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2015年2月14日 (土)

1列車「アルゴ・ブロモ・アングレック」でジャカルタまで。

この週末は、東京から、最近ジャカルタの中古電車をお目当てに毎年ジャカルタを訪問するようになった古くからの友人O塚氏がスラバヤに御来訪。昨日は近郊ディーゼルカーに乗ってシドアルジョの泥池散策に出掛けたりしたのだそうで、引き続いて今日はここスラバヤからジャカルタまで、栄光の1列車「アルゴ・ブロモ・アングレック」に乗り通そうというご希望をふまえ、お付き合いすることに。
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柱が邪魔ですが、本日は貨物車2台連結の1レ「Argo Bromo Anggrek」号。
運転士(Masinis)さん、安全運転で宜しくお願いします。
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本日の列車は通常どおりの“下膨れ”K9台車の専用車両(この専用編成で営業運用に入っているのは2編成しかなく、予備編成は通常の小窓アルゴ客車を使用)がCC206型機関車に曳かれて出発を待っていた。予め購入しておいた切符は片道45万ルピアということで、なんだかもう安いフライトと殆ど替わらない(ちなみに明日の帰路のフライトは、空港利用料込みでRp.589,000)お値段。勿論向こうは空港往復の交通費とかかかるわけですが、それでもフライトだったら1時間強、こちらは特急列車とは言え9時間かかるわけで、常識的に考えれば乗り通す人はまずいない筈。
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車内TVで始まったのは、トーマスではなく、オリジナルの鉄道CGアニメ。右のCC200君が主人公の模様。

スラバヤの北本線のターミナル、パサール・トゥリ駅を定刻08:15の出発時点で8割方の乗車率で、途中のスマランかプカロンガン、チレボンで降りるのかどうか。
スラバヤまで完全複線化が完工した北本線、市街地を出て次第にスピードを上げた列車の車窓には、雨季ということもあって随分と冠水した、川なのか池なのかとも思える車窓が広がる。すれ違う列車は、複線化により急に増えたコンテナや緑色の有蓋車を連ねた貨物列車が随分と増えたもの。
早速始まった検札に続いては、早速「朝ご飯如何ですか」と売り子が現れるが、朝から脂っこいものでもないので、こちらは持ち込んだ朝食のパンをもそもそ戴くと、ゆったりとした座席に心地よい揺れが重なり、次第に眠くなってきた。


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車内販売のお弁当もいいけど、折角なので、食堂車に行ってみましょう。
やっぱりご機嫌な筆者(左)とO塚氏。
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最初の停車駅、280km走ったスマラン・タワン駅までは3時間少々、今日は5分ほどの遅れで到着した。右手には、「Maharani」のサボをつけたエコノミ編成が、乗客を乗せて出発間近という雰囲気で停車しているが、あれ、この列車、13:50発のスラバヤ行きの筈だけれど、まだじゃないかい? 手元の時刻表、スマホのアプリで検索してみてもその筈だが、時刻変更あったのだろうか・・・。と思ってネットのチケット販売サイト「Tiket.com」を見てみると、こちら、11:50発に変更になってやがる。こんな時刻変更、PT.KAIの公式サイトにも、Twitterにだって公表されないもんなあ。もうあの本の時刻表も段々使い物にならなくなってきてるなあ。

スマランを出て暫く走ると右手には海岸線。車窓の変化が乏しい北本線系では数少ない見所ではあるのだが、こちらも複線化の際に随分と線路付け替えがなされたようで、海辺ギリギリを走っていた部分が内陸側の山を切り開いた新路線に付け替わっている。右手には海辺に沿って走っていた線路の路盤の跡(レールは既に取り外されてしまっている)を見つつ、こちらは車窓の開けない切り取り線へ入ってしまう。

この区間、旧線区間がずっと繋がっていれば、それこそレールバイクとか観光資源化することもできるのだろうけど、細切れになってしまっているので、それも叶わぬこと。

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北本線を快走するABA号の車窓から。左にチョマルの製糖工場の煙突が見えます。

途中プカロンガンを経て、チレボンに着く頃には遅れは10分ほどに拡大。途中ジャティバラン駅近くの保線区に入っている筈の旧神奈川臨海鉄道のディーゼル機関車の姿が見えないな?と思ったら、なんでもジャカルタ近郊の複々線化・電化に際しての保線作業に従事させるためにチレボンの機関区に運ばれたとのこと。

続いての見どころ?は、最近、状態が悪かったり部品取りに使われてしまったりして廃車となった日本からの中古電車が大量に廃棄されているというチカウム駅。GPSで現在位置を確認しながら近づいてきたチカウム駅の手前から右手を剥いてカメラを構えると… 

ありましたx2.いやあ勿体ないなあ。東急、メトロ、JRと、まだまだ日本で使われている形式のものを含め、大量のステンレス製の電車が放置されていました。聞くところによると、国鉄PT.KAIや運輸省KEMHUB所属車両はプルワカルタPT.KCJ所属車両はここチカウムと棲み分けがなされている由。こちらはまだプルワカルタのように二段三段に模型のように積みあがっているわけではないですが、決して見目麗しいものではありません。古い電車を頑張って直して維持しようとしていた数年前の心意気はどこへやら。これではJRなど日本側の廃車を譲渡した企業側が、「廃棄物の輸出」であるとして批判されても仕方のない状況になりつつありますね。

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メトロ6000や05系の姿も見える、チカウム駅の廃車体置場。

ところで驚いたのは、こちらの座っている席の周りだけでも、結構たくさんのお客さんがスラバヤからジャカルタまで乗り通していること。皆どんだけ汽車好きなんだ、というか、去年の年末のAirAsia機の墜落事故で、飛行機の旅客が減っているのか、よくわかりませんが、こんなに何人もいるとは思いませんでした。別に我々が奇特な訳ではないのですね。

そんなわけで、結局列車は20分ほどの遅れでジャカルタ市内へ。終点ガンビルまで乗り通すと、近郊電車に乗り換えが出来ない(というおかしなシステムになっている)ので、手前のジャティネガラ駅で下車、後続の横浜線205系で市内へ入り、ジュアンダ駅前のホテル・アマリスのトレインビューの部屋にチェックイン。

夕食は、パクアン急行氏と、地元鉄の若者3人を交えてグヌンサハリの大通り沿いのイカン・バカール屋へ。皆さん久しぶりですが、熱い情報交換をいろいろ。皆さん相変わらず熱心ですなー。

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