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2015年8月 4日 (火)

スマトラ・ブンクル州の森林軌道「MOLEX」近況:その1.

当ブログでは未だに探して来られる方の多い、しかもリピーターの方が結構いらっしゃるということで、一部コアな方に結構評判の高い(自画自賛?)、また拙著執筆のきっかけの一つともなった、スマトラ島ブンクル州の森林軌道に関しまして、
最近現地を往訪された方から最新の状況と写真の提供をいただきましたので、是非ご紹介させていただければと思います。

なんとこの方、ブンクルからチャーター車ではなく、公共交通機関のみを使って現地を往訪されたという強者!軟弱者の私には(時間的都合もあり)とても真似が出来ません。
とはいえ、当方も是非離任までにもう一度訪問してみたいと考えているこの森林軌道の現状、是非ご覧ください。

以下、写真・本文とも、新潟のS田様から頂戴いたしましたものを、原文を活かしつつ掲載させていただきます。
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【写真1】藪を掻き分けてMOLEXが現れた。

以前、落花生さんから訪問報告あった、スマトラ島の山奥に存在する軌道「MOLEX」を訪問乗車して来ましたので、2015年5月時点での状況と、現地までの交通機関について報告します。(内容は、言葉が通じないなか身振り手振りと推測ですので間違っていたらご容赦下さい。)

結果から言うと、現存しているものの、中間地点で崩落があり、便数が少なくなっています。公共交通機関で行けないこともないのですが、民家泊が必要でした。

現地ブンクルへ向かったものの、早速、予約していた午前の飛行機がフライトキャンセルに会い、Bengkuluに到着したのは夜。
翌朝、乗り合いタクシー(トラフェルと呼ばれる7人乗の予約制乗用車)を、Ketahun乗り継ぎで、NapalPutihには午後に到着。かすかに期待していたNapalPutih午後発の便は無く、この町にはホテルもロスメンも無く、結局、親切な方の家に泊めていただいた。(外人が訪れることなど無い小さな村のこと、子供達や近所の人達に「日本人見学」され、パンダ気分が味わえます)

翌朝7時過ぎから、乗り場には人や生活物資(プロパンガスやカップラーメンやパン類)が集まってくる。
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【写真2】ナパルプティ出発待ち。

出発地点は100m位離れた3ヶ所(運転士の自宅兼車庫?)から計4両。
クランクを回しバタバタとエンジンが掛かると、線路上に移動し90度回転してレールに乗せる。
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【写真3】ナパルプティ駐留所から出てきてオンレイル。

車両を観察。全長は4mくらい。車体も床も木製、車内には4列の腰掛代わりの板があり、運転席は2列目(つまり運転席の前に座席あり)。運転席には、ハンドル型のブレーキと、アクセルペダル、クラッチペダル、2本のシフトレバー(前後進と変速用)トラクター用と思われるエンジンからチェーンで2つの軸に繋がっている(全輪駆動)。
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【写真4】運転台

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【写真5】車両後方

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【写真6】チェーン駆動

運転席の足元は、貫通しており、車輪と線路が直視できて、手動式砂蒔き箱が装備。
ブレーキのシューには木製のものもある。
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【写真7】木製ブレーキシュー

なお、留置線のレールも木製や竹製がほとんど。

車輪は2軸、軸距は80センチ程度と、非常に短く、前後のオーバーハングが異様に長い。
この理由は、転回するときに判明。線路上で、中央を基点に、手動で方向変換するので、線路幅と軸距が同じ程度だと、回しやすいのである。

適当に造ったように見えて、ここの路線にあった工夫があちこちになされた構造であり、長年の経験を感じる。

側線で部品取りになりかけているものや、レボンタンダイで見かけた車両も合わせると、15両位の車両と、5両位の無蓋貨車がある様子。手造り感満載で、どれも少しずつ仕様や塗色が違う、中には「Executive CLAS」(一等車?)との標記も(笑)

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