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2013年9月26日 (木)

荒っぽいのはどっち?

昨日から当地来訪中の政務のアテンドで追われていた今日の全国紙「Kompas」の紙面には、カラーで東京メトロ車の写真と、「ティガラクサ-パルン(パンジャン)間のレール、ブロックされる」との見出し。

スルポン線か、なんだこりゃ?と思って読んでみたら、去る24日、スルポン線の電化区間が延長された区間のティガラクサ、テンジョ、パルンパンジャンの各駅で断続的なデモが発生し、線路をブロックするために列車の運行が長時間に亘って不可能となったため、ローカル列車10本、KRL4本、石炭貨物列車4本等が運転休止を余儀なくされ、中部ジャワ・マディウンとを結ぶ長距離準急「Krakatau」号も3時間程の遅れとなったという。
このデモ、原因は、各駅で販売されるエコノミ・ローカル列車の乗車券数を、車内の安全確保の為に制限を加えたことに対し、適時の列車に乗れなくなった乗客らがこれに反発して起こしたものだという。まあ随分と荒っぽい措置を突然とったもんだ。
例えば、ティガラクサ駅では、ある朝の上り列車の乗車券販売数が170枚に制限されたが、この列車に乗りたい乗客は250~300人ほどいて、これに乗れなかった乗客は、会社に定時に出勤できない等の深刻な影響があるわけで、そりゃあ怒るのもわかる。が、すぐに線路に降りて列車を止めるって、この人達も荒っぽい。
Img2013092603392
先ず目を引かれるメトロ車両のカラー写真が躍る新聞記事。
当局も客も、どちらも荒っぽい事をするもんです。

ボゴール線あたりでは、エコノミ電車が廃止されて全列車が「コミューター」になって運賃も均一化されたのでこのような話にはならないが、ここスルポン線では料金の安い、電化区間終点のマジャの先ランカスビトゥン方面行きのエコノミ客車列車と、補助金対象となっているとはいえまだエコノミよりは高いマジャ迄のコミューターとが併存している。国鉄PT.KAI側としては、公式に理由としている、車内の安全確保のため座席数比で150%までしか乗車券を販売しないこととしたとしつつ、実態としてはコミューターへの乗客誘導の部分もあると思われるが、それはちょっと「パンがなければケーキを食べればいい」と失言して大衆の怒りを買った王女様みたいなもんで、エコノミが満席だったら(高い金払って)コミューター乗ればいいじゃないかというのには無理がある。
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パルンパンジャンに到着する、ランカスビトゥンからの上りエコノミ列車。
まだ牽引定数には余裕がありそう。増結と増便が望まれる。

そのまま読み続けると、乗客に対して最低限のサービスを確保するために必要な措置である、と販売枚数制限の理由を語る当局者、先週マディウンの鉄道学校でお会いした運輸省鉄道総局保安局長のHさんでした。
結局一時的に、販売枚数制限を停止して取り敢えず落ち着いたようだが、今後も火種となることは間違いないでしょう。
いずれにしても、安全確保が理由だったら、連結両数を増やす、列車本数を増やす(これはマジャまでの複線化の完成時期にもよる部分はありますが)、というのが筋。
毎日見てれば乗客ニーズの量なんて容易に把握できるのだから、まずはキチンとそういった対応をした上で、初めて快適さとかを求めて欲しいものです。

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