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2014年6月 2日 (月)

アルゴ・パラヒャンガン、橋の上で脱線。

昨日1日付の全国紙「KOMPAS」の一面トップは、脱線して停止しているディーゼル機関車の写真。昨日からFB上で地元の鉄っちゃん達が話題にしていたのだけれど、一昨日30日の深夜、「アルゴ・パラヒャンガン」が脱線したというニュースでした。
15面の記事も合わせて読んでみると同日22:45頃(というから、少し遅れてたのかな)、ジャカルタからバンドゥンへ向かっていた最終の特急「アルゴ・パラヒャンガン」号第30列車が途中プルワカルタ県ダランダン郡デポック村の128.4km地点にてCC203-03号機関車と前方3両の客車が脱線、チソマン橋の入口のところで停止、幸いにも265名の乗員乗客に死傷者はなかった由。
この影響で、続行の下り準急144列車「スラユ」はプルワカルタで運転を取り止め、160名の乗客はバスでバンドゥンのキアラチョンドン駅に運ばれ、同駅(翌朝5時)発の122列車「パスンダン」で目的地へ運ばれた他、「パラヒャンガン」の乗客は、脱線しなかった車両に乗ってプルワカルタに2時頃戻り、同じくバスでバンドゥンへ向かったとのこと。
140601cisomang
橋の上で脱線しながらも、辛くも下に落ちずに済んだ機関車。

今日2日付の同じKOMPAS紙の記事によると、事故の原因は運転士の信号見落としらしいですが、この事故、大事に至らなくて本当に良かったです。
このチソマン橋という鉄橋、この沿線に続く古いオランダ時代の橋の一つで1894年建設、長さは243m、高さは98m(インドネシア鉄道で最も高いらしい)ほどもある高い鉄道橋なのですが、幸いにも2004年8月に新しい複線コンクリート橋に掛け替えられていました。
写真を見てわかるとおり、線路の脇には砂利が敷かれた一定の余裕がある造り(有道床PC橋とでも呼べばいいのでしょうか)になっており、転落防止用の手摺りも設置されています。他方で、直ぐ隣には従前の古い橋が線路や枕木を外された状態で残されているはずなのですが、こちらは鋼製の上路式トラス橋で、こちらの方で脱線していたら、そのまま垂直落下していた可能性は否定できず、その場合大変な被害が出ていたであろうことは想像に難くありません。
実際のところ、橋の上での脱線ということで、避難する乗客がパニックになったと書かれている記事もありました。

バンドゥンの第2鉄道管理局DAOP2広報担当ズネルフィン氏は取材に答え、脱線車両は翌31日朝5時には取り除かれ、バンドゥン07:40発の上り特急からは平常運行に戻った由。また、プルワカルタ警察署長ハリヤディ氏によれば、線路にはサボタージュ・列車妨害の形跡は見られず、人為的ミスの可能性が高いとのこと。

いずれにしても100mの上空から川底に列車が転落するなんて事故にならなくて良かったです。つい2ヶ月ほど前にもタシクマラヤ付近で脱線転覆事故が起きたばかりのDAOP2エリア。前回は自然災害でしたが、今回は信号見落としということであれば、ちょっと問題がありそうです。人為的ミスをなくすことは勿論、そうならないようにバックアップとしての信号システムの改良も必要ですし、古い鉄橋が新しい味気ないコンクリート橋に架け替えられていくのは残念ですが、安全マージンを高めるためには、それもやむを得ないことかもしれません。
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こちら同じ路線のチクバン橋。ここで脱線したら、落ちるよなあ…

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