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2015年9月 6日 (日)

インドネシア新幹線、走らず。

ベトナム旅行中なのですが、この4日、インドネシア鉄道においては大きなニュースがありました。
報道によれば、日中両国が受注を争っていたジャカルタ=バンドゥン間の高速鉄道について、ジョコ・ウィドド大統領はそのいずれをも採用せず、この高速鉄道計画そのものを撤回すると判断、両国の駐在大使を召致してその旨を伝達したとのこと。

本ブログでも過去何回か取り上げてきましたが、当初日本政府・JICAに対して建設計画にかかるF/Sの策定を依頼し、日本政府はSTEP円借款を前提に準備を続けてきたところ、途中から中国が参入、政府要人に相当の根回しを行い、中国シンパの閣僚の多い現政権下では“中国有利”との見立てが 新聞の見出しを飾るまでに至っていました。
その後日本政府も相当に例外的な好条件を提示する等受注に向けた動きは過熱。
インドネシア政府としても 当初は有利な条件を引き出すために両国を天秤にかけている趣きも感じられたのですが、両国ともインドネシアにとっては関係を悪化させたくない大国。最後の瞬間では取り敢えず決断を延期して ほとぼりが冷めるのを待つのではないかという憶測も飛び交いましたが、結局下された判断は その予想の斜め上をいったともいえますか、 両方の政府の顔を潰さずに事態を鎮静化させるという、如何にもジャワ人らしい決断になりました。

当Blogでは政治的に意見が分かれるような書きぶりには極力しないつもりですので、日本政府・JICAのこれまでの話の持って行き方について云々するつもりもありませんし、F/Sの中身・計画の妥当性についてもインドネシアにとって良いものとするか、日本側参画企業の都合が優先されている部分がないか等、更には、ここには書けないような話も随分耳に入って来ました。

取り敢えずは、今後先方インドネシア側が新たに検討するとしている“中速鉄道”(といっても時速 200km/h程度が想定されているのですが)について日本政府が乗ってくるのかどうか。 事態の推移を見守るしかなくなってしまいました。 本件に関しては本当に忸怩たる思いを抱くばかりです。

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