« 本年も宜しくお願いいたします。 | トップページ | 泥水に膝まで浸かって… »

2013年1月 3日 (木)

今年の旅初め。

さあ正月休みもあっという間にお終い。
銀行のデビッド・カード無くして再発行の手続きだとか、(新築なのに)雨季の激しい雨が降ると窓枠から雨漏りして居間の床がびしょ濡れになったのを修理依頼してたりしたら、あっというまに最終日になってしまった。このままお休みおしまいで明日出勤してしまうのも何となく嫌なので、ちょっと近所まで“散歩”してこよっかな、とふと思い立った。
といっても、上司が一時帰国中で御留守番の身なので遠出はできず。
なので、普段あまり乗り慣れない…というか、乗った事はあるのだけれど夜到着する列車に乗っただけで実はあまり車窓を眺めたことがない、パサールトゥリ口のローカル列車に乗ってお出掛けする事にしたのでした。
Cepueksp1190556
パサールトゥリ駅で出発を待つ、「Cepu Ekspres」号KRDI-AC車両。

(休日モードとしては)ちょっとだけ早起きし、目指したのは09:10発の373列車、「KRD」ボジョネゴロ(Bojonegoro)行き。だったのだけれど、出発15分前に駅についてみるとこの列車は既に「Habis(売切)」ということで、買えたのは09:50発の「Cepu Ekspres」チェプー行き。INKA製オリジナルの新型ディーゼルカー「KRDI」も、ACつきバージョンはちゃんと乗ったことないから、まぁこれでもいいか。

KRDが出発すると程なく改札が始まり、構内の売店でコーヒーなどを買いこみ、2番ホームで出発を待つ、白地に水色の爽やかな塗装の列車に乗り込んだ。
両開き2扉化しているだけで、内外装の造りはマディウン=ソロ=ジョグジャ間で活躍しているKRDIと同じだね。と思ったら、全車指定席はいいのだけれど、扉の脇に補助席的な折りたたみ椅子が幾つかあり、居心地悪そうに座ってる乗客がいるところを見ると、ここも販売されているようだ。ハズレ席ですな。
Hazuresekip1190572
ハズレ席。子供はこういうの好きだからいいけどさ。

9時50分、定刻に出発。屋根の上からキーンという音が聞こえてくるので何かと思ったら、自動ドアのモーターらしい。車内は9割ほどの乗車率。間もなく西へ進路を変えて速度を上げて行くが、車窓に広がるスラバヤ市内は、線路沿いの低所得層が多く住むエリアとあってか、雨季のせいで結構水に浸かっているのが見える。車内のあちこちからバンジール(Banjir:洪水、水没の意)の声が聞こえる。
10時00分、最初の停車駅タンデス(Tandes)で対向の急行郵便列車と交換。その先のチェルメ(Cerme)でもコンテナ列車と交換する。南本線ほど旅客列車の本数は多くないが、こちらの北本線側も結構な本数の貨物列車が走っており、線路容量は必ずしも余裕があるわけではなさそう。スラバヤ市街地から既にずーっと複線化予定地が用意され、あちこちでレール敷設の工事が進められており、これはボジョネゴロまでずっと続いていた。
先日スマランから特急でスラバヤに帰って来た時も、スマランから、日暮れとなった(その先は見えなくなってしまった)チェプーの先(ボジョネゴロ方)迄ほぼ全区間に亘って複線化工事の最中だったし、スマラン=スラバヤ間の全線の複線化も近いようだ。

スラバヤの都市圏を抜けると、車窓には養殖池が広がり、土手ではヤギが草を食む風景となってきた。このあたり、バスやクルマでで通った事はあるのだけれど、列車で通るとまた違った雰囲気で感じられますね。
Shahanp1190581
左が車販窓口。右のワゴンでもちゃんと車内にも売りに来ます。ここに座ってるお客さんは肩身が狭そう…

ところで、こんな近郊列車にも車販が乗っているのがインドネシアの結構凄いところ。隣の2号車の車端部には売店のような販売窓口が設けられ、更にPT.ResKaの係員がワゴンで車内を売り歩いている。一番人気はPopMieというカップラーメン。食事時間帯でもないのに次から次へと売れてこの1号車だけで15杯以上売れたようで驚き。
隣のBoxでは家族連れの子供が食べ出し、「こぼすなよー」と思っているうちに、案の定股ぐらにひっくり返して大泣きし出して大騒ぎになった。大事なところ火傷したか?? 偶々検察にやって来た車掌の指示で、ResKaの係員が直ぐに掃除道具を持って駆け付けたのは迅速な対応でしたね。
Popmiep1190585
老いも若きもPopMie大人気~♪ テーブルがないのはちょっと不便ですね。

ちょっとした街になって並行道路が渋滞しだすと10時32分ラモンガン(Lamongan)着。既に下車する客が居て驚き。同じボックスの女子大生二人組のうち一人も下車していった。ここまでの運賃Rp.30,000って、安くないよ? 話を聞いてみると、元々は当方と同じく9時10分発のKRDに乗るつもりで来たんだけれど、満席だったのでこちらにした由。そんな、KRDのRp.3,000に比べると10倍の運賃だけど?
と聞くと、確かにバスの方がこのCepu Ekspresよりは安いんだけれど、スラバヤの北西方面行きのオソウィラングン・バスターミナルは遠くて、市内ベモ(ミニバス)でわざわざターミナル行って乗り換えるのは面倒だし、バスは(2-3の席配置で)窮屈だし、ちょこちょこ停まって人の乗り降りがあるのも落ち着かないし…汽車の方が好き、とのこと。
いいねー、汽車派いるじゃないですか。複線化完成の折には、もっとパサールトゥリ口の普通列車の本数増やしましょうよ。

10時51分、プチュク(Pucuk)通過。車端部の壁につけられた液晶表示は、「まもなく○○駅通過」「○○駅を後にしています」とマメな表示を示している。車窓は養殖池から田んぼに変わった。
Bengawanbanjirp1190595
車窓に広がる水浸しの沿線風景。日本でも有名な川「ブンガワンソロ」の治水は地域の課題になってます。

11時2分、ババット(Babat)着。右手にトゥバン(Tuban)方面への廃線跡を分けると、大きな川~ブンガワンソロ~を望むが、キチンとした堤防があるわけではないらしく、雨季でもあり周辺一帯は水浸し。複線化工事部分を含む線路の築堤だけが海の中道のように続いている。侵食されないのかちょっと心配になって来る。
11時25分、スンブレジョ(Sumberejo)着。車内案内の表記はSumberRejoと若干の誤植。10分停車だが交換等はなし。

続いて11時46分、バンジール地帯を徐行しながらカパス(Kapas)着。暫くの後、対向のスラバヤ行き急行54列車「ラジャワリ(Rajawali)」と交換。先日は2等Bisnis車が僅か1両に減車されていたが、今日は2両連結されていたな。

Rajawali1
轟音を立てて通過していくスラバヤ行き「ラジャワリ」号。客車5両に機関車、電源車、食堂車、一番後ろに控車と、なんか効率悪い印象。

そして目的地ボジョネゴロには12時10分に到着。
左手には先行して来た普通列車「KRD」がここで折り返しスラバヤに戻る出発待ちをしているが、KRD:Kereta Rail Diesel即ちディーゼルカーを意味する名称なのにも関わらず、この列車は機関車が客車を引く編成になっている。
スラバヤ地区の日本製気動車MCW302系列が、スマトラ・メダン空港線用車両として改造されるために大量に召し上げられたとの話を聞いていたが、これもその影響か。まあ、車両不足で運休にしたりしないで、ちゃんと代替車両使ってでも走らせてるのは(当たり前だけれど)エラいけどね。ロングシートの気動車3両より、クロスシートの客車4両の方が提供座席数も増えてるし。そういえばさっき、パサールトゥリ駅の隅のデポにはMCW1編成が留置してあったが、あのラモンガン行き「Komuter SuLam」用KRDは生き残ったのだな。

そんなわけでボジョネゴロについて今日の目的は一応半分達成。長くなっちゃったんで、続きはまた別途ということにして、「次の終点Cepuからは「Blora Jaya」と名を変えてスマランまで行きまーす」というアナウンスとともに出発していくCepu Ekspresを見送り、取り敢えず駅を出て街歩きに出ることにした。

Krdp1190634
スラバヤへの戻り出発を待つ「KRD」号客車列車。そのサボはわざわざ作ったのか?

|

« 本年も宜しくお願いいたします。 | トップページ | 泥水に膝まで浸かって… »

コメント

パクアン急行さま、
こちらこそ、今年も宜しくお願いします。
そうですか、メダン空港線用のKRDはスラバヤではなくブミグリス、で、スカブミ線は運休ですか… スラバヤのKRDのように別の車両で代替運行しないのは何故でしょうね。我々の常識では、一度他の交通機関に逃げた客を取り返すのは大変、と考えるのですが。
ところで、そうすると、今Susiで使われなくなった日車KRDは何処へ?

投稿: 落花生。 | 2013年1月 6日 (日) 18時24分

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さて、メダン向けに大量に供出されたKRDですが、蓋を開けてみると大半がブミグリスからの転用で、スラバヤから回ってきたのは僅かに1両だけでした。この他にスマランとジョグジャから来た車両が1両ずつありましたが、もしかしたらそれは書類上だけで、スラバヤで運用されていたのかもしれません。

しかし客車にKRDのサボですか!これはいいですねぇ。見てみたいです。

投稿: パクアン急行 | 2013年1月 5日 (土) 01時07分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/200655/56463449

この記事へのトラックバック一覧です: 今年の旅初め。:

« 本年も宜しくお願いいたします。 | トップページ | 泥水に膝まで浸かって… »