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2014年1月 5日 (日)

究極のローカル線 その2.

さて1月4日のバンコク、誕生日ということもあって折角なのでかのマンダリン・オリエンタルでケーキなぞ食べてみた後、再度向かったのはホァラムポーン駅。
もう夕方が迫ろうとする時間帯だけれど、今日の乗車列車は16:40発の普通355列車、スパンブリ―行き。聞いたことのある人の方が少ないと思いますが、その筋の人なら、あーあー、と膝をたたく地名ですよね。
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東急車両製THN系気動車3連(2等なし)による、1日1本のスパンブリー行き列車。

先日の訪タイの時は、南部スラタニ近くの“究極のローカル線”ことキリラッタニコム線に乗ってきたわけですが、実はこのタイ国鉄SRT、他にも一日一本しか列車が走っていない超閑散路線が結構あり、昨日乗った特急3列車の向かうサワンカローク線もその一つだし、キリラッタニコムの後に流れたカンタン線の終端部トラン=カンタン間も一日一往復しか列車が走っていない路線。
それでもこれらの路線は昼間の列車があるからまだ乗れなくはなかったので、機会を捉えて乗ってくることが出来た。
が、この首都バンコク近郊にももう二路線、かなり乗りづらい路線が残っている。
一つはバンコクから東、パタヤを経てウタパオ空港近くの終点パンプルタールアン迄のサターヒップ線と呼ばれる路線で、こちらは貨物運送がメインで旅客列車は一日一本、しかも土日休日運休ということで、これまた乗りづらい。

で、本日のスパンブリー線。南本線のナコーンパノムの西、戦場にかける橋クワイ河鉄橋のカンチャナブリーを経てナムトクへ向かう路線も分岐するノンプラドック・ジャンクションから北へ分岐しスパンブリーへ向かう77.4kmほどのローカル線である。
運転本数はこちらも一日一本、このバンコク発16:40分発の普通列車が夜20:15に終点スパンブリーに到着、折り返しは早朝04:30発のバンコク行き普通356列車のみ。
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バンコク近郊では高架化工事が進捗中。

しかも以前読んだ本によれば、終点のスパンブリーの駅から市内までは相当に遠く、列車はガラガラのため、待ち受けるタクシーやモトサイ(バイクタクシー)もなく、途方に暮れる、等と書かれている。
夜8時過ぎでは、もうバンコクに戻るバスもない時間帯だろう。一応県庁所在地ということだから、泊まるところくらいはあるだろうと思うが、空港やホテル、ホァラムポーンなどのホテル予約代理店はいずれもこの街のホテルの取り扱いはない、とつれなかった。
まあ観光地でもないし、そんなもんだろうな…

そんな軽ーい心配を抱きながら列車は各ボックス1人くらいの乗りで定刻に出発、市内の幾つかの駅で乗客を拾いつつ、この南本線バンコク近郊区間の高架電化工事が進むタリンチャンを出る頃にはほぼ満席となった。
その後サラヤーあたりから下車客がポツポツ出だし、18時過ぎ、夕暮れのナコーンパノム駅を出る頃には車内は再び閑散としてきた。
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夕暮れのノンプラドック・ジャンクションに到着。

18時半過ぎ、ノンプラドックを出る頃には車窓はほぼ真っ暗に。これでは初乗りもあったものじゃないのだけれど、他方で未明のスパンブリーから上り列車に乗ったとしても、このノンプラドックの手前迄はまだ夜明け前で殆ど車窓は楽しむことが出来ない。
地下鉄の乗りつぶしにも近く、これも今まで積極的に乗りに来るモチベーションが生まれなかった一因だろう。

ともあれ、本線を外れて列車の速度はガクンと落ちたが、揺れは倍増、更に倍、といった感じか。保線はほとんど行われていないのだろう。線路は全く見えないが、連結部からは前の車両が大きく飛び跳ねているのが見える。

途中駅・・・ 無人の停留場で降りていく下車客が数名、19時を過ぎた頃には車内は当方ともう一人だけになってしまった。
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終点・・・ではない、スパンブリー駅に到着。駅員氏もラフな格好で。

そして定刻20:15を少し回ったころ、周囲に明かりの全く見えないスパンブリー駅に到着…
なのだが、列車は一瞬の停車の後再び走り出した。勿論事前に知っていたので驚かないが、列車はこの先数百m進んだところにある仮乗降場といえばいいだろうか、タイ国鉄SRTの時刻表には記載されていない終点「マライメーン」停留場迄この列車は運行されている。終点が仮乗降場だなんて、小松島線みたいね。

列車は静々と進み間もなく停止した、そのマライメーン停留場で線路はぷっつりと切れていた。目の前には立派な4車線の幹線道路が横切り、この時間帯でもかなりの数のクルマが高速ですっ飛ばしている。
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マライメーン停留場で線路はぷっつりと途切れている。

この路線も、建設時点では北本線のロッブリーとを結ぶバイパス線とする計画もあり、バンハーン元首相の圧力で作られた路線だと、何処かの国の国鉄ローカル線にありそうな話も事前に読んだ本には書かれていた。それであれば、こんな一人二人しか乗っていないようなローカル線が廃止にもならず無理やり維持されているのも分からないでもないか。
ところでこのマライメーン停留場までの一駅間については、何冊か出版されているタイ鉄道本にはたいてい書かれているの当方も知っていたのだが、最も新しい「タイ鉄道散歩」(イカロス出版)には全く触れられていない。無人の車内や夜のスパンブリー駅・市街地の写真も載っているのできちんと乗車はしているようなのだが、かなり鉄道にも詳しいと思しき筆者の藤井氏、意図的にこの区間について触れなかった理由や如何に??
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田舎町に相応しくない立派なタワーが聳えていました。スパンブリー市内。

結局もう一人の、初スパンブリーだという乗客の兄ちゃんの交渉で、国鉄職員氏が運転するピックアップトラックで市内に送って貰い(多少お礼の額で揉めたが)、市内のスリ・ウートンホテル泊。翌日スポーツイベントがあるとやらで市内のホテルはかなり逼迫していたようだが、無事に1人割り込ませて貰えて、ヤレヤレでした。そして夕食は近くの道端の食堂で冷たいビールをお供に、美味しくいただきました。
やっぱり旅先の夜のビールは最高だねえ。
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一仕事終えて(笑) いかにもー、旅先での夕食って気分♪

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