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2014年12月31日 (水)

今年もお世話になりました。

色々ありました2014年も今日でおしまい。日々長いようで、終わってしまえばあっという間でした。
公的にはともかく、イスラム歴を中心に生活している人が殆どであろう(といったら語弊があるかな。)ここインドネシアでも、レバランだけではなく、当然この新年も お祝いするようで、大みそかの深夜になると、24時を待たずに街のあちこちで花火があがり、ブブゼラか何か、あちこちで(しかも数時間)鳴り響きます。

ジャカルタでは、モナスやホテル・インドネシア前ロータリーなどあちこちに大勢が集まり、大騒ぎしていました。
別に日本と違って初詣なる行事がある訳でもないのですが、JABODETABEK首都圏電鉄も終夜運転・・・とまでは言いませんが、深夜に臨時列車が運転されるようです。留守番の身としてはスラバヤを離れるわけにはいかないため、乗りに行けないのが残念です。

<ご参考>
Bogor – Jatinegara
  1. Bogor発 22:00
  2. Bogor発 22:40
  3. Jatinegara発 00:30
  4. Jatinegara発 01:05

Bogor – Jakarta Kota
  5. Bogor発 23:40
  6. Bogor発 00:10
  7. Jakarta Kota発 01:30
  8. Jakarta Kota発 02:00

Bekasi – Jakarta Kota
  9. Bekasi発 23:50
10. Bekasi発 00:30
11. Jakarta Kota発 01:15
12. Jakarta Kota発 01:45

Parung Panjang – Tanah Abang
13. Parung Panjang発 00:30
14. Tanah Abang発 02:00

当地スラバヤでは、市内中心部、ラヤ・ダルモの大通りやトゥンジュンガン・プラザ周辺などがカーフリー・ナイトとなって大勢繰り出すのが通例ですが、今年は数日前に発生したスラバヤ発のAir Asia機の失踪・墜落・・・事故が確定してしまいましたね。
乗員乗客の皆様も残念ながら絶望のようで、既に遺体が上がりつつあるようです。ソマリア近海警備から帰国の途上にあった海上自衛隊の護衛艦2隻も、救出作業の支援に参加するとの発表もありました。そのような中、スラバヤでは例年の如き大騒ぎは自粛し、犠牲者の追悼とご遺族への哀悼の意を示す、精霊流しでは ないですが、蝋燭に点灯するような行事を実施するようです。

最後の最後になってとても残念な、不幸な事故が発生してしまった年の瀬になってしまいました。来年は、皆がこのようなつらい思いをすることなく過ごせる一年になることを心より祈りたいと思います。
本年一年間ありがとうございました。来年もまた宜しくお願いします。

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2014年12月28日 (日)

スラバヤ発のエアアジア機、失踪。

今朝、当地スラバヤからシンガポールへ向かったIndonesia Air Asia QZ8501便が西カリマンタンとバンカブリトゥンの間付近で消息を絶ちました。

スラバヤからシンガポールといえば、在留邦人の方もよく使うルートなので、一報を受けた段階で凍り付きました。その後の情報によりますと、この便には日本人が搭乗していないことは午後の早い段階で判明しましたが、乗員乗客合わせて162名の方々は絶望視されつつあります。
ジュアンダ空港に設けられた危機対応センターには、行方不明者家族の方々が詰めかけ、沈痛な面持ちで情報を待っておられ、胸が締め付けられる思いでした
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インドネシア・エアアジアのA320型機。同一機体ではありませんが。

夜になり、付近の天候も悪く二重遭難の恐れがあるということで本日の捜索は打ち切られ、明日朝以降継続ということになったようです。

今回のAirAsia社側の対応で目新しかったのは、マレーシア本社のサイトに直ちに当該行方不明便の関連情報へのリンクが張られ、社のリリースや、コンタクトセンターの臨時電話番号が掲載されていること。
それに加えて、通常は赤一色の同社のサイトが、弔意(にはまだ早いと思いますが)のつもりか、灰色に変更されていること。あまりにも迅速な対応、まさか予めそんな準備をしていたとは考えにくいし、考えたくないですが。

ともあれ、空の安全に”絶対”がない以上、航空機事故は避けられないものであるかもしれませんが、少しでも、より安全な航空輸送と、今回の行方不明になったフライトの乗員乗客の方々が、無事でありますことを祈りたいと思います。よしんば墜落が現実のものであったとしても、一人でも多くの方が助かりますように…
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乗客名簿が張り出された、空港の危機対応センター前。こういう、遭難フライト番号の記載されたバナー作成の迅速さは何なんだ。

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2014年12月27日 (土)

機関車突っ込む!

年末年始に更新をサボってしまい、バックデートな記事になってしまい恐縮です。
当地報道各紙によれば…って、ジャカルタ在住の友人達のFBでの書き込みで概要を知ったのですが、26日朝、ジャカルタのターミナル・コタ駅で回送列車を牽引した機関車がオーバーラン・脱線するという事故が発生したとのこと。
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突っ込んだ機関車が引っ張り出されたのは、事故から2時間後の事だった由。新聞記者よりFB友達の写真の方が臨場感あったな(苦笑)。KOMPAS紙より。

記事本文によると事故が起こったのは午前06:20頃、アルゴ・パラヒャンガン号となる予定の列車というから、ガンビル06:45発の予定臨、36列車バンドゥン行きだろうか。08:30発の24列車だろうか。ジャカルタ・コタ東方の車両区に留置していた9両編成の列車をガンビル駅に回送するため、コタ駅の電鉄10番ホームに一旦入れて、折り返す作業をする過程だったところ、牽引してきたCC201-8907号機が然るべき停止位置にて停止せず、車止めを乗り越えて乗客待合スペースに突っ込んで停止するという事故だった由。
この事故で電鉄中央線のコミューター列車の運行に大きな支障が出た他、アルゴ・パラヒャンガン号に40分の遅れが出た、と記事にはあるのですが、まさか事故の回送用機関車はともかく、残りの客車編成をそのまま営業運転列車に使用したんかいな。
日本の常識であれば、当該編成は安全検査をしっかりしなきゃいけないかと思うのだけれど、予備編成殆どなしでやってるこの国、しかも12月26日なんて帰省ラッシュのド真ん中、突然の運休なんて大混乱を招きかねないから、そのまま使ったのか。
ホントだったらちょっと怖いです。
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Jawa Pos紙は更に遅く、機関車は引き揚げられて、電車の運行が再開された後の現場写真を掲載していました。

国鉄PT.KAIの新社長エディ・スクモロ氏はインタビューに答え、乗客各位にご迷惑をおかけして申し訳ない、原因は今後調査されるが、二度と同じような事故を繰り返さないよう、徹底して調査を行いたいと述べていました。
それはそれで当然の事ではありますが、70tの大型重量機関車が、それほどスピードが出ていた訳ではないだろうに、止められなかった車止めって、いいのかそれで。
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目にした限りで一番リアルな写真だったのは、Jakarta Postでしたね。

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2014年12月13日 (土)

空港新線車両、固まる。

ゆっくりゆっくり、でもどうやら着実に進みつつあるジャカルタ、スカルノ=ハッタ空港新線の件。

13日(土)付けの全国紙「KOMPAS」によれば、この空港新線で使われる車両の納入に関し、正式な契約が締結された由。
記事によれば、駐インドネシア・スウェーデン大使およびカナダ大使館の商務部長の立会いの下で12日になされた今回の契約署名は、PT.INKAとBombardierのコンソーシアムと空港運営会社PT.Railnkおよび空港運営会社Angkasa PuraⅡとの間で執り行われ、総額7,000億ルピア(約70億円弱)、2016年7月の新線開業に合わせて6両編成10本の新車両を導入するとのこと。

記事には地図と車両のイラストが描かれているが、この絵はメダン空港鉄道の韓国製気動車そのままだからこのデザインにはならないにして、編成定員は272名というから1両当たり45名程度とゆったりしたクロスシート仕様車になる模様。
製造される電車は記事をよく読むと、ボンバルディアが走行装置や電装品関係、INKAが車体内外装を担当する、言わば「臓器はボンバルディア、体はINKAが作る」(ボンバルディア担当者談)とのことだが、要は肝心なところは引き続き欧州製品で、INKAは殻だけの担当、技術移転もあまりなされない、ということになってしまうようです。車内にはTVやインターネットLAN設備も設けられるとのことですが、この辺はまあいいでしょう。
車両のレベルはKfW:i9000系列社を上回るものを目指す由ですが、全編成が運用離脱しているKfW、そのレベルでいいのですかね。
因みにきちんと使えば25年間は使える製品を供給するとのことですが、保証期間は2年間のみ、それ以降はRailink社側が希望するならば、保証期間の延長はあり得る(当然有料でしょう)という契約内容になっている由。またそうやってお金だけ巻き上げられて、使用可能な車両が足りない、なんて状況が容易に想像できますが、これまでの苦労から学んでいればいいのですが。
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さあ、ようやく具現化しつつある空港新線について伝える新聞記事。ルートをGoogle Earthで見てみると、なんとなくわかってきます。

さて空港新線の路線の側、タンゲラン線Batu Ceperから北に向かう6kmほどの新線は、地図によると「S」の字を描いた随分とグルグル回る感じのルートになっているようです。これは土地収用の関係でこうなってしまったんですかね。ただこの地図では、2本の滑走路の真ん中の道路沿いに空港中央部(第1、2ターミナルの中間地点)にある駅予定地に向かうのではなく、北側滑走路の更に北側に到着するように描かれており、この真偽は明らかではありません。
この空港駅から接続して各ターミナルを巡るモノレールについても本文では触れられていますが、地図では描かれていませんし。
なお記事によると、既に着工した空港駅、7,200㎡の敷地に現在146本の基礎となる杭が打ち込まれつつあり、完成は2015年12月の由。さてさて、今後どうなっていくことでしょうね。楽しみにしておきたいところです。
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去年INKAに行った時に展示してあった空港特急車両の模型。こんな感じになるのかな。

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2014年12月11日 (木)

ウォノギリ支線再開への動き、現状。

ちょっと前の記事で、中部ジャワ州ソロ近郊、ウォノギリ支線の運転再開についてちょっと触れましたが、11月28日の全国紙「KOMPAS」(25面)には、「ソロ=ウォノギリ“レールバス”試運転」と題した記事が載っていました。
27日に行われた試運転では、かつてこのジョコ・ウィドド・ソロ市長(当時。現大統領)の肝いりで2011年7月に運転を開始した(ママ。車両の完成時と思われる。実際の運転開始は2012年8月だった筈。)このレールバス「バタラ・クレスナ」が入線していた路線中間のスコハルジョまでではなく、終点のウォノギリまで入線させたのだそう。
既に2012年10月に運行休止となって以降2年間ほど列車が運行されていなかった原因は、このレールバス車両のエアコンプレッサーの不調に加え、橋梁の安全度に問題があったということで、今回それにかかる補修工事がなされた結果、速ければ年内にも運行を再開できると思うと、DAOP6(ジョグジャ)のバンバン・プライトノ氏は記者に対して述べている由。
Batarakresna2014120704870
この試運転の写真は、12月7日付の同紙にカラー写真が載ってました。

これに関してこの12月11日付け英字紙「Jakarta Post」(5面)によると、その後更に12月4日にも試運転が継続されたのだそう。時速15~35km/hとの低速で実施された1回目の試運転時には、沿線の樹木との接触があったためにこれを取り払い、2回目の際には沿線の家屋(恐らくは不法増築の)の屋根との距離が近過ぎるという問題点が発見されたとのこと。

更に運行再開の問題となっているのがコスト・バランスの問題で、かつてバタラ・クレスナ号列車が運転したころの乗車率は定員208名に比べ僅か10%ほど、運賃収入はソロ=スコハルジョ間でRp.10,000、スコハルジョ=ジョグジャ間でRp.30,000と設定されていたが、一往復あたりの運行経費は250万~350万ルピアと、とてもコストを賄えるだけの運賃収入はなく、(地方)政府サイドからの補助金が必要だとしている。
スラカルタ(ソロ)市側もこれに応え、政府予算からの補助金給付を検討したが、本列車への補助金給付はスラカルタ市民に裨益しないということで(確かに、この列車が役に立つのは、スコハルジョやウォノギリの住民が殆どでしょうから。)却下されたとのこと。

というわけで、12月、あるいは明年1月の運転再開は未だに微妙な状況にあるウォノギリ支線でした。

なお上述の11月28日のKOMPAS紙、何故か記事末尾に、スマラン近郊で運行を開始したばかりのコミューター「Kedungsepur」(日本車両改造ARS気動車使用の列車)が車両故障により運行停止となっている旨触れられていました。こちらも気になります。

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2014年12月 7日 (日)

休暇から突如出張へ。

ジャカルタ滞在中の昨日土曜日、上司から電話がかかって来て、同僚らと何回かのやり取りの後、急遽今日の夜からマカッサルに出張に行く ことになった。
午後には仕事があるので、そもそも朝のフライトでスラバヤに戻る予定にしてたのでそれとの関係では自腹払ってのフライト変更などは生じなかったのだけれど、やっぱりそれに伴って諸々の事務所内の調整を要し、まず一番にやんなきゃいけないのはフライトの確保。
調べてみると、日曜夕方にスラバヤからマカッサルに向かうフライトは、17時半のGarudaの後は、21:40発のSriwijaya Air、これだとマカッサル着が 深夜0:15になってしまい、迎えのクルマを出して貰うのも気が引ける時間だし、ホテル着いたら1時半だろう。明日が大変だ。
なのでなんとか夕方の便に間に合わせることにしてさらに人繰りを調整、雨の中市内スナヤン・スクエアまでタクシーで往復して(この辺の少額の自腹はもう仕方がない)、中にあるガルーダ航空のオフィスで随分待たされながらも取り敢えずチケットは確保してやれやれ。
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GA667便、SUB→UPGのCRJ機。バス搭乗だったけど、ちょうど雨が止んでて濡れずに済んだわ。

そんなわけで今朝は少し早起き、FXからタクシーで久し振りのスカルノ=ハッタ空港に向かい、08:50発のGA308でスラバヤへ。最近はハリムばっかりだったけど、日曜朝のこの時間は流石に渋滞しないな。
スラバヤ空港に着いてみれば、運転手が事故渋滞にはまって迎えに来ておらず、それはそれで仕方がないんだけど、電話もSMSの一本も入れてこないのにブチ切れ、まだ暫くかかるというのでタクシーで取り敢えずアパートに立ち寄って着替えを準備、事務所に出勤して出張準備。
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SUB→UPG間1時間10分。この距離・時間だと、機内サービスはこの程度ね。滞空時間1時間半を超えると、まともなホットミールが出て来る感じです。

夕方になって再度空港へ向かい(今度は事務所のクルマが現れず再度イラつきつつ)、1番搭乗ゲートからバスに揺られて乗り込んだのはGA667便、機材は細長ーいCRJ1000という ローカル線用の機体で、キャパが小さいこともあってほぼ満席。
東インドネシアの首根っこになる拠点都市マカッサルと、スラバヤとを結ぶ路線。他にもLion, Sriwijaya, Citilinkなど主要各社が飛ばしており、他社は皆B737を使用。ガルーダにとってはローカル線なのか? マカッサルから先の各都市への便の回送を兼ねた運行なんだろうか。ちょっと意外です。

ともあれ、取り敢えずほぼ定刻にマカッサルのスルタン・ハサヌディン空港に到着、市内のサンティカ・ホテルにチェックインし、 マカッサル事務所の先輩同僚と遅めの晩御飯。フグを揚げたのがとても美味しかったのが収穫でした。
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晩御飯は、マカッサル名物なの?トラフグの唐揚げ、など。

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2014年12月 5日 (金)

ハリム空港、いい時ばかりじゃない。

金曜日、事務所を定時に飛び出して空港にクルマを飛ばし、18:30発のCitilink QG812便でジャカルタ、ハリム空港へ飛ぶ。このところお気に入りのこの空港だったのだけれど、20時ほぼ定刻より少し早く到着した今日のハリムはちょっと状況が違っていました。
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雨のハリム空港に到着した、CitilinkのエアバスA320機。ウイングレットのついた新型。

前回は少し早着したこともあり、真っ先に飛び出してタクシーに乗り込み、時刻表上の到着時刻には既に市内を走っていたのだけれど、今日のハリム、Bluebirdタクシー乗り場には長蛇の列。
もう一社、Expressはなんと50人以上待ち、ではバスは?と思ってDAMRIの乗り場の方に行ってみると、あった筈の中央線チャワン駅行きバスは廃止となり、あるのはボゴール行きのみだとか。えー、それは困る。
今日はジャカルタ時代の知人の送別会に遅れて駆け込んで顔を出す予定だったのだけれど、これだといつになるかわからないぞ。さあ困った…

と思っていたところに、1台の黒塗りのベンツ、Silverbirdのタクシーが滑り込んできた。ブルーバードの担当者に聞くと、シルバーの待ち客はおらずすぐに乗れるというので、ここはブルジョワ日本人として札びらで頬を叩いて時間を買うことにしてしまいました。
市内、スディルマン通りまでは高速料金と空港入場料込みで1,200円ほど。一般タクシーの倍だけれど、お金はこういう時に使うもんだと自分に言い聞かせる。
お陰で無事に会合には終了間際に間に合いました。送別されるご本人は体調崩して欠席というオチはついていましたが。

運転手氏曰く、今日は雨だから、この周辺に着たがる運転手が少ないのだとのこと。
タクシー待ちの列に並ぶだけではなく、アプリや電話で呼び出そうという到着客も多いようだが、こちらも上手く確保できていないようだった。前回は1本遅い19時半の便だった、今日は到着便が重なったからという事情もあるようだが、ハリム空港、いいことばかりじゃなさそうです。

この晩は、東京からの友人K原君の泊まるFXのHarris Suiteに居候。

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2014年12月 3日 (水)

スラバヤMRT、進捗状況。

スラバヤ市のMRT、スロトラム(という愛称のトラム)、ボヨレール(という愛称のモノレール)計画、当初から PPP(官民連携)の名の下、民間企業からの投資(といっても自ら建設させて運営させ、そのうちインドネシア側に引き渡される)を募っていたのだ けれど、運賃も政府認可で厳しく抑えられている中、そんな都合のいい話に乗ってくる海外企業もあるわけもなく、ようやく最近になって政府(国家開発計画庁(BAPPENAS)や運輸省)、国鉄PT.KAIやスラバヤ市などが手分けして作業を進めるという話になりつつありました。
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スラバヤ都市鉄道(Mass Rapid Transit)「SMART」のワークショップ会場にて。

そんな中、当地紙にも取り上げられていましたが、先月末、就任したばかりのイグナシウス・ヨナン運輸大臣がスラバヤを来訪、リスマ市長と本件の推進について膝詰めの協議を行って大分進展が見られたらしく、それを受けてこの3日、スラバヤ市庁舎でこのプロジェクトの進捗に関するセミナーが開催されるという案内状が来たので、ちょっと覗いてきました。

BAPPENASの運輸局長、運輸省の鉄道局長、国鉄PT.KAI、スラバヤ市の官房長、といった関係ステークホルダーの幹部が出席したセミナーの席上では、 BAPPENASからは今後5年間の中期計画においてスラバヤを皮切りに全国9都市の都市鉄道や29都市におけるBRTの導入、スラバヤではこの モノレールとトラム、BRT導入、近郊鉄道在来線の改良と空港鉄道の建設等の推進が進められるとのこと。
運輸省鉄道局長は、運輸省が設計と建設、市がモノレールの土地収用と地域社会との調整、バス等他の交通機関との連携、国鉄PT.KAIがトラム用の 土地確保と運営、民間企業がターミナル駅における駅ナカ施設の運営等、と分担してプロジェクトを進めることを説明。他国の例として(恐らく日本やバンコクなどを指すのでしょう)駅舎内や通路に設けた店舗からの家賃収入は、鉄道運賃収入を上回っているケースもあるところ、これを積極的に 進めたいとの意向が示されていました。
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ウジュン=パサールトゥリ=ウォノクロモと結ぶスティーム・トラム線(縦の赤=青の線)の復活までもが検討対象になってます。(驚)

少し滑稽だったのは、PT.KAIの担当課長さんのプレゼンによると、スカルノ=ハッタ空港鉄道にかかる用地収用に大変苦労した経験から、新規の土地収用は可能な限り少なくする必要があり、 未だに国鉄PT.KAIが所有している、以前1970年代まで市内を走っていた市電やスティーム・トラムの用地を活用したい、というのはいいのだけれど、 その土地の下には未だに当時のレールが埋まっているところ、それを掘り出して再利用することとしたいとして、地中レーダーを使って百数十カ所 で埋没レールの調査を行ったのだそう。そんな、摩耗して錆付いて、強度も何もどんな状況かわからないような線路を使うのって、現実的じゃないですよねえ。そんな話が大まじめでなされていました。レールの交換位、たいした金額でもないでしょうに。
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アスファルトの下、地中に埋もれたトラム線路の再活用が真面目に検討されています。

他には、モノレールに先行して着工されることで合意されたトラム路線の方、集電方式は架線ではなく蓄電池式として、各停留所に設けた施設で給電 (チャージ)する、ただしバンジール(洪水)があるので、線路間に端子を設けるのではなく、中空に端子を設けてパンタグラフから集電する形を とりたいとの話。なかなか進んだシステムですな。

あと目新しかったのは、これまで“モノレール”になぜか拘っていた東西高架路線の方ですが、ここへきてLRTなど他の新交通システムの採用可能性 についても言及がありました。日本でもマレーシアでも、モノレールはあくまで中量輸送機関、どうしても室内は狭いし、やはり鉄輪式のLRTの 方がメンテナンスの手間など考えても楽でしょう。当国内にはこれまでモノレールなんてシステムは全くないわけですしね。

最後には、2015年中に着工、2017年には運行開始との力強い発言があり、満場の拍手喝采を浴びていましたが、さてさて私がスラバヤにいる間に 着工くらいはされるのでしょうかね。楽しみにしておきましょうね。

Smart2014120304861
こんな可愛らしいトラムとモノレールのミニチュアをお土産に。夢が膨らみますね。

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