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2014年4月 3日 (木)

スマラン=ソロ、カリジャガ号の旅。(前)

さて中部ジャワ三連休の続き。
明けて日曜朝、BRT…とは言い難いな。専用レーンがあるわけではなく、単に専用の高床式ホームから乗り降りする、路線図があって切符が発券されるだけの、フツーのバスですが、ここインドネシアではまだ幾つかの都市にしか導入されていない近代的な路線バス~ に揺られて市内に二つある駅のうち、エコノミ列車が発着するスマラン・ポンチョール駅へ。
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最近では中型車も導入された、トランス・スマラン2号線。

今日の乗車は、前回の中部ジャワ西部往訪時に乗車を取りやめた、スマラン=ソロ間を結ぶ、2月改正で登場したばかりの新列車「Kalijaga」号。
この列車が走る路線は、19世紀末にインドネシア最初の鉄道としてスマランから南のタングン駅までが開通し、その後ソロ、そしてジョグジャへと延伸されていった当国内で最も古い路線で、以前夜行列車で乗ったことはあるし、沿線の古い駅舎を幾つか訪ねたことはあるのだけれど、そんなわけで車窓は全然見られていなかったので明るい時間に乗ってみたいと思っていたし、なにより、ソロ市内のバラパン駅から北のスマラン方面へ向かうデルタ線の西=北間の一角(これは営業距離のない連絡線だから、乗り潰し距離には関係ないとはいえ)が未乗だったのが若干気になっていたこともあり(わかる人だけわかって下さい。)。
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 スマラン・ポンチョール駅構内では、国鉄PJKA時代の復刻塗装を纏うロッド機D301が入替作業に勤しむ。

そんなわけで始発のスマラン・ポンチョール駅。
この「Kalijaga」号というのは、以前この区間に運転されていた、日本車輌製KRD気動車による「Pandanwangi」号とは異なり、ジャカルタから夜行列車「ブンガワン」号としてソロに到着した編成の間合いで運転されているエコノミAC客車編成の列車で、ソロを朝の5時半に出発した列車が7:58に到着する筈… が、8時を過ぎたポンチョール駅に停まっているのは、08:55発のテガル行き「Kaligung Mas」編成のみ。あれ、これKRDE気動車編成による運転だと思ってたら、客車編成もあるのね。
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スマラン・ポンチョール駅で出発を待つCC201牽引「カリジャガ」号。

そうこうするうちに8時半を過ぎた頃、ようやく東側から当駅止まりの「Kalijaga」号が到着。
予想どおり降車客は数名… だったのだけれど、代わりにホームのベンチに座っていた殆どの客が一斉に乗り込んだのには驚いた。こんな運転開始したばかりのマイナーな列車、他の新列車と同様にガラガラかと思いきやさにあらず。

当方が乗り込んだ5号車は、ノンステップ・肘掛つき座席の高級仕様(一般のエコノミ車両はボックスシートに肘掛がないものが多い。また、ホームの低い小駅での乗り降りが想定されているローカル列車用車両は出入口がステップ付きなのだが、ホームの嵩上げが進んだ優等列車停車駅での客扱いが基本の1等・2等車両はステップなしが殆ど。この車両は、エコノミ用ながら、ステップのない仕様で、長距離準急での運用が念頭に置かれた車両と思われた。)。車内は家族連れやグループで溢れ、出発前には8割ほどの乗車率になった。昨日切符買っといてよかったわ。やっぱり三連休だから、かな。
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こういうのが気になりだすと、どうしようもなくなってしまう ^-^ゞ
ステップ付き(左)とステップなし(右)、エコノミ客車のドア二態。

バスなんかでよく見かけますね、こういうの。なんか色々ついてるように見えますね…。室内灯やゴミ箱まで誇らしげに書くか。
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列車は定刻09:05、汽笛一斉出発。牽引するのはプルウォクルト(PWT)所属のCC201型。CC206の大量投入により、CC201の引く旅客列車というのも随分少なくなったもんだ。
次の優等列車用の駅スマラン・タワンで数名が乗り込み、改めて出発。
スマランの貨物ターミナルとして整備が進むアラストゥア(Alastua)を過ぎ、市内当方のブルンブン(Brumbung)でスラバヤ方面への北本線を左に分け、ジャワ島を横断するソロ方面への路線に入った。
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ほぼ満席の高乗車率のカリジャガ号車内。

そっか、やっぱりそうだよな。いや、実は暫く前にネット上で、この「Kalijaga」号に乗ったら、北本線をガンブリンガン(Gambringan)まで走り、ここでスイッチバックして、普段は使われていない筈の南北を結ぶ短絡線、元は19世紀にSJS(スマラン=ジョアナ蒸気軌道)が開通させた路線を経て、グンディ(Gundih)でスマラン=ソロ間の本線に戻るという運転を経験されたという方がおられ、落花生。的にはそちらの短絡線は全く未乗だったので今日もそちらを通ってくれるんじゃないかとちょっと楽しみにしていたのだけれど、やっぱりそれは事故か線路状態に問題があったか何らかの事情による迂回運転で、やっぱり普段はこのクドゥンジャティ(KedungJati)経由のルートの方が正常らしい。
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オランダ時代の古い駅舎が残る、クドゥンジャティ駅に到着。

スマラン都市部を外れた列車は一気に長閑な風景のエリアに入っていった。右手に標高2,050mのウンガラン山を望みつつ、田園地帯を走り、最初の鉄道の終点だったタングン(Tanggung)を通過すると、車窓は次第になだらかな丘陵地帯に車窓は変化してきた。
9時56分、クドゥンジャティ着。一時は「降車は出来るが乗車できない駅」だったこの駅も、今ではちゃんと発券・乗車が出来るようになっていた。今日も結構な数の(30人ほどの)乗降客あり。やっぱりニーズあるんだな。
・・・長くなって来たんで、2回に分けます。

明日は、カリジャガ号の旅を続けます。(「世界の車窓から」のナレーション風に)
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白壁に煉瓦、時計、出札窓口、鉄骨造りの柱、そして線路に挟まれたホームに駅舎が設けられている構造そのものまで、全てが本物レトロなクドゥンジャティ駅舎。

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