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2013年7月 2日 (火)

JABODETABEK新運賃制度導入開始だそうです。

今日の当地紙報道をみてますと、下の方に書いたJABODETABEK電鉄圏におけるマルチ・トリップ電子乗車券の導入は昨7月1日から概ね順調に始まった模様、またこれに加えて運賃体系が大幅に変更、実質的な値下げとなったことに関連する動きについて随分話題になっているようです。

 これまでJABODETABEK圏の電車の運賃は、一部ジャカルタ=パサール・ミング間と以遠では異なる2段階となっていたり、逆にスルポンやタンゲランなど郊外から線内短距離と環状線内、更にそれを超えた先とでは異なる等幾つかのゾーンに分けた運賃体系になってはいましたが、今回導入された新区間制運賃制度によると、初乗り5駅目まで2千ルピア、その後3駅毎に500ルピアが加算されることになり、ジャカルタ・コタ=ボゴール間では5千ルピアと、従来の9千ルピアに比べて値下げとなってます。特に数駅間の短距離乗車分については、これまでの半額以下と大幅な値下げとなっている区間もあるようで、当然のことながら利用客からは歓迎の声が上がっているとの報道。今後大幅な乗客増も期待できそうです。

 他方で、これは先般から続いているエコノミ列車の事実上の廃止(まだ殆どの路線で一日数本残っていますが)と、つい先だってのBBM(石油燃料)値上げに伴うバス等の交通機関運賃の大幅値上げの動きに応える形で、代替輸送機関としての鉄道に対し、政府から公共サービス義務補助金(PSO)とがPT.KCJに支払われることになったことを受けての貧困層対策との意味合いが強いのですが、ここから幾つかの疑問点等が出てきます。
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新制度初日のマンガライ駅前の大行列を報じる全国紙KOMPAS。
旧駅舎を使用停止にして新改札口を作ってますね。

 先ず運賃の値下げは従来エコノミ列車の乗客だった貧困層が(エコノミ列車の廃止に伴い)ACつきのコミューター・ライン(CL)列車に乗れるようにする目的がありますが、従来十分にCL料金も支払えたはずの中産層もこの恩恵に預かっているわけです。PSOは時限的に支出されているもので、いずれ近い将来撤廃されれば、既に既得権として一旦値下げの恩恵に預かった層は「値上げ」と捉え、また一悶着起こることとなるでしょう。
 先月のBBM値上げ(これだって、補助金の廃止即ち値下げの終了な訳ですが)に伴い、政府は貧困層の負担増軽減柵として、貧困層対策プログラム(BLSM)として一定量の米の廉価販売(Raskin)、ガスボンベの廉価販売、や学業補助金としての現金給付などを始めているわけですが、その対象者として認定カード(Kartu Perlindungan Sosial(KPS))を受け取っている世帯が特定されているのですから、今回の値下げ対象者も、このKPS対象者に絞るといった案もあったかもしれないと思います。中産層に対する支援になっちゃっている訳で、クルマやバイクを持ってる層が補助金ガソリンを入れて政府に逆ザヤになっていた構図と同じなんじゃないかと。

 ところで、これによりCLとエコノミは同じ料金で乗れることになるわけでしょうか? 今までどおりエコノミ専用券は販売されているのでしょうか。もし同じ料金であれば、偶々やって来た電車がエコノミだと、えらく損した気分になるでしょうなあ。こちらは、Holecや既存のエコノミ電車の冷房改造再投入や、日本からの新たな中古電車百数十両の導入により非冷房エコノミの淘汰が進むでしょうから、過渡期の問題として捉えましょうか。日本だって私が小学生くらいの頃は、山手線も京浜東北線も中間車4両くらいは非冷房で、それでも同じ運賃だったわけだし(これ解るのはアラフォー世代以上だろうなあ)。
 因みに次に導入される日本の中古電車はJR東日本の205系らしいのですが、何週間か前の当地ローカル紙には、この205系について「混雑してる時間帯には自動で椅子を格納できる電車」って紹介されてました。それって、6扉車の話ですが、あれも来るの? そういうギミック機構はすぐに壊れる(ここの人達は、閉まってある椅子を無理矢理引き下ろそうとして壊してしまうのは目に見えてる)んだから、ただの普通の椅子の4扉車だけにしとかないと。或いは、単に記者がWikipedia辺りの205系の紹介頁を見て、「そういう車両なんだ」と思い込んで書いただけかもしれないけどね。
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ズラリと並んだ自動改札導入直前のコタ駅中央改札付近。

 運行開始初日は、まだマルチ・トリップ券を購入していない乗客が駅の出札に長蛇の列を作り駅によっては待ち時間30~60分にも及び、会社や学校に遅刻する乗客が多数発生、あるいはさっそく、降車時にチャージ金額が不足して罰金を取られているケースが出て来ている模様。まだ私はこの自動改札を通っていないのでよくわからないのですが、前者は一通りの乗客がマルチ券を購入してしまえば落ち着くと思われるのですが、他方で後者の方。この電子チケットでの乗下車時には自動改札機に残額が表示されたりするのでしょうか。昔のioカードみたいに券面に残額が記載されるわけじゃないだろうし、それが乗客にとってわからなければ、いきなり下車駅で残額が足りずに罰金5万ルピアってのはちょっと厳しいと思うぞ。
 似たようなシステムで、当地のプリペイド携帯は、残額がなくなると突然電話もSMSも出来なくなるわけだけれど、こちらはその時点でトップアップ入金すればいいし、常に携帯電話を使って残額チェックだって出来る。なんだけれど、手持ちのカードの残額を調べられるのかな? 改札口に持って行かなければならないような気がする。それで乗車は出来ても、下車時に不足する→罰金、じゃあたまらないよね。こちらは取り敢えず試しに使ってみてから再コメントしましょう。

 今回政府からKCJに支給されるPSOの総額は2,860億ルピアだそうです。KCJにとっては本来運賃額との差額補填を得ているわけですが、これが計算上払底した時、更に運輸省からPSO第二弾が支払われるのか、時限値下げ期間は終了して本来運賃額に戻るのか。さてどうなることでしょうか。

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コメント

パクアン急行さま、
なるほど、それならそれなりに使えそうですね。次回のジャカルタ行きが楽しみです。
ところで、これまでは下車時に改札通らずに裏から出て行ってしまう乗客が多かったけど、今後は下車時にちゃんと機械に当てないと、次に乗れなくなっちゃうんですよね。窓口空いてれば、一回券で乗るのが無難かな…

投稿: 落花生。 | 2013年7月 4日 (木) 00時45分

マルチトリップ券、ディスプレイにしっかり残額出ますよ。しかし目的地までの運賃が定着するまでは、罰金取られるケースもありそうですね。またしっかりタッチ出来ていないのに、セキュリティーはしたものだと思って、先に進め!という始末ですので、こういう人為的ミスが祟って、終着駅ではい罰金なんてのも、勘弁願いたいものです。

投稿: パクアン急行 | 2013年7月 3日 (水) 05時24分

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