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2013年6月12日 (水)

アチェへの道遥か。

さて今日は随分前に情報を貰っていながら書きそびれていた話を一つ。

 スマトラ北部のアチェ、現在はナングロ・アチェ・ダルサラーム州といいますが、かつてこのアチェと北スマトラの中心地メダンとの間には鉄道が延びていました。
 インドネシア鉄道の草創期1876年に一部が開通し、その後メダンへと延伸されてきた総延長約450km、軌間750mmのアチェ鉄道がそれで、モータリゼーションの進展に伴い1982年頃までに全線の運行が停止(事実上の廃止)されてしまったのですが、地図上にはまだしばしばその線路があたかも現役線の如く書かれているのを見ることがあります。

そのアチェ鉄道ですが、驚くべき事に現在この路線の再起計画が進められているそうです。
 1998年以降、トランス・スマトラ鉄道構想の一環としてアチェ鉄道の再開が計画され、2004年までにナングロ・アチェ・ダルサラーム州内バンダ・アチェ近郊で数kmの路線が再建、その後スマトラ沖大地震の影響で工事は凍結されたが、2007年から08年にかけて同州内ロクスマウェ(Lhokseumawe)近辺でクルン・マネ(Krueng Mane)駅~ブンカイー(Bungkaih駅~クルン・グクエ(Krueng Geukueh)駅間の路線が1,435mm軌間(なぜ!?)で再建され、2009年には新造された標準軌仕様の二両のKRDI気動車が現地に持ち込まれ、試運転も行われたそうです(動画をYoutubeで見ることが出来ます)。
残念ながらその後運転再開の目処はたっておらず、現在同車両はブンカイー駅構内に設けられた車庫内に保管されているのですが。

 その再開予定?路線を今年のGWに見に行ってくれた職場の後輩から写真を送って貰いました。曰く、
>>
昨日アチェ鉄道を見てきました。
 車両、線路とも、使われていないにもかかわらず、傷んでいる印象を持ちました。
 むしろ使われていないからかもしれませんが、線路は錆びておりました。
周辺住民はこの鉄道は運行されないと認識しているようで、線路上で洗濯物を乾かしたり、魚を干物にしていたり、土も盛って簡単な踏切(鉄道が通行できないような盛り方)をいくつもしていたりと、いう状況でした。車両が保管されているBungkaih駅はロクスマウェ空港からすぐ近くでした。Krueng Mane駅、Bungkaih駅、Krueng Geukueh駅がありましたが、それぞれが同じデザインで設計されており、Bungakaihには職員用宿舎まで同じデザインで建設されておりましたが、職員は誰も常駐しておりませんでした。
<<
とのこと。

本当にこの区間だけ運転再開するつもりだったのか、採算は度外視されていたのか、この政策判断は我々の理解を超えたところにあるようです。

Ybungkaih_img01079
ロクシマウェ市内ブンカイー(Bungkaih)駅(上)と、
同駅構内に設けられた車庫内に留置されている、国内唯一の標準軌仕様のKRDI(下))。
(後輩Y山くん、ありがとう。)

Y52_krdi_img01087

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