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2013年3月 3日 (日)

カリバル :トロッコ列車で楽しむ♪

さてイジェン・リゾートの朝。7時過ぎに宿手配のクルマで出発し、目指したのはここから南西の方向にあるカリバル。この名前に聞き覚えにある方は、このBlogの熱心な読者(いるのか?)に違いないね。昨年末に東京からの友人とで訪問を計画したものの、お目当てのものが急な枕木交換作業のお陰でドタキャンくらった、あれです。

今回は再度1か月前からカリバル駅長のフェブリさんと連絡をとりつつ、万全の態勢で?臨んだ今日。
9時半過ぎにカリバル駅に着くと、ちょうどスラバヤ行きの急行「Mutiara Timur」と、交換するバニュワンギ行きの「ProboWangi」とが交換するタイミング。この急行が出発し、閉塞が空いた後、我々がチャーターする、「Lori Wisata」が走れるようになるのです。
その駅の東外れでは、線路沿いの倉庫からこの一見保線用モーターカーに見える車輛を線路と直角に引っ張り出し、簡易ターンテーブル?を組み立て、その上で車輛を90度人力で回転し、線路上に乗せて準備完了である。
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本線上で、簡易ターンテーブルを置いて、手動で方向転換するローリー。

駅の運行管理室とでもいうのか、ポイントや鉄電なんかがある部屋で製帽被らせて貰って記念写真撮ったりするうちに、どうやら上りの急行が隣の閉塞を出たらしく、出発準備が整ったと駅員氏が伝えに来た。

今回の(落花生。的には)メイン、ここカリバル駅から2駅隣のガラハン(Garahan)駅との間の区間はトンネルや高い鉄橋が続く風光明媚な区間で、この間の営業線の列車間隔が開く時間帯を活用し、保線用モーターカーを改造した車輛を用いて、トロッコ観光列車(Lori Wisata)を走らせているのは以前から国鉄PT.KAIや、同社のHeritage Railway部門のサイトに載っているので知っていた。
で、前回11月にもチャーターを試みたのだけれど、上述のような事情で実現できず、今回ようやくリベンジと相成ったわけでした。

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古いトンネル出口の前で。1901-1902は掘削工事期間だろうが、1910年とは、開通年かな?

さて2枚窓の前面下部にエンジンの通風口が顔を出している、ちょっとばかり九十九里の単端を思わせなくもないローリーに乗り込み、助役さんの合図で出発ー♪

市街地の裏道を抜けたローリーは次第に山道に差し掛かり、景色も開けてきた。この区間、並行道路は結構九十九折りの峠越えなのだが、この鉄道線は蘭印時代の開通当初に掘られた2本のトンネルと、幾つかの深い谷を越えて走りぬけていく。トンネルはいずれもデザインされ、国内の他のトンネルと同様、カラフルに塗られている。ポータルの上部には掘削年だろうか、1901、1910等といった年号が書かれ、時代を感じさせるものだ。鉄道トンネルの少ない当国内では一部は観光地的扱いになっているようで、こちらのローリーが通りかかると、トンネルの入口で記念写真を撮っているグループも見受けられた。
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途中ムラワン駅で小休止。小さな駅ですが、ちゃんと端末が入り、切符も売ってます。

このローリー、希望すれば好きなところで停めてくれ、記念写真撮影を楽しむことが出来る。往路は、後ろから普通列車が追いかけてくるという事で、古いトンネルの出入口と、1駅目のMrawan駅で小休止したのみで、取り敢えず50分ほどで運転区間の終点、ガラハン駅に到着した。

この駅、今回調べてみるまで全く知らなかったのだけれど、駅売りの弁当…バナナの葉に包まれた「Pecel Pincuk」というご飯が有名で、FaceBookのCheck Inの場所も、「Pecel Pincul Stasiun Garahan」となっているのには笑ってしまった。駅前には何店かの食堂というか売店と、そして列車の時間が近づいてくると、どこから現れたのか15名ほどの駅弁?売りのオバちゃん達。皆お盆の上に10食程を乗せているが、そんなに売れるのかね?
と思っていたのだが、11:14発の上りジュンブル行き「PandanWangi」が到着すると、デッキや窓のあちこちから手が伸び、声がかかり、オバちゃん達は右へ左へとお盆を持って駆け回り、出発までの間に150食以上がほぼ完売したのは驚きだった。「峠の釜めし」並みの有名駅弁だったか。
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ガラハン駅で出発待ち。到着した列車めがけて駅弁売りのオバちゃんたちが活動開始!

そしてこの列車の出発後、我々のローリーはカリバルに向けて引き返す。
今度は往路は通過して来た鉄橋で停まって貰いながらの帰路。鉄橋…トラス橋ではなく、殆どがガーター橋なので、橋は軌間1,067mm+枕木の幅しかなく、車輛幅はこれを大幅に上回って広いため、足元を見ると場所によっては30m近くあるのではなかろうかという目の眩むような谷底がすぐ真下に見える。こちらのローリーは、その橋の上をわざわざゆっくり走るだけではなく、作業中の保線要員が列車の通過を待つための退避場所で一時停車し、「下りてみていいよ」等とのたまわれる。
折角なので降りない訳にはいかないんじゃないかとの声に押され、こわごわと下りてみるが、いやいや、正直怖いです。日本だったら国交省的に考えられないです、こんなの。
そしてローリーは数十メートル後進で下がり、蒸機のフォトランの如く、再度こちらに走り直してくる。
これだって、営業路線の閉塞内での逆行になるわけで、日本だったら決して許されない筈。この緩さというか、融通効き過ぎさというか、いいですねえ…
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高い橋の上を走るローリー。爽快なのは間違いないです♪

そんなこんなですっかり楽しませていただき、12時過ぎに無事にカリバルに帰還。
駅裏のリゾートホテルで昼食の後、スラバヤまで7時間走って帰宅しました。
いやあ、楽しかったなあ。結果的に「送別」とか言いながら、こちらの趣味につきあわせてしまってゴメンなさい、でした(^-^)。

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コメント

でぶ和尚さま、
いつも御覧頂きありがとうございます。
九十九里の単端(笑) こういう一言に反応していただけると嬉しいですね。
このトロッコ、観光地イジェンやバリ島にも近いし、“一般の”方々でも楽しめますから、是非ご家族旅行で試してみてください。必要であれば駅長さんの連絡先をお送りします。
サトウキビですか。もうすぐ、6月からシーズンですね。Kazさんでも拉致って、皆で行きますか!

投稿: 落花生。 | 2013年3月12日 (火) 23時46分

落花生。さん、こんにちは。
この貸切トロッコ良いですね~
”九十九里の単端”似という部分にも萌えました(笑)。私もいつか乗って、橋のど真ん中で途中下車してみたいです。
サトウキビ鉄道も機会があれば是非宜しくお願い致します!

投稿: でぶ和尚 | 2013年3月12日 (火) 17時26分

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