で13時半ということで、そこを狭い個室で一人で過ごすってのも若干寂しいものがあるかな?と迷ったんですけど、結局料金は一番上級のA寝台個室(BDMF)で150リンギット、約4,500円だから、日本時代のA寝台個室、寝台料金だけで1万数千円払っていた(乗ったことはないんですけど。。。これに運賃と特急料金がかかっていた)のに比べれば、相当安いですよね。折角だから一回は乗ってみましょ、ということで、今回はこれにしてみました。
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JBセントラル発西鹿児島行き。他にも京都行き、大阪行きなど…

今日のこの18列車、B寝台はほぼ全ての下段寝台が使われており、上段まで使っているグループもありましたが、料金がほぼ倍額となるA寝台個室は乗客は落花生。一人のみ。時折趣味で乗って来る日本人がいるようで、この日も一人写真を撮りまくっている方がいらっしゃった。

さて朝は途中のKuala Lipisあたりで目が覚めたのですが、列車は先行の普通列車の追い越しや対向列車との待ち合わせなどで若干ずつ遅れを貯めながら、各駅で少しずつ乗客を降ろしながら北上。車窓は、なんとなくスマトラのメダンから南下する列車の風景に似てるなあ。パーム椰子のプランテーションが一面に広がり、かと思うと時々大きな岩がそびえ立っていたり。
この列車で一つ残念なのは食堂車が連結されておらず、車内販売もスナック菓子と飲物(イスラムなのでビールはなし)の販売があるだけ。あ、でも朝、途中のDabong駅だったかで、車内サービス係員が駅前の食堂から買い込んで来た食事とお茶の販売がありました。
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駅前食堂から買い込んできた朝ご飯。甘いお茶とあわせて5リンギット(約130円)

そして最後の大きな街、コタバル郊外のワカバルで殆どの乗客が下車、終点トゥンパットには1時間弱ほどの遅れで無事に到着。駅構内の車庫には、もう一編成と思しきブルートレインが留置されているのが見えました。ここからタイに抜ければ、タイ側南部本線でも中古で輸出されたブルートレイン車輛を用いた列車が走っていた筈。ブルートレインを乗り継いでのマレー半島縦断の旅、イイねえ~♪
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終点トゥンパット到着。コタバルに戻る普通列車が14時にあるし、街まで歩けばバスもあります。

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コメント

続けて失礼します。いいですね~、マラヤンタイガー。春の長期休暇あたりに行けないものかと、狙っていたりします。しかしながら未だ1編成運用とは、改造が上手くいかなかったのか、残りは予備車扱いになってしまったのかと、やや心配ではあります。以前、ピクトリアル誌に幕は全部抜かれているとか書かれてましたが、残ってるんですか!やはり実地調査は重要ですね。おそらく西日本車は譲渡時にJR側で撤去(ファンに売却)、九州車は現状渡しで、そのまま残っているのではと推測します。同形車はタイやフィリピンにも渡っているわけですが、今後も圧倒的状態の良さを誇るのはマレーシア車でしょうね。タイは塗装変更でブルトレカラーは壊滅状態ですし、フィリピンなんてお先がそう長くなさそうですので;;

投稿: パクアン急行 | 2012年9月 7日 (金) 02時28分

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