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2013年10月19日 (土)

栄光の1列車で行く小旅行。

第1列車といえば、日本ではかつては特急「つばめ」、寝台特急「さくら」、「はつかり」、現在では「北斗星」など、その時代を代表する豪華列車が名乗っていた列車番号である。
このインドネシアで「1」の列車番号が与えられている列車はと見てみると、ジャワ島の北本線を通り、インドネシアの二大都市、ジャカルタとスラバヤとを最短距離で結んでいる最速特急「アルゴ・ブロモ・アングレック(Argo Bromo Anggrek) 」号二往復が、1~4列車を名乗り、そのうちスラバヤ・パサールトゥリ駅を朝08:15に出発するジャカルタ・ガンビル行きが「KA.1 」と名付けられている。観光ルートを走っている訳ではないので目立たない存在だが、チルボン、スマランといった産業都市を結び、特急列車の中でも特別な存在として位置づけられている、目下のところインドネシア国鉄PT.KAIにおける看板列車といってよいだろう。

スラバヤの西のターミナルパサールトゥリ駅の1番ホームに入線していた列車は、流線形のCC203型DLを先頭に、電源車、1等エクセクティフ(Eksekutif)車と食堂車が連なり総計8両と比較的短編成。
以前は白地に濃淡の青帯と窓周りにピンク色のアクセントが入っていたが、現在では白地をベースに緑色のラインが入り、「Go-Green」と木の葉を描いたワンポイントが入り、鉄道輸送の環境優位性をアピールした塗装に変更されている。
使用されている客車は、東ジャワ州マディウンのINKA工場製、西武鉄道の旧レッドアローに似た雰囲気のボディ下部が膨らんだ、連続窓風デザイン、自動プラグドアを用いた、現在のところこの列車のみに使用されている車両。K9型と称されるボルスタレス台車を履くが、この台車については一時期不具合が指摘され、これが原因で長期間INKA工場入りし、使用されない時期があった。
車内に入ると、航空機風の上部荷物置場のデザインが特徴的で、若干の圧迫感を感じるが、若干草臥れてはいるが、ゆったりしたリクライニングシートは快適。座席の脇、窓枠の下には最近の更新改造車と同様に携帯電話充電用の電源が設置されている。
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黒煙を巻き上げスマラン・タワン駅を出発、ジャカルタに向かう特急1列車「アルゴ・ブロモ・アングレック」号。

定刻08:15に発車した列車は、次のスマラン・タワン駅までおよそ3時間半の間、ノンストップ。この間に「市」クラスの大きな街はなく、車窓には田畑と平原とも呼べそうな、凡庸な風景が続く。
それでもジャカルタ=スマラン=スラバヤと結ぶ、ジャワ島一の大幹線の一つ。貨物列車を含めると流動はそれなりにあり、現在複線化工事が来年末の完工を目指して進められている。あちこちで新しい橋梁が作られ、早い部分では既に路盤には砂利、そして線路迄置かれている区間もあれば、まだ既存の住宅などの建物の移転も済んでおらず、ひょっとしたら立ち退きに応じていないのではないかと思わせる部分もある。
以前、報道を基に「2013年末スラバヤまで全線複線化」と書いたこともあったけれど、最近書かれている「2014年末」という方が現実的でしょうね。

8割ほどの乗客を乗せたABA号列車は、今日は途中対向列車の待ち合わせで少々臨時停車した影響もあり、20分程の遅れてスマラン・タワン駅に到着しました。
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荷棚の作りがゴツい印象の、ABA号の車内。

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