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2015年8月15日 (土)

鉄道雑誌「Majalah KA」廃刊!

インドネシア唯一の、いや東南アジアで唯一といってもよい鉄道趣味専門雑誌「Majalah KA」。
本年6月で107号を数え、既に9年を迎えるこの雑誌の本年7月の最新号がいつまでたっても店頭に並ばないなぁ~と思っていたところでした。
この雑誌、日本の雑誌のように毎月決まった発売日がある訳ではなく、1週間・10日間位平気で前後することはよくあったので、今回も遅れてるのかな?と思ったら、どうやらそうではないらしい。

今日ジャカルタに到着後、コタ駅内のファーストフード店で待ち合わせたのは、所謂“中の人”。
と言っても最近までそうだったけれど、今回一連のトラブルでやむなく退社したという、以前からの友人Sさん。話を聞いてみると、どうやら印刷物としての同誌はこの6月号限りで実質的に廃刊となったのは残念ながら事実の模様。
その社内事情としては、ともかく全然売れていない、以前よりも売れなくなっているのだという。以前は主要駅の売店などごく限られた場所でしか入手できなかった同誌、最近では全国チェーンの大型書店「Gramedia」などでも容易に買えるようになってきており、販路も拡大され、地方のファン層にも広がっているのかと思っていたが、どうやらそうではなかったらしい。
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最終号になってしまった2015年6月号の「Majalah KA」誌。

一時期は毎月5千部を刷っていたこともあった印刷部数も最近では2千部まで落ち込んでおり、それでも3割程度は翌月になって戻って来てしまっていたというから、実売1,400部程度、一冊(値上がりしたとはいえ)3万ルピア、ってことは収入としては4,200万ルピア(約40万円)位で、ここから印刷費とスタッフ(最盛期には事務職も含めて15人ほどだった由)の給与、家賃に取材経費などを賄っていたのだから、決してその懐事情は豊かではなく、給与面でも相当に厳しく、出張などを楽しみつつ、好きでなければやっていけないような額だったらしいです。
そんな中、近年の急速なインフレもあって、給与闘争的な動きも社内であったものの、合意には達せず、多くのスタッフが同社を去り、事業が成立しなくなった模様。
今後は同社としては、携帯アプリでの電子書籍販売(一冊分あたり17,000ルピアの由)を行うこととして次月号は発刊し、その後も一冊分に取材量が溜まった段階で不定期な発刊を続けていくつもりであるとのこと。日本の携帯で読めるのかな。支払いはどうやってやるのだろう。

ともあれ、この途上国では稀有な試みであった鉄道雑誌、残念ながらその終焉を見届けることになってしまったようです。
しかしこの鉄道趣味が近隣国の中ではずば抜けて広まっている当国、必ずや二匹目のドジョウ、とは言わないか。別の鉄道趣味誌が発刊されてくるであろうことを期待して待ちたいと思います。
長い間、楽しませてくれて、ありがとうございました。

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コメント

井上様、
こちらこそ、ご無沙汰しております。
そうなんですよ。驚きました。正式には言ってませんが、事実上冊子としては廃刊と見做さざるを得ないようで、残念でなりません。
DEPOKのお店は引き続き営業しているようですので、是非行ってあげてください。いや行きましょう。
来月の来イ、いつ頃ですか?

投稿: 落花生。 | 2015年8月27日 (木) 00時08分

落花生。様、こんばんは。
大変ご無沙汰しております。
Majalah KA、廃刊ですか!ショックですね。
つい2週間ほど前にNHKのテレビに映っていたアニメと鉄道に詳しいジャカルタのK君が来日しましたが、取材スタッフのS君が会社を退社し、オーストラリアに行ってしまったと聞いていましたので、会社が存続しているのか気になっていましたが、そのような事情でしたか。
このMajalah KA自体、少ないスタッフで、日本よりもコスト的にも厳しい環境の中で、内容的には濃いものがあり、インドネシア語が少ししかわからない私でも十分楽しめていただけに廃刊は残念です。
また、お店としてDepokに存続しているようでしたら、来月訪イの際に時間がありましたら立ち寄ってみたいと思っております。

投稿: 井上 | 2015年8月25日 (火) 23時10分

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