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2013年6月21日 (金)

燃料価格が値上げされた訳で、

長らく懸案だった燃料価格の値上げがようやく実施されることとなった。
インドネシアは産油国で、以前はOPECにも加盟していたのだけれど2008年に脱退、近年では国内需要の高まり等もあって輸入量が増加していた(2004年から純輸入国)。なのだが、国内的にはこれまで貧困層対策という意味合いから石油製品(一部)には補助金を支出することにより低廉に抑えられており、例えば自動車用燃料であれば、所謂レギュラーにあたる「Premium」やディーゼルについては1リットルあたり4,500ルピア(約45円)とコストを大幅に下回る廉価で市販されて来ていた(逆ザヤが発生していたってことです)。

その結果、政府の補助金用支出は増加し、今年の予算では支出の十数%を占めるまでに至っており、本来開発支出に充てられるべき予算が適切に支出されていないという批判があった。
補助金つき燃料(BBM Subsidi)は本来貧困層の支出負担が目的であるのにも拘らず、実際に給油をしているのはクルマを購入できる層、バイクを購入できる層なのであって、それは最早貧困層ではないという指摘である。
確かにそれはそのとおり。近年ここスラバヤでも猛烈な勢いでクルマやバイクが増加しており、渋滞が益々深刻になっていく一方、都市交通機関の整備は進まず、本当に低所得の層が利用するACなしのバスや、ベモと呼ばれる小型乗合ミニバンに至っては、運転本数の減少が進んでいると聞く。
公共交通機関の整備やベモの運営形態については言いたいことは幾らもあるが、それはまた別の話として、ここ数日、値上げ反対のデモが学生や労働組合の主導によりジャカルタを始め全国各地で行われて来ており、マカッサルなど一部都市では警察との衝突に至り、地方部のスタンドでは早々に「Premium Habis(売切)」としていた(売り惜しみ?旧価格で仕入れたものを値上げ後に販売しようという主旨か。)所も出て来ているとの報道もあった。
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給油待ちのバイクの長い列が延びる、旧価格最終日のスタンドの光景。

ところが不思議な事に第二の都市であるここスラバヤではデモは行われはしたものの極めて小規模だった。
初日は偶々豪雨だったこともあり参加者が殆ど集まらなかったのかとも思ったが、その後も大規模デモには至らず、ガソリンスタンドを見ても、買い溜めの列が出来ることもなく、極めて平穏だった。激しい感情を表に出さず、争いごとを好まないジャワ人の性格なのだろうか、不思議不思議。

今晩深夜0時から補助金が減額されるため、プレミウムはRp.6,500に、軽油はRp.5,500に値上げされることになったため、というか、正確に言えば値上げではなく「時限つき値下げ期間の終了」であるのかもしれないけれど、ともかく実態としてスタンドでの実売価格は上昇することになるため、流石に旧価格最終日の今晩は、流石にスタンドには長い給油の列が出来ていた。

我々在留外国人の側としては、この貧困層対象の補助金の恩恵にあずかるべき立場になく、今回は補助金なし燃料(Rp.9,500~10,500程度)の販売価格には変更がないことから、直接的な影響は少ないが、今後輸送コストの上昇に伴う物価上昇は徐々に出てくるのだろう。
まあ補助金相当額の予算が適切に貧困層支援(現金給付とかではなく)に充てられ、出来ることならば公共輸送機関の改善も進められるのならば、その程度の物価上昇は甘んじて受けたいと思います。
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Pertaminaのスタンドで給油中の落花生。のFortuner。
4WDのため5~7km/ℓと極めて燃費悪いのはもう仕方ない。

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