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2014年9月 2日 (火)

九広鉄路“城際”列車体験。

香港2日目(8月29日)は、市内九龍の紅磡(ホンハム)駅から九広鉄路で広東省の広州へ向かうことに。折角出掛けて来たんだから、ちょっとくらいは(通勤電車以外の)汽車旅もしたいし。
この九広鉄路、香港側は国境(でいいのかな?)の羅湖、はホントに国境だけで、次の上水から南側は 通勤電車が頻繁に行き交う普通の都市路線。“国境”を越えた深圳から中国側は、広深鉄路と呼ばれ、 これまた中国版新幹線CRH和諧号、動車組と呼ばれる高速電車が時速200km/h以上で行き交う都市間路線。
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近代的な紅磡駅。KCR時代の昔は九龍駅と呼ばれていたんですよね。場所も違ったのかな?

そしてこの両路線を結んで一日10数本の国際列車が運転されています。 中国側と香港側の九広鉄道というか、香港で地下鉄などを運行する香港鉄路の共同運行で、中国側は 一般的な準高速客車列車、香港側の運行する列車は九広通kttと呼ばれる2階建て車両 を用いており、こちらには他の一般車両よりも40香港ドルほど高い230ドルの特等車が連結されているので、折角なのでこちらを選んで乗ってみることにしました。
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先発は香港側ktt車、次発の特快T820は中国側車両であることがわかる。
九広城際直通車の切符。記名式じゃないのね。
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構内の食堂でお粥セットの朝ごはんを食べて、紅磡駅から乗るのは08:15発のT824列車、廣州東行き。香港は旧字体使用ね。
香港は最早中国に返還されたので、国際ではなく「城際直通車」と呼称されている模様。 対外的に開かれている香港に国民を自由に流出させたくないためか、この間に国境と 同様の出入境審査を設けているため、我々外国人は勿論パスポートを所持し、入管審査を受けての乗車となります。しかも荷物のX線検査もあるので、遅くとも10分前には着いていないと乗車拒否されてしまう模様。
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スイス製の電気機関車が前後に連結された、プッシュプル運転。
若干“貫禄系ベテラン”のアテンダントさんに出迎えられ、二階建て客車の車内に。
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さてこの香港側車両ktt使用のT824列車、隣のホームに並ぶ中国側のRZ25T系列の白地に青帯の新幹線カラーの客車も、 中国国内で一般的な25B系や25K系、あるいは緑皮車と並ぶとまるで掃き溜めに鶴なのだが、 ここで香港側車両と並べてしまうとどうみても格下感が否めないのは仕方がないか。アテンダントさんに出迎えられて車内に入り、二階の特等座席に座るが、1-2配置のこの座席 自体はゆったりしてて良いのだけれど、向きを変えられない集団離反型の配置で、生憎当方の 座席は後ろ向き。我が国の近畿車輌製のようだが、これはちょっといただけません。
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寛ぐ筆者。ゆったりですね。が、シートピッチは柱を考慮して欲しい…

程なく定刻に出発すると、ペットボトルの水とクラッカーがサービスされ、列車は頻繁運転 の近郊電車の平行ダイヤの合間を縫う形でゆっくりと走っていく。すれ違う上り列車のホームは、平日の朝ということで各駅とも整列乗車の長い列が伸び、日本の首都圏の私鉄各駅と似たような状況が繰り広げられている。
この九広鉄路自体は1910年開通というからもう100年以上。以前は客車運転だったのが1982~ 1983年にかけて全線が電化開通、九広鉄路KCRによって近郊電車が運転されてきた古い歴史を もち、各駅も都心の最新の地下鉄駅とは異なり、一昔前の近郊電鉄の趣で、親しみが湧きます。
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車内サービスはこれだけ。しかもあまり美味しくない…

そうこうするうち列車は羅湖=深圳間で越境、深圳駅のヤードには多数の中国国鉄の機関車や 貨車が並び、駅や建物の壁の文字が簡体字に変わったのに気付く。
そして平行ダイヤから解放された列車は次第にスピードを上げ、快適に走り出した。列車は途中常平一駅に停車。ただ深圳までは上述のとおりCRH高速電車が頻繁に走っている ので、こちらをわざわざ選んで乗車してくる新規客はおらず、そのままほぼ定刻に広州東駅に到着。乗車時間2時間ほど、快適な“国際”列車でした。

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