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2014年2月24日 (月)

カマンダカ号、仕切り直し。

さて23日(日)朝。まだ閉まっている宿の鍵を自分で開けてプルウォクルト駅へ向かうと、7129列車Kamandaka号スマラン・タワン行きは既に入線していた。この早朝、発着列車が空く時間帯のため駅構内は閑散としている。列車の方は1割ほどの乗車率だろうか、車内は冷房がガンガンに効いていて肌寒い。
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早朝のプルウォクルト駅で出発を待つカマンダカ号。あれ、また機関車逆向きだ。

5時ちょうど、列車はCC201型機の汽笛一声、発車。まだ早朝なのだが、早速食堂車から食事や飲物をトレーに乗せて売りに廻ってきた。ご苦労さん、も兼ねてコーヒーを注文。放っておくと砂糖たっぷり極甘のが現れるので、ここは「砂糖抜き」と強調しておく。
05:40、ジャワ島の背骨となる峠を越えて最初の停車駅、プルウォクルト方では唯一の途中停車駅であるブミアユ(Bumiayu)でようやく空が白みはじめた。数十人が乗り込み、それなりの需要が既にあるのがわかる。
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プルプック北方で、チルボン、ジャカルタへと向かう本線から分岐する。

ここからはよく整備された本線上を一気に駆け下り、ジャワ島北岸の平野部に下りてきて、本線との分岐駅Prupukを06:05頃、減速しつつ通過。暫く複線化工事の進む本線と並走の後、右手に別れ、ここからが短絡線区間。ここからは線路規格がガタッと落ち、縦揺れが増えるようになった。
車窓は田畑が広がり、それでも道路が並走するためか、ポツポツと家並みが続く。程なくMargasari 休止駅通過。
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早朝の涼しい空気の中、田園地帯を走る列車。

朝の涼しい空気の森の中を走っていると、南国というより日本のような雰囲気。道路と少し離れると、林の中に入っていくが、整然と並んでいるように見え、雑木林というより人造の植林のようだ。森が深くなると携帯の電波が届かなくなる。
06:24、給水設備跡の残るBalapulang 休止駅を通過。ちょっとした集落もあり、折角なのでこの列車、停車させてもよいのではないかな。
街を抜けると次第に列車は北へ向きを変えるが、全般として比較的カーブが少なく、平野を真っ直ぐ走っている印象。学校や朝市も見える集落を通過。それなりに集落を伝って走っているようで、国鉄の資料を見るとこの区間には他にも幾つも駅が存在していたことになっている。開業当初からモータリゼーション以前の時代までは旅客輸送も賑わったのだろう。
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大勢の乗客が待ち構えるスラウィ駅に到着。
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06:37、定刻より15分ほども早くスラウィに到着。そんなに飛ばしてきた印象はないのだけれど。列車の到着を待ちわびた数十人が結構乗り込み、5割ほどの着座率になった。この駅までは、以前テガル方から、スマランから直通の列車が2往復運転されていたこともあり、テガルというより、一定の距離のあるスマランまでの旅客需要はそれなりにあるようだ。随分長く停まっているので、対向の油槽列車との交換かと思って車掌さんに尋ねてみるが、単なる時間調整だったようで、06:54、定刻に発車。
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短いスラウィ駅のホームを遥かにはみ出して停車するカマンダカ号。あれ?機関車がつけ変わってるぞ。

ここから北側はまた畑が多いが、街道に沿っているため、家並みも途切れない。市街地の続きのような車窓が続く。07:01、Banjalan 休止駅通過。ホームには多くの見物客。まだ運転開始一週間、最初の週末だから、まだまだ物珍しいのだろう。
この辺りからはもう都市外縁の街の裏道の雰囲気になってきた。
そのまま列車はゆっくりと右へカーブしつつ、急カーブで左から合流してくる本線と合流し、ほどなくテガルに到着。さらに大勢乗り込み、8割ほどの乗車率になって一路スマランを目指す。ここからは「カリグン・マス」グループの一員のような存在となり、一路州都スマランを目指し、規格の上がった本線上を快走した。
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新線区間も終わったんで、車内売りのお弁当で朝御飯。ジュース付きでRp.15,000のエコノミ列車価格でした。

途中、一部まだ単線区間が残り、対向列車の待ち合わせを余儀なくされたため、スマランの、エコノミ列車のターミナル、ポンチョール駅には40分ほど遅れての到着となった。とはいえこの複線化は近く完了予定、これまで山越えのバスで7時間ほどを要していたというプルウォクルト=スマラン間が、この列車の新設により5時間強(定刻であれば)で結ばれることとなったわけで、沿線もまだまだ需要の開拓は期待されるエリアのように思われた。
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 車内に掲示された運転区間図。上りと下りで微妙に停車駅が違うんですね。

我々在住外国人や観光客にとっては、観光地を結んでいるわけでもなく、利用する価値というか、必要性は全くないと言っていいルートを走る列車で、乗り潰し派(いるのか?)だけが手間が増えたという新ルートの開業ですが、ほぼ同時に運転開始されたソロ=スマラン路線とも、中部ジャワ州は道路交通が十分ではないため、鉄道をこれまで以上に活用する方針を示しています。
それ自体は輸送機関としての鉄道の復権であり、我々鉄道派としては喜ばしい話で、今後とも大いに活用して戴き、新路線の開通・再開、新列車の運転開始に期待しています。また乗りに来ますよ。
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スマラン・ポンチョール駅を発車、終点タワン駅までラストスパート。

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