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2012年12月 1日 (土)

休止中の貨物線のその先に… グレシック貨物線。

土曜日の今日は、定年退職するスタッフの記念品の注文に行ったのがあっさり終わってしまったので、そのままクルマを北に向け、パサール・トゥリ~スマランを結ぶ北本線のカダンガン(Kadangan)駅へ向かった。
この駅自体は一日数本の普通列車が停車するだけのなんということはない小駅で、駅前広場もベモの乗り入れもなく、周辺からの集客が全く考慮されていない駅なのだが、この駅から北西のグレシック方面へ一本の貨物線が伸びている。
グレシックは巨大なセメント製造会社がある事で全国的に有名で、ここで製造されたセメントがこの貨物線を通って全国へと運搬されていたのだが、2010年に運搬契約が終了して貨物列車の運転も終了しているとの情報を目にし、確かめに行ってみることにした次第。
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カダンガン駅は、外に出るとすぐにドブ川で、駅名の看板もなく、乗客の乗降を想定していない作り。

カダンガン駅に着いて程なく、列車が来る合図のシグナルが鳴り始め、駅員がホームに出て来たと思ったら、西から猛スピードでスマランからの急行「ラジャワリ」が通過していった。1,2等併結なのだが、2等Bisnis車は、最後尾の貨物車の前の1両だけで、編成の殆どは1等Eksektif車だった。やはり中途半端な存在の非冷房Bisnis車は次第になくなって行くのかな。

駅員と話をしてみると、ここカダンガンとグレシック方面との貨物列車の運行は、やはり情報どおり2010年から運行していないという。残念だが、取り敢えず路線図に乗っている、インドロ(Indro)駅を目指し、クルマを北西に走らせた。
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インドロ駅は再開に向けた線路補修工事の真っ最中。左なんか、もう現役線レベルの整備状況。

グレシック市内に入って程なく、港の方へと向かう引き込み線にそって辿り着いたインドロ駅は、保線作業の真っ最中だった。
ん、列車運行再開か?? と期待しつつ、副駅長格の駅員氏に話しかけてみると、まさに貨物列車の運転を再開すべく、ほったらかしになっている線路の改良(diperbaiki)作業中だそう。荷主はグレシック・セメントではなく、更に奥にあるペトロキミアという会社で、以前もこの工場で製造した肥料をジャワ島東部各地に運び出しており、こちらも列車の運行はやめていたのだが、今後の同社との契約交渉状況如何では、早ければ来年1月からでも貨物列車の運転再開があり得るとのこと。そりゃあ楽しみだ。

ここで聞き出したもう一つの情報、Wikimapiaの空撮図にはここインドロから西のグレシック・セメントと、その途中から分岐して北西のペトロキミアへの専用線しか書かれていないのだが、以前はこのインドロから真北の「グレシック」駅までの路線があり、旅客営業もしていたという。そういえば、雑誌「Majalah KA」の廃線休止線・廃止休止駅も含めた路線図には確かにカダンガン=インドロ=グレシックという路線が描かれている。このグレシックってのは企業の専用線ではなく、国鉄路線として別に存在したのだな。
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インドロからグレシック駅へ向かう廃線跡は生活道路に。

折角なので駅員氏にそのグレシック旧駅への行き方を教えて貰うと、港の近く、村(Kelurahan)役場の脇だという。言われた方向へクルマを進めてみると、専用線のガーター橋をくぐって暫く北上した先の住宅街の軒の前に線路跡がはっきりと現れてきた。ドブ川を跨ぐ部分にはガーター橋も残っており、線路はセメントで埋められて生活道路となっている。
その先、グレシック港の入口から更に数百m進んだ先に、グレシック旧駅跡はありました。ホーム側はセメントで埋められて駐車場になっているが、上屋と駅舎への出入口は田舎の駅の雰囲気そのまま。駅舎の発券窓口のあたりは簡易食堂となっており、地元のおじちゃん達と店のおばちゃんに勧められるがままコーヒーを飲みながら暫し当時の話を聞かせて戴く。1970年代初頭まで旅客列車が走っていたんだよね、とのこと。
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グレシック駅跡。駅舎は田舎の駅の雰囲気そのまま残ってます。
ホーム側。線路こそ残ってないものの、駅舎以外の何物でもない建物。
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帰りはグレシックセメントとペトロキミアへ向かう専用線の廃線、いや一部は復活するのだから今は休止線だな、の跡を辿ってから高速に乗ってスラバヤに帰るが、途中は低速で走るトラックも多く、それなりの渋滞。途中跨いだインドロ=カダンガン間の本線はまっすぐに伸びた立派な高規格路線だ。グレシックは工場の沢山あるスラバヤの衛星都市で通勤・通学需要は豊富な訳だし、両駅間にはスラバヤから北・西方面へ向かう郊外・長距離路線のオソ・ウィラングン・バスターミナルの裏を掠める部分もあるから、駅だって設けられる。まーた、こじつけやがって等と言われるかもしれないけれど、グレシック市内での駅配置や市内バス・ベモ路線との連携を考え、バスターミナルからの乗り継ぎ客を拾って、東方はパサール・トゥリからスラバヤ都心部へ直通させれば、立派な近郊路線として機能し得るんじゃないかなあ。。。
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インドロからペトロキミアへの専用線の現状はこんな感じ。復活成るかな…??

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