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2014年4月 4日 (金)

スマラン=ソロ、カリジャガ号の旅。(後)

今日は、クドゥンジャティ駅を出発します(「世界の車窓から」風に。しつこいか)。

09:59、クドゥンジャティ駅を出発、ここからは昼間の車窓風景を知らない区間に入る。
車窓は次第に山深くなるが、それでも目に入る丘は、かなり畑地化されている印象。
しかしよくこんな山越えの線路を19世紀の一番最初に敷いたもんだ。ソロやジョグジャであれば、南海岸に港を設け、そこから線路を敷いた方が良かったのではないかと思うが、敢えてスマランを拠点とし、このジャワ島の背骨を横切る路線を設けた理由があったのだろうか。
とはいえ、その鉄道が敷設されて既に150年、あまりに発展しなかった地域だとも言える。このあたりでは既に携帯電話の電波が入らない。人跡稀な地域というわけだ。
Terawap1070970
停車列車のないテラワ駅に運転停車。駅員さんがちゃんと出て来て出発合図を。

それでも車窓には時折小さな集落が現れる。
10:05、Padas通過。停車列車のない駅。続いて10:10、Gedangan廃駅通過。
10:18にはTerawa駅に停車。駅員が出てきて発車合図をするが、乗降なし。時刻表上も停車駅とされていないし、運転停車扱いなのだろう。ちょっとした街を形成してはいるが…。
10:31、Karangsono通過。一旦山を降り、盆地へ。田んぼも見えてきた。

しかし、ちょっと昔までは結構こまめに駅があったのだね。いや、今も駅はあるわけなんだけれど。以前この区間を運行していた、スマラン=ソロ・ジュブレス間「Pandanwangi」はこのあたりの小駅にもキチンと律儀に停車して行っていたのだけれど、今回運転再開されたこの「Kalijaga」は途中クドゥンジャティとグンディ以外は全て通過。スマランの駅の案内放送でも「Ekspres Kalijaga」って言っていたしなあ。
最近のインドネシア鉄道は、中長距離の高速輸送に特化し、列車が止まらない小駅がどんどん増えてるが、近距離輸送を無視する体系で、果たしてこれでいいのだろうかね。
Gundihhaship1070977
こちら本線より立派なトラス橋をもつ連絡線と合流、
機関庫(Sub Depo)の建物跡を横目に、グンディに到着。
Gundihdepop1070979

さて、間もなく北本線ガンブリンガン(Gambringan)からの連絡線と合流するグンディが近づく。ここまでは平野を直進するそちら経由の方が平野部を走れて線形もいいのだろう。
需要がある方向ではないため通常は営業運転する列車はないが、災害時等に迂回列車が走ることもしばしばあるためか、普段使われていない線路とは思えない立派なトラス橋の線路が近づき、左手からのその連絡線と合流。かつてはこの山越え用の補機の基地となっていたのだろうか、機関庫跡の建物を横目に、10:46グンディ(Gundih)着、結構な降車客と出迎えの人々。オジェックも待ち受ける。
オランダ時代からの駅の特徴的なスタイルで、上下線(ここの場合は、スマラン方面線とガンブリンガン方面線)の間にホームと、線路と直角に駅舎が建つ構造で、先ほどのクドゥンジャティや、アンバラワ鉄道博物館駅と似た構造。

出発信号は赤だし、駅員の顔色を見ながらちょっとホームに降りて、見学させて貰うことにした。
Gundiharrp1070983
この駅舎の左手に更にホームと3本の線路が並ぶ構造のグンディ駅に到着。
グンディ駅舎から、ホームに停まる列車を望む。結構余裕ある停車時間のおかげ。
Gundihhmp1070993_2
5分ほどの停車の後、駅員氏に促されて乗車、10:51発。随分とゆったりした走りだったが、ほぼ定刻だ。ここからはスマランのDAOPⅣからジョグジャカルタのDAOPⅥの管轄区域に入る。再度の山越えに入り、車窓は段々山深くなり、携帯の電波もまた圏外になってきた。
10:58、停車列車のない駅だが、綺麗に整備されているGoprakを通過すると、 更に山、というか丘が続くようになった。多少は畑が見えるが、次第に人間の手の入らない自然林が多くなり、暫く人家が全く見えないエリアが続く。
Kalijagamiep1080007
この期に及んでお腹が空いたので、食堂車から出前のミー・ルブス(まあご覧のとおり、インスタントラーメンですな)をいただきました。

ようやく人家が見えてきたのが、11:05に通過したSumberLawangでは駅員が通過監視。11:18、Salem通過、続いて11:25、Kalioso通過。既に山を下り、左手には道路が寄り添い、ソロの郊外の雰囲気になって来た。そして沿道を走るクルマの数が増え、いよいよ問題の?デルタ線へ。
Solodeltap1080010
ソロの裏町でジュブレス駅方面へ向かう本線を分岐。こちらも結構な急カーブですね。

左前方にソロ・ジュブレス駅方面の路線を分けこちらは右手、ソロ・バラパン駅を目指し、低速でレールを軋ませながら右(西)へと向きを変え、車庫からの出庫線を平面クロスで横切り、11:38、ソロバラパンに到着、殆どの乗客が下車し、ここからは回送列車のような状態で終点プルウォサリへ。途中で近くのエアコン(例の、家庭用)が故障して随分暑かったけど、ほぼ定刻の運転は、まあ立派立派。

さて、一旦外に出て、次の目的地への切符を買いたいところですが… あれ?(引っ張りつつ、つづく)
Kalijagapwsp1080013
終点プルウォサリ駅へ到着。が、気になるものが・・・

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コメント

ピーナッツさま、
コメントありがとうございます。確かに、あれだけちゃんと乗っていれば、午後・夕方にもう一往復あってもいいですね。流動の多いソロ=スマラン間ですし。
ただ時刻表を見ますに、夕方~夜にかけて6時間余裕がある編成がソロにもスマランにもないようですので、もう一編成仕立てなければならないかもしれないですね。
ブランタスですが、私の時は遅延のせいかもう真っ暗で車窓は見られませんでした。ピーナッツさまの次回の旅のご成功をお祈りします!(^0^)

投稿: 落花生。 | 2014年4月 5日 (土) 22時43分

落花生。さま
乗車レポートありがとうございます。沿線の歴史や事情、駅の構造について勉強になりました。エアコンの故障は災難でしたね。
三連休とはいえ乗車率が良く、途中駅での乗降も多いということは、カリジャガ号がそこそこ定着してきたということでしょうか。とすると、午後にもソロとスマランを往復する列車を運転しても良いような気がしますが。ただ、現状のBengawan号の間合い運用では不可能か……。
私としては、いずれ、今回乗ることができなかったGundih=Brumbungとソロの三角線の一辺、さらに寝落ちしていたGundih=Soloの景色を楽しむため、途中で日が暮れぬことを祈りつつ、マディウン付近からBrantas号に乗ろうと考えております。今から楽しみですが、いつになることでしょう。

投稿: ピーナッツ | 2014年4月 5日 (土) 11時42分

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