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2013年8月20日 (火)

行商人の乱。

ジャカルタ近郊JABODETABEK電鉄の各駅では、最近、商店主らの強い抵抗を受けつつも個人商店が駅構内から追い出され一掃されているところですが、この東ジャワでも国鉄PT.KAIの同様の方針の一端が垣間見られるような報道がありました。

今朝の当地紙「Jawa Pos」によれば、昨19日、東ジャワ東部ジュンブル西方のTanggul駅で、列車への乗車を拒否された行商人ら数十人が線路上に座り込んだり寝転んだりして列車の運転を妨害したとのこと。
足止めされたのはバニュワンギからジョグジャカルタのルンプヤンガンに向かっていた3等準急138列車“Sri Tanjung”号。この抗議活動の影響で列車には30分ほどの遅れが出たとのこと。
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列車の前で座り込む行商人たちを伝える記事。
短時間の事件だったみたいだけど、記者スタンバイしてたの?

車内で物品を販売する行商人側からは日々の生活の糧を奪われるのだから当然反発は強いわけですが、国鉄側は無許可営業を排除するのは当然と返す。
当地を含む途上国で当然のように見受けられる列車やバスの車内での物売りは、殆どの場合運輸業者側から許可を受けていない“モグリ”営業であり、乗車に当たって切符も買ってない場合が殆どで、車掌らの黙認というか、ちょっとした付け届け的な物を受け取りながら商売をさせている状況なので、法的には追い出されても仕方がない立場なんだろうけれど、難しいのは、それが既得権化して、多くの人たちがこれに生活を依拠する社会が出来上がってしまっている現状があること。
見栄やプライドもあってか、(少なくとも表面的には)先進国並みの近代鉄道を目指したい国鉄PT.KAIでは、こういったものはさっさとなくしたいと考えており、JABODETABEKではエコノミ電車でのみ許されていた物売りも、先日のエコノミ電車の全廃により事実上消滅したわけです。
ここ東ジャワのような地方線区でも、エコノミ列車の定員販売制の導入や、冷房化も進み、そして個人車内販売の締め出し、と状況は日々徐々に変化しています。
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施設の私設車内販売員と、プガメン(歌や音楽を演奏してチップを稼ぐ人)達。
ローカル列車の車内は楽しいです。

無責任な外国人の感情論としては、列車内や駅構内での私設販売を覗くのは日本では殆どなくなったある種の旅情を感じられて楽しいし、自分自身時々お世話になることもあるし、そこまで厳しくしなくてもいいんじゃないの?と思ってしまうし。なので、これを生活手段としている行商人への補償はどうするのかとか、乗客の利便性が下がる等々、鉄道当局けしからんと批判したくなる気持ちについての正当性をなんとか見つけたくなるところなんですが、そこは色んな大人の事情があるのでしょう。
先進国であれば食べ物の衛生面での問題も発生し得るし、車内で正規の許可を得て営業している業者の販売にも影響するだろうし。
ここは片方の肩をもって他方を批判するのは控えますが、個人的な心情としては、やっぱり、ねぇ…。
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煙をあげて問題のタングル駅を出発する急行「Mutiara Timur」。独立記念日の国旗をまだ掲げてますね。

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