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2014年5月26日 (月)

西スマトラ蒸機Mak Itam, 未だ治らず。

西スマトラに帰ってきた煙、Mak Itam(黒いお婆ちゃん)ことE10 60号蒸気機関車。
もともと、この西スマトラ州中部の鉱山で産出された石炭を下のパダンまで運ぶために建設された、急坂を上り下りするために専用の歯車を備えたラックレール区間対応機で、ドイツ製の他、我が国日本車両製のものも導入されていたもの。

その唯一の生き残りの個体が、一旦アンバラワの鉄道博物館で静態保存された後、2008年にレストアされて動態に復活、この西スマトラ鉄道に戻ってきて、同鉄道の終点であるかつての炭鉱街(今も一応産出している)サワルントから隣のムアラ・カラバン駅までの間で動態保存運行を開始、撮影家向けにチャーター運行も開始していたところでした。

しかし以前もこのブログで触れたことがありましたたが、何しろ古い個体だったためか、その後配管からの水漏れ等が多発、運行できない状態に陥ってしまっていました。
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今日の当地全国紙「KOMPAS」には、この、運行できなくなってしまい車庫にしまわれたままのE10 60号機の話が取り上げられていました。
記事によれば、このマク・イタム号機関車、既に昨2013年3月以降全く運転されておらず、痺れを切らしたサワルント市のアリ・ユスフ市長は本年1月、ジャカルタのPT.KAIのヘリテージ部門の責任者と面会、彼らからは「既に補修のための予算は確保しており、近く修理を行いたい」との現地を取り付けたそう。なのですが、内部的な問題もあり、作業は中止されてしまっているそう。
所謂“大人の事情”って奴でしょうか。

同市文化観光局は、現在同市を“炭鉱観光”として売り出そうと計画しており、そのメインアイテムの一つとしてこのマク・イタム号を位置づけ、関連予算も確保している中、このように長期間運行がなされていないことにより、多くの観光客が訪問を断念しているとかなりご立腹(同局局長談)。
西スマトラ鉄道を運行するPT.KAIの第二地方支社(Divre2)の広報担当部長スンバル・ロメヨ氏は、同支社としても近い将来に補修・運行再開する予定でいるが、何分ヘリテージ部門からの予算割り当てしだいであると責任転嫁というか、匙を投げた格好。
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サワルント駅で出発を待つ、マク・イタムことE10 60号蒸機の引く観光列車。(2009年8月)

うーん、そんなわけでこの西スマトラ鉄道上部区間(ラックレール区間の上)、現在は週末にダナウ・シンカラク観光列車が走っているだけ。これはこれで湖畔を走ったりしてなかなか気持ちの良い列車ではあるのですが、これも出来ればラックレール区間まで走って欲しいという希望はまだかなえられる目処は立っていない模様。
他方で本題の、折角安くない資金を投じて復活させた蒸気機関車、ちゃんと走れる状態を保つよう頑張って欲しいですし、運行再開の折には、ちゃんと広報して広く集客して欲しいものです。ここのところ、特に宜しく。

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