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2013年8月18日 (日)

ジュンブル機関区訪問。

東ジャワ州東部随一の都市であるジュンブル(Jember)は、パスルアン以東の区間を管轄する第9鉄道管理局(DAOP9)が置かれ、駅の北側に隣接する形で機関区(DEPO)も設置されている、鉄道の街でもあります。
現在管轄する路線はスラバヤ=ジュンブル=バニュワンギ間の1路線約250kmのみですが、以前は南のルマジャンや北海岸のシトゥボンドへ向かうものなど、何本かの支線もありました。例によって、いつ廃止になったのか(休止扱い?)かは正確にはよくわかりません。

昨晩の宿・ボンドウォソから寄り道しながら南へ約2時間弱(別途書きます)、今日は日曜日ですが、折角ここジュンブルまでやって来たのでそのジュンブルの機関区、「Depo Lokomotif Jember」をアポなし訪問してみました。ジャカルタの電車区やバライヤサ等は最近滅法警備が厳しく、事前許可なしではまず無理なんだけれど、こういった地方部では若干融通が効くところもまだまだあるようでもあり。

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国鉄PJKA時代の色に塗り直された機関車のカットボディは警備員小屋。Jember機関区の正門。

先ずは機関区の入口で警備に話をして中に入れて貰い、本日の当番担当者を捕まえて見学の許可を乞うと、「いやぁ、自分には許可する権限なくって…」と、ジュンブル駅にいるという責任者、“Posko”と呼んでいたので、駅長ではないな。駅のホームにレバラン輸送監視用のテーブルを設けて座っていた恰幅の良い職員Katot氏のもとを訪れ、再度お願いしてみると、幾つかのやり取りの後、「暫く列車来ないから」と許可・自ら同行してくれることになりました。
クルマで駅裏の機関区に向かいながら雑談すると、やはり最近は「テロ対策とかで厳しくなっててね、10年前だったら皆平気で出入りしてたんだけどね。」とのこと。まあこれも世の趨勢でしょうが、世知辛い世の中です。
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数台の機関車がボディ補修や点検中のノンビリとした昼下がり。バンドゥン辺りとは忙しさが違いますね。

BB301型初号機のボディ・カットモデルが警備小屋として活用されているこのジュンブル機関区に入ってみたかったのは、ここには既に廃車になったBB305型と称するディーゼル機関車が保管(休車留置)されているのを見てみたかったから。
このBB305という形式のディーゼル機、1~3号機は、1978年に3両が当地の製紙会社により発注・導入されたセミ・エンドキャブ型の52t中型機、他方、4~6号機は1978年に同じく当地製紙会社により発注・導入された箱型機で、いずれも墺イェンバッハ製の液体式、MTU製1,550馬力エンジン搭載の52t中型機関車です。
これに加えて1976年日本車輌製の液体式機関車で、コマツ=カミンズ製335馬力エンジンと新潟鉄工製変速機を搭載した35tセミ・センターキャブ機で、重複番号のBB305-01号機というのがかつて存在していました(末期はチラチャップにいた模様。既に廃車。)。
いずれもその後国鉄が引き取って運用していましたが、両数が少なくメンテナンスに手間がかかることもあり早期に引退、ここジュンブルの機関区の片隅に送られて来たというネット情報があったんです。
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機関区内には多数の廃車(休車中?)のディーゼル機関車が。
しかしこのエンジンルーム内に三菱コルト・トラックが入ってるのは、なんじゃ?

晴れて許可を得て機関区内を一巡させて貰ったのですが、区内の側線には多数の休車…実質的には殆ど廃車状態の多数のBB303、BB304といったディーゼル機が多数留置されていたのですが、残念ながらお目当てのBB305の廃車体は既になくなっていました。職員氏に聞いてみても、暫く前にスクラップにしたんじゃないかな…との些か頼りないお言葉。

まあこれは残念でしたが、まだまだ地方部の現場では、外国人訪問客が珍しいのか、それなりに対応して戴けることがわかって良かったです。お忙しい中お邪魔しました。多謝です。
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この古いクレーン車?は地元鉄道ファンの人気が高いそう。いずれ保存されるのかな。

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