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2014年12月 3日 (水)

スラバヤMRT、進捗状況。

スラバヤ市のMRT、スロトラム(という愛称のトラム)、ボヨレール(という愛称のモノレール)計画、当初から PPP(官民連携)の名の下、民間企業からの投資(といっても自ら建設させて運営させ、そのうちインドネシア側に引き渡される)を募っていたのだ けれど、運賃も政府認可で厳しく抑えられている中、そんな都合のいい話に乗ってくる海外企業もあるわけもなく、ようやく最近になって政府(国家開発計画庁(BAPPENAS)や運輸省)、国鉄PT.KAIやスラバヤ市などが手分けして作業を進めるという話になりつつありました。
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スラバヤ都市鉄道(Mass Rapid Transit)「SMART」のワークショップ会場にて。

そんな中、当地紙にも取り上げられていましたが、先月末、就任したばかりのイグナシウス・ヨナン運輸大臣がスラバヤを来訪、リスマ市長と本件の推進について膝詰めの協議を行って大分進展が見られたらしく、それを受けてこの3日、スラバヤ市庁舎でこのプロジェクトの進捗に関するセミナーが開催されるという案内状が来たので、ちょっと覗いてきました。

BAPPENASの運輸局長、運輸省の鉄道局長、国鉄PT.KAI、スラバヤ市の官房長、といった関係ステークホルダーの幹部が出席したセミナーの席上では、 BAPPENASからは今後5年間の中期計画においてスラバヤを皮切りに全国9都市の都市鉄道や29都市におけるBRTの導入、スラバヤではこの モノレールとトラム、BRT導入、近郊鉄道在来線の改良と空港鉄道の建設等の推進が進められるとのこと。
運輸省鉄道局長は、運輸省が設計と建設、市がモノレールの土地収用と地域社会との調整、バス等他の交通機関との連携、国鉄PT.KAIがトラム用の 土地確保と運営、民間企業がターミナル駅における駅ナカ施設の運営等、と分担してプロジェクトを進めることを説明。他国の例として(恐らく日本やバンコクなどを指すのでしょう)駅舎内や通路に設けた店舗からの家賃収入は、鉄道運賃収入を上回っているケースもあるところ、これを積極的に 進めたいとの意向が示されていました。
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ウジュン=パサールトゥリ=ウォノクロモと結ぶスティーム・トラム線(縦の赤=青の線)の復活までもが検討対象になってます。(驚)

少し滑稽だったのは、PT.KAIの担当課長さんのプレゼンによると、スカルノ=ハッタ空港鉄道にかかる用地収用に大変苦労した経験から、新規の土地収用は可能な限り少なくする必要があり、 未だに国鉄PT.KAIが所有している、以前1970年代まで市内を走っていた市電やスティーム・トラムの用地を活用したい、というのはいいのだけれど、 その土地の下には未だに当時のレールが埋まっているところ、それを掘り出して再利用することとしたいとして、地中レーダーを使って百数十カ所 で埋没レールの調査を行ったのだそう。そんな、摩耗して錆付いて、強度も何もどんな状況かわからないような線路を使うのって、現実的じゃないですよねえ。そんな話が大まじめでなされていました。レールの交換位、たいした金額でもないでしょうに。
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アスファルトの下、地中に埋もれたトラム線路の再活用が真面目に検討されています。

他には、モノレールに先行して着工されることで合意されたトラム路線の方、集電方式は架線ではなく蓄電池式として、各停留所に設けた施設で給電 (チャージ)する、ただしバンジール(洪水)があるので、線路間に端子を設けるのではなく、中空に端子を設けてパンタグラフから集電する形を とりたいとの話。なかなか進んだシステムですな。

あと目新しかったのは、これまで“モノレール”になぜか拘っていた東西高架路線の方ですが、ここへきてLRTなど他の新交通システムの採用可能性 についても言及がありました。日本でもマレーシアでも、モノレールはあくまで中量輸送機関、どうしても室内は狭いし、やはり鉄輪式のLRTの 方がメンテナンスの手間など考えても楽でしょう。当国内にはこれまでモノレールなんてシステムは全くないわけですしね。

最後には、2015年中に着工、2017年には運行開始との力強い発言があり、満場の拍手喝采を浴びていましたが、さてさて私がスラバヤにいる間に 着工くらいはされるのでしょうかね。楽しみにしておきましょうね。

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こんな可愛らしいトラムとモノレールのミニチュアをお土産に。夢が膨らみますね。

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