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2014年2月10日 (月)

復活南回り線・シリワ​ンギ号の旅。

さあて、結構渋滞もあり2時間以上かけて着いたチアンジュール、街外れでバスを降り、アンコッで辿り着いた駅には、既にお目当ての列車は到着していました。

以前来た時には、ここから東のバンドゥン方面パダラランまでの運転だったのだけれど、こちらの区間は現在運休中。
他方で、随分と長い間運休になっていた、ここから西のボゴール方面、スカブミまでの区間が昨8日に運転再開されることとなったため、今日は初乗りにやって来た訳です。
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チアンジュール駅で出発を待つ、スカブミ行「シリワンギ」号。

既に何度も書いているとおり、この手の開業・改廃の話が全くといっていいほど見えてこないインドネシア国鉄PT.KAI、こちらも今回の(再)開業情報が確実そうになってきたのもホンの2週間ほど前。以降も、8日開業なのか9日開業なのか正式なアナウンスはないまま、数日前に地元の鉄っちゃんの「9日開業だそうだ」とのFB情報を頼りに駅に買いに行ってみたら、買えてしまった!
その後、一昨日になって「開業は8日、切符は前売りせず当日その場で」という国鉄PT.KAIの公式Twitter発言を確認。

まあ8日はどちらにしても出掛けられなかったので悔しくはないのだけれど、なんで直前まで発表しないのだろう、こんな重要なダイヤ改正を。
きっと直前になるまで、予定どおりに走らせられるか自信がないんだろうね、と口の悪い友人と話をしたりしました。
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シリワンギ号運転開始の垂れ幕や、お祝いの花看板などで賑やかなチアンジュール駅舎。

さておき、そんなわけで、チアンジュール駅には11:15定刻にスカブミからの列車が到着していました。バンドゥンからのバスが結構な渋滞で、この到着に間に合わないとは思わなかった。
この駅で同じく初乗り目的で、この列車に乗ってやって来ていたパクアン急行氏と地元鉄アダム君と落ち合い、お昼ご飯の後、出発時間が近づき、再度駅へ。
先日乗ったボゴール=スカブミ間パンランゴ号がそのまま延長されるんだろう・・・と思っていたら、このチアンジュール=スカブミ間はシリワンギ(Siliwangi)号という別列車に仕立て上げられているようです。
車両はそのまま直通するので、切符もそのまま売ってくれれば良さそうなものだけれど、別購入となってしまい、今日の当方手元の切符も、列車番号は同じ7117ながら、チアンジュール=スカブミ間「シリワンギ」7117B列車と、スカブミ=ボゴール間「パンランゴ」7117A列車では、別の座席となっていました。
バティック柄の食堂車は前回乗車時のものと同じ車両だったけれど、2両連結されている一等Eksekutif車は、前回のパンランゴとは異なる、ひょっとしたら昔は寝台車かなんかだったかもしれない、アルゴ登場以前の小窓車。これまでは1編成が3往復するだけだったのだけれど、チアンジュール延伸に合わせてもう1編成投入したみたい。
ちなみにこの「シリワンギ」ってのは、10~11世紀頃にこの西ジャワ一帯に栄えたとされるパジャジャラン王国の王様の名前だそうです。
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沿線では、列車の通過を待ち受け、手を振る子供たちや見学の大人など多数。

というわけでこれからバンドゥンへ抜けるという両名と別れ、定刻12:20分に無事発車。エクセクティフ車の車内は9割ほどの乗車率だろうか。
初乗り区間というのは、やっぱり気が弾みますねえ。
市街地の裏道を築堤で抜けて行くが、まだ運転再開2日目とあってか、物珍しさで手を振る大人子供多し。先ずはPasirHayamなる廃駅を通過通過した辺りで市街地を抜け、車窓には棚田が広がってきた。広くはない土地を精一杯活用しているのがよく判る。
最初の停車駅 Cilaku、次のCibeber(標高456m)と次第に高度を上げてくる。停車する各駅のホームには見学に来ている人々も多いが、切符を手に初乗り目的で乗り込んで来る家族の姿もチラホラ。
標高456mのこの駅を発車、Sidangresh?と壁に書かれた手元の資料にはない廃駅を過ぎるといよいよ山深くなり、線路は右に左に蛇行し、携帯の電波も徐々に弱く。それと共に次第にスピードも落ち、歩くような速度になってきた。
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ランペガン駅に到着したスカブミ行き「シリワンギ」号。

このルート、ジャカルタとバンドゥンを結ぶ最初の幹線ルートとして1884年に開通したのだけれど、その当時は当然SLの牽引で、この山越えは相当な急勾配の難所だったのだろう。その後プルワカルタ回りのルートが1906年に開業して両都市間輸送の主力の座を追われたのだけれど、こちらの開業が急がれたのがよく判るような線路状況です。

そのサミットにあるのが標高652mのランペガン(Lampegan)駅。一時期チアンジュール側からここまで列車の運転があったので、それなりの街かと想像していたのですが、周囲には僅かな集落しかない、全くの小さな駅でした。この駅の西側にはこの峠越えのサミットとなる全長686mのランペガン・トンネル(Terowongan Lampegan)があり、このトンネルの内部が崩壊したため(それ以前も一部崩壊・修繕までの運休を繰り返していましたが)2001年以降この区間の列車の運行は停止。それでも2006年以降トンネルの補修工事が行われ、今般晴れてようやく運転再開となったわけでした。
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警察系の方々が大勢ウヨウヨしてますが、 撮影禁止!などと言われることはありませんでした。

やたらと鉄道警察などの警備関係者の多いランペガンで暫くの停車の後お目当てのトンネルに入ると、乗客からは歓声が上がる。トンネルの少ない当地の鉄道、一つのアトラクションになってしまっているようで。

途中から下り勾配となりトンネルを抜け、1333に西側最初の駅チレウンガス(Cireungas)着。 標高587mといきなり随分下りてきた。次の停車駅ガンダソリ(Gandasoli)の手前から終着スカブミまでは、地図で見るとよく判るが、盆地の平野部分を一直線に駆け下りる・・・ のですが、最後まで“快走”というスピード感はなかったので、随分と余裕をもった時刻設定なのでしょう。なにせスカブミ=チアンジュール間38kmを2時間近くかけて走るのだから。
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ランペガン駅を発車、トンネルに入っていく列車。安全確認する車掌さんと目が合ってしまいました。

終点スカブミでは、ボゴール方面からやって来た7118列車パンランゴ号=シリワンギ号と交換のため、約30分の待ち合わせ。
この列車の食堂車は、ボゴールからチアンジュールへと抜けるプンチャック峠にあるタマンサファリなる屋外型動物園にちなんだのか、大きな虎柄のラッピングがなされていました。これは最早、バティック客車、ではないね。

さて、これで本日の目的は無事終了。パンランゴ号となった7117A列車の家庭用エアコンつきエコノミAC車に移動、このままボゴールまで乗り通し、更にジャボデタベックの電鉄に乗り継いでジャカルタへ、ジャカルタ発22:35のAir Asia QZ7688便でスラバヤ戻り。この深夜に30分以上遅れ帰宅したのはもう1時、自業自得とはいえ、少々疲れました。
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もう一編成の、すれ違った方の編成の食堂車は、派手な虎柄ラッピング車両でした。

ところで、PT.KAIによれば、10日(月)1330頃、Lampegan - Cirengas 間というからトンネル区間ですね。ここでこのシリワンギ号が脱線、死傷者なしとのこと。路盤が安定していないのか、まだまだ習熟が必要みたいですね。

更に追加。13日付「じゃかるた新聞」によれば、この脱線事故を取材に向かう途中だった地元TV局のスタッフを乗せたバイクが悪路で転倒、重傷を負った由です。お気の毒様なんですが、そんな悪路な地域であれば、並行道路未整備!ですから、鉄道の活躍の余地があるわけですね。

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