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2013年6月 8日 (土)

バドゥイへ、トレッキング。

早朝、5人が集合し、運転手とガイドさんとも7人が1台のダイハツ・セニアに詰め込まれて出発。
メラクへの高速を快適に飛ばし西のバンテン州へ。出口のI.C.を行き過ぎたりしつつも、ランカスビトゥンを過ぎてからは舗装も次第に悪くなってきた山道を走り、それでも4時間ほどで無事にバドゥイの入口になるCiboleger村に到着。村の中心部、道路のどん詰まりのロータリーには、既に白や黒の服を着たバドゥイの人々の姿も見られ、いきなり期待高まる。

ここで一旦お昼ご飯の後、先ずはオジェック(バイクタクシー)に分乗して走ること約30分、そこから山道を歩き始める。さあいよいよトレッキングだ。普段歩き慣れてないから辛いぞ-、を1時間ほど。結構な登り下りがあり、思った以上に疲弊。こちらで目指したのは、木と蔦で出来ている橋。「Jembatan Akar(根っこ)」という名前で、木と蔦で作ったのではなくて、川岸に生えている木とその木に寄生している蔦を、川の方に伸びるように誘導して、反対側の木と蔦と繋げてしまっている、自然の力を活用して作られているということ。勿論踏み板とか結合部分とか、オリジナルの両岸の木以外のパーツも使われているんだけれど、トトロもびっくり、かずら橋もびっくりだ。凄い。
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自然の力を活用して作られた橋をこわごわと渡る一行。

そこからまた暑い中汗ダラダラ流しながら1時間歩いてヘタヘタになり、急坂を上り下りするので変な具合に力がかかって尾てい骨の廻りの皮が剥けたらしくお尻が痛くなりながら、チボレゲールのターミナルに戻ると、目の前には神々しいアルファマート。冷房の効いた店内と冷たい飲物が有り難い。軟弱者。

さてここからが本番。ガイドさんによれば、先ほどから事務所の辺りを彷徨いている白服と黒服のバドゥイの家族が今回我々のポーターとして働いてくれるのだという。それは有り難い。今日は寝袋とか水とか、荷物が結構な量になっており、これを担いでこれから2時間山道を歩くのは少々辛いなと思っていたところだった。

この白服と黒服、凄くぶっちゃけて言ってしまうと、外部文化の導入を拒否し伝統的な生活をかたくなに守っている内バドゥイ(Baduy Dalam)と、原則としてはそうなのだけれど外部との接触もある外バドゥイ(Baduy Luar)と分けられ、部族内での立場は当然内(白)の方が高貴であり、白で生まれ育っても戒律を守れなかったりすると「内」からは追放され「外(黒)」で生きていかなければならなくなる。「内」は研究者等の立場であっても入っていくことは出来ず、ましてや我々外国人観光客が簡単に立ち入れるようなエリアではないらしい。因みに白・黒とは、彼らが来ている服にも現れており、外バドゥイの人達は男性も女性も常に黒っぽい或いは濃紺の服を身につけ、内バドゥイの人達は白いターバン風の布地を頭に巻いた白装束。但し外のエリアには滅多に出てこないので、出会う機会は極めて少ないという。
な筈なんだけれど、家族の内一人だけ、2番目の弟さんと思しき若者だけは白装束。彼一人だけ内バドゥイということもないのだろうが、尋ねてみても明確な返事はなかった。
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今回ポーター役を担ってくれた一家の、お兄ちゃん(後ろ)と弟。弟だけ白バドゥイ?

さてそのバドゥイの村、今日目指すのは4kmほどのガジェボ(Gajeboh)村という所。山をひたすら登っていくのかと思いきや、思ったよりアップダウンがあった。その山道をバドゥイの家族は我々の荷物を抱えて裸足で軽々と歩いて行くが、我々はもう青息吐息。当方はもう四十代だから仕方がないとしても、他の皆はまだ三十歳そこそこにしちゃあ、ちょっとイカンぞ。
結局次第に日も陰り始めた15時半頃、長い長い坂を下りて川沿いを歩き、ようやくガジェボ村に到着。一軒の民家に泊まらせて貰うこととなり、荷物を置いて一休み。
 電気も水道も何もないから、汗をかいた後の水浴びは川か山から流れてくる小川の水を使う。トイレは村外れに小さな小屋があるだけ。携帯の電波も届かないし、当然この日の日記もバックデートしての記載です。

 それでも驚いたのは、この50軒ほどの小さな村に、週末ということもあって随分沢山の観光客・・・多くは近隣の大学生のグループらしい、が訪問していたこと。全部で50人近いんじゃないだろうか。これら観光客が村の民家に民宿的に分宿させて貰うことになる。床は板張り、布団もないので寝袋持参。それでもどの家も、村の中も比較的小綺麗で、ゴミが投げ捨てられていたり、村外れに生ゴミが積み上がっているようなこともない。不思議な村だ。

 日も暮れかけてきた頃、ランプの明かりの下、晩ご飯。鶏肉、塩漬けの川魚、炒めた豆やテンペ、タフなどどれも美味しく戴いた。夜はポーター役の一家が横笛と琴を披露してくれた夕べ。ちょっと冷たいビールを、と言いたくなるのは無粋だろう。
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2時間の山歩きの後、ガジェボ村に到着。今晩は電気のない生活。

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