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2013年12月 1日 (日)

スカブミ線“復活列車”「パンランゴ」号に乗る。やっと。

さてボゴール・パレダン駅07:35発のパンランゴ号7116列車、スカブミ行き。
上り勾配の、カーブした本線上に設けられた仮設的なホーム上は人が溢れ、乗車位置に辿り着くにも人を掻き分けなければならない状況。ちょっと見通し甘いぞ、国鉄当局。

西部劇に登場する汽車のような鐘の音を模した「カン・カン・カン」という警報音を鳴らしながら定刻を少し過ぎて現れた列車は、牽引するのは当初のCC204から変更されたらしい,エンドキャブ両運転台式の新型CC206。Eksekutif2両に改造Ekonomi-AC3両、それに加えて地元スカブミのデザインをモチーフにしたバティック・ラッピングの3等食堂電源車の合造KMP車。
待ちかねたホーム上溢れんばかりの乗客は一斉に乗り込み、若干の空席を残して程なく10分ほどの遅れで列車は出発、市内の裏道を縫うようにゆっくりと走り出したが、そこを抜けると右手には早速サラック(Salak)山が大きな姿を見せた。
今日は当方、Ekonomi2号車に乗車。出発時点ではボックス席の向かい側2席は空いていたが、市街地の続きのような最初の駅バトゥ・トゥリス(BatuTulis)で10人ほどの学生グループが乗車してほぼ満席に、一気に姦しくなった。

市街地を抜ければスピードを上げるのかと思いきや、40km/hほどでノンビリと走っていく。
この路線、一番最初にジャカルタとバンドゥンを結ぶ幹線ルートとして1884年に開通し、その後プルワカルタ回りのルートが1906年に開業して両都市間輸送の主力の座を追われたのだけれど、本日はそんな幹線時代を彷彿とさせるような“快走”とは言い難いようだ。
後で確認したら、この1年間の休止期間中に枕木の交換など路盤の改良工事も行われているようで、線路状態が悪いわけではないのだろうし、最新のCC206がたかだか6両ほど牽引して苦労するほどの上り坂でもないんだが・・・。
流石にカーブはキツいようだけれど。 まあ、乗客の大半が行楽客だから、ゆっくり景色を眺めさせてくれるサービスだと思えばいいのかな。

Cigombongimage2_4
チゴンボン駅手前の鉄橋を渡るパンランゴ号。

大きく左にカーブしながら立派な橋を渡るとチゴンボン(Cigombong)。
左手に見える高い山は、国立公園になっているグデ(Gede)山。以前、ジャカルタ=バンドゥン間を結んでいた特急に「Argo Gede」というのがあったが、この山からとった愛称だ。この位置にあるということは、本来はプルワカルタ回りじゃなくて、ボゴール=スカブミ回りでジャカルタとバンドゥンを結ぶ列車につけられるべき愛称だったのではないかな。なお、この山の別称が「Gunung Gede Pangrango」とも呼ばれ、これが今乗っているこの列車の愛称名の由来になってます。

車窓の両手、右手にサラック、左手にはグデ山。緑の田圃と時折川と絡み、ラフティング用のゴムボートも車窓を掠め、大きな山と、豊かな畑を眺めながらノンビリと走り、ちょっとした街に入るとチチュルグ(Cicurug)着、08:42。
この付近、バンドゥンの先あたりまで「Ci ・・・」という地名が多いが、これはスンダ語で「チ(水)」を意味び言葉だそうで、その昔から人が生きていく、農業をしていく場所には必ず水が必要だった時代を思い起こさせてくれます。
多少の下車客があった沿線随一の街チバダック(Cibadak)を過ぎると、この沿線はもう前回夕方の下り列車に乗った時には日が暮れて闇の中走るだけだった区間で、初乗り的に新鮮。
9時35分、幹線道路と絡み、盛んに警笛を鳴らす中、チサアット(Cisaat)着。駅には側線もあり、ベモも待つちょっとしたこの街を出ると、あとは盆地の平野をスカブミまで東へ一直線だ。

そして終点スカブミには09:45、ほぼ定刻に到着。先頭へ向かうと、慌ただしく機関車は機回しを始めてしまいました。
その機回し線の先に続く線路は、残念ながら今はまだ乗れない区間。
ここから先、チアンジュールまで38kmは、途中ランペガン駅手前のトンネル内部が崩落しているとやらで、長らく運休中の区間なのだが、国鉄PT.KAIの発表によれば、これが来年1月には運転再開されるというから楽しみだ。
Sukabumistap1050844
駅前広場スペースの全くない、スカブミ駅。昼間来るのは初めて。

(以下後日追記)
12月2日には、機関車単機の試運転列車が、この区間に入線したという話。
おやおや、ホントに運転再開になるかもしれないぞ。
そしたらもう一度来なくちゃならないじゃないかー! いやぁ、困ったなぁ (^-^)ゞ
Sukabumibatikp1050867
地元のバティック「Cikole」デザインのKMP(食堂座席電源合造車)を連ね、折り返しの出発を待ちます。

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