« スマラン=テガル=プルウォクルト間、新ルート開業間近! | トップページ | 仕事帰りに夜行列車に飛び乗る幸せ・・・ »

2013年12月21日 (土)

鉄道復活計画について(関連情報)。

一昨日の記事に中部ジャワ州鉄道復活計画の話を書いたら、いつもお世話になっているジャカルタのパクアン急行さんが、こんな関連記事がありますよ、と国鉄PT.KAIの広報紙「Kontak」を送ってくれたので、紹介してみます。
1470471_625039974224618_823430163_2
「Reaktivasi Jalur Kereta Api(鉄道路線の再活性化)」と題する記事です。

オランダ時代に敷設が開始されたインドネシアの鉄道は、1939年には総延長6,811kmに達していたが、2012年現在運行可能なのは営業中路線3,861.5km、休止中路線268.9kmの総計4,130.4kmに過ぎない。うん、これは内訳が欲しいな。
しかし幹線道路の混雑は酷く、専門家や政府は、人や物の新たな「骨」としての鉄道の再活性化を考えるようになってきている。

他方で、観光鉄道としての休止路線の再稼働も検討されており、運輸省鉄道総局長によれば、その第一弾として第四鉄道管理局(スマラン)傘下のクドゥンジャティ=トゥンタン路線の2015年の再開を目指し、明年は用地確保(不法占拠建物の撤去等)のために5,000億ルピア(約50億円)を確保し、作業は詳細技術設計まで至っているという。
そのほかの観光路線としては、西ジャワ州南東部のバンジャール=パンガンダラン間路線、バンドゥン=チウィデゥイ間路線が挙げられている。前者は、高い鉄橋や長大トンネルが続く風光明媚な路線で、ここに列車が走ったらさぞかし雄大な風景を望むことが出来るだろうな、と期待されます。(廃線跡を巡った地元のグループの方のサイト鉄橋が見事、個人の方も。位置関係は、昨日の記事の地図を御参照のこと。)

渋滞による物流阻害問題に対する代替手段としての鉄道再活性化については、先般11月9日に運行再開されたボゴール=スカブミ間と、間もなく来年1月にも再開されるスカブミ=チアンジュール路線がその最初のものとして挙げられるが、これは実はユドヨノ大統領の直々の指示によるものだそう。

更に次の再開計画路線としては、東ジャワ州プロボリンゴ市のTanjung Tembaga港とジャティロト(Jatiroto)とを結ぶ路線で、これは石炭輸送を目的としており、来る2014年にも再開の予定とのこと。これは全く知らなかったのだけれど、ジャティロトというのは、東ジャワ州南東部、ジュンブルの西、ルマジャン県にある街で、スラバヤ=プロボリンゴ=ジュンブル=バニュワンギとを結ぶ線路上にある(趣味的には、以前は蒸機を使っていた製糖工場もある。)のだけれど、こんなところに炭鉱なんかあったっけ? 逆にプロボリンゴ港から陸揚げした石炭をジャティロトに運び込む? 何に使うんだろう。発電所とかか。 Google Earthで見る限り、特段そんな施設は見当たらないのだけれど… 
まあここはプロボリンゴ=ジャティロトは既存線があるので、新設される鉄道というのは、プロボリンゴ市内の本線とタンジュン・トゥンバガ港を結ぶ貨物線だけかな。
Kedungjatip1040998_2
クドゥンジャティ付近の休止線現状。これを再開させるのは難儀でしょうねえ。

さてこれに関し国鉄PT.KAIのイグナシウス・ヨナン社長は以前、トゥンタン=アンバラワ、バンドゥン=スカブミ、チアンジュール=スカブミ、ジョグジャ=スマラン間といった路線は十分ポテンシャルがある路線であり、既に再開について三回も申し入れたにもかかわらず、運輸省からは前向きな回答を得ていないと述べたという。そして、国鉄は政府の施策には従うが、休止中路線の再開の可能性を含め、人や物の輸送力については常に検討している、但しかかる作業は国鉄だけで出来るものではなく政府運輸省の支援は必須であると。

へえ、この方、銀行経営から国鉄に転身してきて、合理化や途上国的曖昧さの排除を強行してかなりのヒッチを巻き起こしてきている人だけれど、鉄道の拡張には積極的なのね。
あ、まあ、儲かるから、という分析の上でのことか。

記事は、政府が鉄道路線を新設・再開する等により、鉄道が国内の輸送の背骨としての座を占めるようになることを希望します、と広報誌らしく纏められていました。

まあ取り立てて目新しい話はありませんが、これまで耳にしたことのある話が、それを目指す方向性はあるというのが国鉄側の資料で確認できたという事でしょうか。
個人的には、バンジャール=パンガンダラン間路線が再開され、是非乗ってみたいと思います。

|

« スマラン=テガル=プルウォクルト間、新ルート開業間近! | トップページ | 仕事帰りに夜行列車に飛び乗る幸せ・・・ »

コメント

おっとっと様、
多岐に亘るコメントありがとうございます。

この一年は、おっとっと様をはじめ、インドネシア鉄道を愛してやまない多くの皆様とお会いし、意見・情報交換させていただくことが出来、大変有意義でした。ありがとうございました。

当方は残念ながらジャカルタから離れた土地におりますため、リアルタイムでJABODETABEK電鉄の情報に触れ、発信していくことはなかなか難しいのですが、それでもたまたま見つけて書き留めておいた地方の鉄道情報に関心を持っていただく方がいらっしゃるのは嬉しい限りです。新聞など、報じっ放し・フォローなしといった話も多々ありますが、当方でも関心があるものについては、引き続きウォッチしていきたいと思っています。

まだまだ動きの激しいインドネシア鉄道、来年は一つ節目の年にでなるかもしれませんし、時間の許す限り、精一杯楽しんでいきたいですね。
また来年もよろしくお願いします。よいお年を!

投稿: 落花生。 | 2013年12月27日 (金) 01時38分

おはようございます、一時ご帰国ののちスラバヤに戻られてからの
精力的な鉄活動および現地紙分析を、まさに圧倒されるような気分
で拝見しております〜!

インドネシアの鉄道の急激な変化は、まさに経済発展の結果であり、
イケイケドンドンな気分とも関連があるのでしょうが、何はさてお
き後先考えずにモータリゼーションが進んで渋滞が蔓延した結果、
鉄道の正確さが評価されて「使えそうな休止線」への再評価が進ん
でいるというのは嬉しい話ですね!

スカブミ経由の鉄道の再整備がユドヨノ大統領の直々の指示による
ものというエピソードは驚きましたが、単なる我田引鉄ではなく、
しっかりと需要を掘り起こして大入り満員となっていることを考え
ますと、リゾート地として『地球の歩き方』にも載っているパンガ
ンダランへの路線や、都市間路線として何故真面目に運営しないの
だろうとすら思えたスマラン〜ジョグジャカルタ間の路線なども、
しっかりとした勝算があってリストアップされているのだろう……
と思いたいですね。

今後こうした路線に回すことも考えて(?)CC206を大量増備のう
えCC201の余剰を多めに確保するのも良いと思いますが、その前に
切符のデザイン改悪は何とかして欲しいところです (泣)。

いっぽうインフラ整備といえば……ジャカルタ環状線が早急に高架化
されるという話題には腰が抜けそうになりました。いやまぁ確かに、
クマヨランやカンプンバンダンの踏切など、大渋滞の原因になってい
ることは百も承知ですし、ご指摘の通り先日あのような事故が起こっ
た折も折、政府・KAIの両者も高架化に熱心なのでしょう。しかし、
個人的に撮影地として気に入っているクマヨラン駅の雰囲気が消滅し
てしまうとは……(号泣)。
まぁ、動き出すものは仕方がないということで(これも例によって
円借款に緊急追加となるのでしょうか?)、趣味人としては残された
撮影可能な場所で撮るしかない、といったところでしょうか。

というわけで、今後も最新情報を期待しております! 良い新年を
お迎え下さい!

投稿: おっとっと | 2013年12月24日 (火) 09時45分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/200655/58799696

この記事へのトラックバック一覧です: 鉄道復活計画について(関連情報)。:

« スマラン=テガル=プルウォクルト間、新ルート開業間近! | トップページ | 仕事帰りに夜行列車に飛び乗る幸せ・・・ »