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2013年12月23日 (月)

仕事帰りに夜行列車に飛び乗る幸せ・・・

当地は基本的にイスラム国なのだけれど、少数派のクリスチャンや仏教徒に配慮してか、それぞれの宗教に関する祭日も公休日とされており、今週25日もクリスマス休日になっています。で、先日も書いたとおり今後暫く1ヶ月ほど国内でお出掛けすることが難しい事情もあり、有給を一日くっつけて、ちょっとお出掛けしてくることにしました。
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スラバヤ・グブン駅で出発を待つジャカルタ行き特急「ビマ」号。バティック食堂車。


お仕事は定時にはちょっと終わらなかったけれど、それでも17時半過ぎに切り上げ・・・って事務所から10分、スラバヤ・グブン駅に向かうと18:15発の南回りのジャカルタ行き特急33列車「ビマ」号は既に入線していました。指定席券に記された4号車へ向かうと、隣の食堂車は所謂“バティック客車”で、この列車は夜行列車に相応しく青色ベースのデザインなのだけれど何故か一番目立つ大きな模様はどう見ても雪の結晶・・・ に見えませんか。
この赤道直下の南国ジャワ島で雪もあったもんじゃないけれど、夜行列車には北の雪国へ向かうイメージがついて回る・・・ わけはないな。どこの地方のデザインをモティーフにしているのでしょうか。
因みにこのジャカルタ=スラバヤ間を結んで1967年に運転開始された、50年近い歴史を持つ、伝統の特急「ビマ」号ですが、その愛称名の由来は、ヌサトゥンガラ列島スンバワ島のビマ市ではなく(そうであれば、鹿児島行きの特急「なは(那覇)」みたいで面白いのですが)「Biru Malam(夜の青)」、或いは「Bima Sakti(天の川)」からとったといわれています。どちらにしてもこのバティック客車のイメージには合ってますね。
Bimakippu2013122303782
現在は残念ながら、全車座席車。快適な座席だけど、寝台が欲しいなあ。


因みに以前は冷房付きの寝台車(一等寝台・二等寝台があったようです。寝台車の写真。)も連結して運転されており、1980年代に鉄道紀行作家の宮脇俊三氏は日食観測ツアーに参加してジョグジャカルタを訪れ、夜中に駅を訪問して寝台車を連結していた時代の「ビマ」号を眺めていました。(著書「椰子が笑う 汽車は行く」参照。)その後程なく寝台車の連結はなくなり、寝台車は一般の座席車に改造されてしまった。「アルゴ」以前の旧型一等エクセクティフ客車(地元鉄道ファンからは「Satwa」と呼ばれる。)の中には元寝台車だった車両も現存しているそうです。当時の写真と見比べてみると、窓割りや冷房装置の形態など明らかにそれらしき車両を見かけたこともあるのですが、残念ながらその素性を辿る手段を持ち合わせていません。いつかそういった資料に出会えるとよいのだけれど。
Bimagohan2013122303783
この車内販売弁当は、あんまりムードないなあ。

ともあれ、ほぼ満席で定刻に発車した「ビマ」号。取り敢えず程なく廻ってきた車内販売に夕食を頼むと、陶製の皿ではなく、プラスティックの弁当箱に入ったものを手渡された。これも次第に合理化が進みつつあるのだろう。
夜行列車ということで、殆どが朝まで乗車する長距離客かと思いきや、途中のマディウン、ソロ、そしてジョグジャと数名ずつの降車客があり、昼行特急の遅い便(更に最終として、スラバヤ19:00発のバンドゥン行き37列車「トゥランガ」がある。)として利用されているようだ。末期の高崎線の急行「能登」や北陸・信越線「きたぐに」みたいな感じだろうか。
こういった乗客に配慮してか、暫く前までインドネシアの長距離列車は、終点まで乗っても近距離でも殆ど料金に差がなく、近距離の場合割高感が強かったが、この日の「ビマ」号の場合、終点ジャカルタまでは45万ルピア、ジョグジャまでだと21万ルピアとなっており、そのあたりは次第に考慮されつつあるようだ。

代わりに新規に乗車してくる客、こちらは飛行場のないジョンバン、マディウン或いは既に最終便フライトの出てしまったソロ、ジョグジャあたりからジャカルタ方面に向かう客も拾いながら、列車は南本線を快走ジョグジャカルタには23時前、3分ほどの遅れで到着した。
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夜11時のジョグジャカルタ・トゥグ駅に到着。


今日は途中駅での下車だったのでまあ座席で十分だが、一晩通しで載るのであれば、やっぱり寝台車が欲しいところ。
最近、二等ビスニス車両を改造して、寝台車を製造しているという噂も伝わってきている。
寝台車が連結されるとすれば、この「ビマ」号なんて、候補列車の筆頭。こういう話は是非実現を期待したいところです。
Jugyoinshitsup1060126
おまけ。食堂車の従業員用寝室は、4人用寝台個室。一般客用にも欲しいな。

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