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2014年1月30日 (木)

ジャワ島新幹線計画、始動。

今日はアチェ旅行の話は一休み。
今朝の当地邦字紙「じゃかるた新聞」によれば、ジャカルタとバンドゥンとを結ぶ高速鉄道事業、新幹線計画の実現可能性調査が始動した由。援助業界でいうところのフィージビリティ・スタディ(実行可能性調査)という奴ですね。
 
これは先般昨年12月にインドネシア政府からの円借款要請を受けて日本政府・JICAとの間で調査にかかる政府間合意がなされたことを受けて始まったものであり、既に本ブログでも書いていますし、特段ニュース性が高いものではないのだけれど、計画と実現に向けた道筋が公にされたということで、紹介しておこうと思います。
 
本計画の全体像としては、最終的にはジャカルタ=スラバヤ間約700km(強)を結ぶジャワ横断高速鉄道なのだが、今回先行調査、そして建設を目指すジャカルタ=バンドゥン間は、このジャカルタ=スラバヤ間の一部分となるのか(この場合、バンドゥンから先は東北東のチルボンを経由し、スマランそしてスラバヤへ向かう)、ジャカルタからチカンペックを経て真東にスマランを目指す本線とは別途、ジャカルタ=バンドゥンへの支線を実験的に先行運用するのか、は今後調査の過程で定められて行くという認識だったのだが、今回の報道に添えられた地図によれば、既にバンドゥンからチルボンを目指す路線が既定のように描かれている。運用効率や需要喚起という面からは確かにこの方が現実的と思われるけれど、既に決まったかのような誤解を与える報道は宜しくないですね。ちゃんと正確に書いて貰わないと。
 
さておき、今回の報道によれば、ジャカルタ=バンドゥン間の“新幹線”、両都市間のターミナル、ジャカルタ側はドゥク・アタス、バンドゥン側はグデバゲの間約140kmを37分で結び、公示期間は妬く6年間、工事総額は約53兆ルピア(約5千億円)とのこと。
そして面白いことに既に運賃は20万ルピアという金額が設定されているという話で、需要予測や内部収益率などの経済的効率性を判断するためには、一旦運賃額を設定しなければならず、それが表に出たという事なのでしょう。確かに現在、国鉄PT.KAI在来線の特急「アルゴ・パラヒャンガン」の運賃が約10万ルピア強程度ということを考えれば、それはそれで現実的な額とはいえ、今後数年間の物価上昇がどうなるかわからないのに、先に運賃が外に出てしまうと、後でより高額の運賃設定がなされて揉めたりするんじゃないのかなあ。
 
本件新幹線計画に対しては、日本政府は超低利の円借款を供与することを念頭に置き、その条件として一定のコンポーネンツを本邦企業からの調達を義務付けるSTEP案件(本邦技術活用案件)とすると想像される。
土木工事は地元企業とのJVとなり、地元の資材を使うだろうから、日本からの輸入となるのは、車両は信号システムといったものが中心となり、今後日本型の新幹線車両が走ることが期待されるわけですね。益々楽しみです。

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