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2014年6月 3日 (火)

怒りの通勤客、列車を止める。

この3日付の全国紙「KOMPAS」には、経済面に北本線の複線化の話が大きなカラー写真入りで載っていましたが、こちらは写真もなくどちらかというと小さな扱いの記事。

表題は「タンブン駅の線路、ブロックされる」ということで、ジャカルタ近郊ベカシ市の、JABODETABEK電鉄区間外にあるタンブン(Tambun)駅での出来事。
この駅は、既にジャカルタ首都圏のブカシ市の郊外、現在東のカラワンまでの電化計画が進められている路線上にあり、通勤客の利用は相当に多い。そのタンブン駅で2日朝、チカンペック発コタ行きの上りの「ローカル・チカンペック」号列車が到着した際、通常は9両編成で運転される列車がこの日は6両編成となっており、既に満杯となっていた車両にこの駅からの乗客が乗り込めず、これに腹を立てた数百人の乗客らが線路上に座り込んでブロックし、列車が出発できなくなったというもの。
駅での線路上座り込みというのは、ジャワ地方部ではアソンガン(物売り)の締め出しに対する抵抗というのと、ジャカルタ首都圏では一昨年から去年にかけてエコノミ電車の廃止反対ということで時折起きていたのだけれど、列車に乗れなくて、というのは珍しい。
140603tambunkiji
当該記事ですが、写真がないので、なんか絵にならないですね。

以前は客車列車で乗り切らなければ、機関車のデッキとか屋根上とかに平気で乗ってしまっていたのだけれど、最近はそういうのは見かけなくなり、今回もそのような解決策(?)を自主的に模索するということにはならなかった模様。不謹慎ですな、失礼。

結局2時間ほどの抗議行動の間、優等列車も含めて乗り切れなかった乗客達は後続の上り「スラユ」号(これって、コタ着3時台の筈。随分遅れてきたのね)に分乗してジャカルタに向かったというが、まあこれは車両故障が発生したのに代車を用意できなかった国鉄PT.KAI側に責任があるのは否定できない。突然この日だけ客が増えた訳じゃあなく、日々の乗客数なんか把握してなきゃいけないんだから。
そもそも、このブカシの東方・カラワンまでの区間、現在電化工事が進められ、完成の折にはブカシからカラワンまで8両編成のKRL電車が乗り入れてくる予定の区間なのに、現在運行されているローカル列車はチカンペック行きとプルワカルタ行きの合わせて1日5往復でしかない。
Karawanglokal
タンブン駅の写真はなかったんで、近所のカラワン駅。夕方の下り列車なので、朝の上りに比べれば深刻な混雑ではない。

同様な条件下にあるスルポン線のパルンパンジャン・マジャから先のランカスビトゥン方面だって1日10本以上のローカル列車が走ってるのに比べ、お粗末というほかない。東京で言ったら中央線高尾以西か常磐線取手以東という感じだが、毎時数本の電車が走るブカシ以西の電鉄区間と比べて格差ありすぎ。本来であれば、客車列車でもKRD気動車でも構わないから、一定本数を走らせる需要はあるし、そうあるべき区間。
長距離輸送に特化して、補助金付けのローカル・近郊輸送は放棄したがっている(スラバヤやスマランといった大都市も含め)気配のある国鉄PT.KAIですが、都市近郊輸送は明らかに軌道系交通機関に優位がある分野。
運賃制度・補助金のあり方も含めて政府運輸省とのキチンとした長期的見地に立った議論が必要だと思いますが、少なくとも需要に対応出来るだけの供給は迅速に措置して戴かなければならないでしょう。公企業の責任として。

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