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2013年7月25日 (木)

メダン新空港連絡鉄道、開業!

明けて25日。今日はこのメダンでクアラ・ナム新空港が開港し、これにあわせてインドネシア初の空港連絡鉄道となる、ARS(Airport Railink Services)が開通する日です。今回のハイライト(その3)ですな。

以前この空港の開港遅れの話と、空港新線で使用される車輛の話を少し書いたことがありますが、結果的に、新空港はソフト・オープンと称して取り敢えず滑走路一本だけ、これはまあ成田だってそうだったから判らんでもないんだけれど、空港ターミナルもホントに仮開業といった感じで、取り敢えず飛行機が発着できるようにしただけ、な状況のようです(長くなるので空港ターミナルの様子については明日の日記で)。
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クアラナム新空港駅に到着したKRDE車使用のARS列車。
ホームドア付きのキャノピー(前方の白い壁のガラス張りの部分)の長さが足りてないです…。

で、その空港新線ARSですが、韓国宇進(Woojin)社製のディーゼルカー3連2本は結局開業に間に合わず、取り敢えずジャワ島で使っていた、元JABOTABEKのHolec電車改造のAC付きKRDE5連2本をはるばるこの北スマトラに転属させ、当座の運用に就かせることにした模様。
この路線用に日本製のMCW302系列の気動車を更新・冷房化改造した車両も用意したのだけれど、こちらは何故か転配置されずそのまま。今後、スカブミ線の再開か、ジョグジャの近郊輸送用に用いられるという説もあるけれど、まだよく判りません。

空港連絡列車の運転はメダン発4:00~20:00迄、クアラナム発が5:05~深夜0:15発までの1日10往復。メダン発の初便から、メダン到着最終便までのフライトに接続する形でのダイヤ設定となっています。
この新空港、メダン市内にあったポロニア旧空港に比べ、メダン市当方約30kmと離れた立地で、用地買収の遅れから高速道路の建設が遅れており開通時期未定となっているため、連絡バスやタクシーでは渋滞状況にもよりますが1時間以上かかる可能性もあり、この連絡鉄道、一定の利用価値がありそうです。
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そのARSの時刻表はこちら。8月までの暫定ダイヤになってますね。

この開業に合わせてメダン駅は大幅にリノベーションされ、駅ビルの2階にARS用のターミナルを設置。北隣りに隣接してクルマ寄せつきの2階建ての専用入口も設けられました。発券カウンターはオープンスタイルで明るく、ここで対面式で列車の指定券を買えますが、横には(国内銀行発行のものに限られますが)クレジットカード用の電子カード式乗車券が発券可能なe-Ticketingと称する自動券売機(窓口で購入すると、レシートのような、あるいはLCCのチケットのようなバーコード付きの切符になります)が設置されました。
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クレジットカード専用自動券売機 と、
JABODETABEK電鉄みたいな電子カード型の乗車券。座席指定番号はどこに書いてあるのかな?
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このフロアには航空会社の窓口が設けられる予定で、将来的にはシティ・エア・ターミナル的機能を持たせたいようです(今日の時点ではまだ工事中で各社とも未入居)。更に国鉄PT.KAIの支社(Divre)の事務所が入っていた駅ビル上層階には“ステーション・ホテル”も入る予定。

今日は朝4時の初列車に併せ、バンドゥンの本社からやって来た国鉄PT.KAI総裁も出席してセレモニーも行われたようですが、10時半頃に駅に到着した時点では、既にごく通常どおりに運営されているようでした。
3人ほどで対応している発券窓口には併せて10数人の乗客が並び、TV画面には本日出発する各列車の残席状況が表示されています。現在の5両編成のKRDEは固定クロスシートで1編成の定員は約300人ほど。これが9月に第一編成が導入される予定(第二編成は12月だそうです)の韓国製新型車に替わると、3両編成で定員は180人ほどに減少するそうです。今日はこの時点で11:10発のU14A列車は残席89となっており、初日という事もあってかそれなりの売れ行きのよう(実際に乗ってみたら、満席でした)。昨日のうちに下見に来て、切符も買っておいてよかったな。
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発券カウンター(上のTVに各列車の残席数表示) と、
今だけ?になるかもしれない、手書きの印刷チケット。
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JABODETABEKに続いて自動改札も設置。こっちの方が高性能そうね。

そのターミナルから新設された跨線橋で駅構内を跨いで東側にARS用の専用ホームが設置されました。自動改札にカード式乗車券、またはレシート・チケットのバーコードを当てて改札を通り(今日私の持っているチケットは、恐らく唯一のものになると思われるもぎり式の手描き券なので、改札機の横から入れて貰う。)、エスカレーターで1階に降りると、ホームドアつきの新しいホームの両側に紅白に塗られたKRDE2編成が待機中。
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ホームドア付きの乗車ホームは(Trans Jakartaを除けば)インドネシア初かな?

この列車、上述のとおりあくまで仮のものとして通勤型ディーゼルカーで代替運用しているため、アコモもそのレベル、荷物置き場もなく空港連絡鉄道車両としては全く不十分なのだけれど、まあ今はしょうがないでしょう。にしても、運賃8万ルピアってのは、若干高い印象です。バスなら1万数千ルピアで行くみたいだし、ジャカルタのDAMRIの空港バス(7月10日から3万ルピアに値上げ!)と比べても、強気な設定です。それでも今日は物見客も多くてか、満席。専用のステュワーデス2名も乗り込み、検札や案内放送を担当。
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車掌さん(左)とステュワーデスさん。ステュワーデスさんは検札を担当。車掌さんは?

10:47に本線の急行列車「Sribilah」が出発したのに引き続き、こちらのARS列車も汽笛一斉、満員の乗客を乗せてメダン駅を出発。
このARS、空港新線とは言っても、新たに建設されたのは空港近くのアラスカブ(Araskabu)迄は在来線を走り、ここから4kmほどの区間のみが新たに建設されています。高速道路と異なり、用地買収が少なくて済んだのが、ちゃんと開港に間に合った重要なポイントでしょう。
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あまり空港連絡列車っぽくない車内ですが、初日の今日は満席でした。

発車後大きく左(東)へ進路を変えた列車はメダン市内の裏道を走り、市街地を抜けると速度を上げた。このARS、終点クアラナム迄はノンストップで、分岐駅のアラスカブも通過。所要時間はメダン発クアラナム行きは37分、空港発は37~47分と列車によって多少の所要時間差がありますが、これは単線の本線区間における対向列車との交換待ちの都合かと思われます。
そのアラスカブで分岐し左へ向きを変え、空港取付道路の高架を潜ると、あとは終点まで一直線。上り下りの空港取り付け道路に挟まれながら東北東へ直進、2本の滑走路のうち今般供用開始した1本が左手に見えてくると程なく終点クアラナムに到着。定刻でした。

こちらもホームドアが設置された立派な駅ですが、韓国製車両+αの4両分しかキャノピーが用意されておらず、5両編成のKRDEでは最後尾の1両分と少しは建物外に停車。乗客は前の車輛に荷物抱えて歩いて行かなければならないという若干のお間抜けさ(更に、この車両のドア閉め切りはしてないため、一旦屋外のホームに出てしまう乗客も。)はまあ御愛嬌でしょうか(冒頭写真参照)。

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新装なったメダン駅。左の二階建ての建物がARSターミナルの入口で、右の本屋2階へと繋がっています。

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