« 細かいこと色々。 | トップページ | ジャカルタで、フライト・シミュレーター! »

2016年1月19日 (火)

再開タンジュン・プリオク線に乗る。

電車を乗り換えて向かった先はジャカルタ・コタ駅。
東京からの友人らと待ち合わせて久し振りのグロドックの餃子屋「王将」で昼食の後、再度コタ駅から13:05分発、4両編成のインドネシア国産の「KfW」電車に乗り込んだのは、先月書かせていただいた当初予定より遅れて12月21日に旅客列車の運転を再開した、タンジュン・プリオク行き。
報道を読むと、この区間の運転再開は1989年以来26年ぶり!と書かれていたりするのですが、 念のため趣味的視点から少し付記しておきましょうか。
Jakkp1180378
コタ=タンジュン・プリオク間を走るKfW電車。警備の方も流石にこの程度の撮影は咎めはしません。

確かにジャカルタ・コタ=タンジュン・プリオク駅間に旅客列車が運転されるのはそうなのでしょう。休止の公告が官報に載っているわけではないので、正確な運転休止日が確認できているわけではないのですが。
とはいえ、所謂鉄っちゃん目線で見ると、そういう簡単な話ではないということで。
Tpkp1180383
コタ客車区を横目で見ながら東へ。この区間は単線運転なので、使われていないもう1線では例の下町トロッコがしぶとく走ってました。

これまで、この“運転再開”されたジャカルタ・コタ=カンプン・バンダン=アンチョール=タンジュン・プリオク間 のうち、コタ=カンプン・バンダン間については、暫く前までは環状線やブカシ線からの列車が乗り入れ、その後運転ルートが整理された後はこの1駅間を往復するシャトル列車が毎日十数往復走っています。
Kpbp1180418
カンプン・バンダン駅の高架側ホーム。これはタンジュン・プリオクから戻ってきた列車で、環状線に乗り換える乗客が意外と多い。

この列車が走っているのはコタ駅から東の、コタの客車区の北側に広がる不法占拠スラムの更に北側の線路を走り、カンプン・バンダン駅の環状線内回り線側の地平ホームに到着して折り返して行っていた訳ですが、今回運転開始したタンジュン・プリオク行きの電車は、上述のスラムとコタ客車区の間の線路を走り、次第に坂を上り、カンプン・バンダン駅の高架ホーム に到着するという、物理的には完全な別線を走ることになります。
Tpkp1180379
家族連れやその筋の方々など、土曜の昼下がりの車内。

とはいえ、線路名称がある訳ではないここインドネシアの鉄道ですが、日本風に言う“線路戸籍”としては 同じ路線になるのでしょう。↓このJABODETABEKの鉄道路線図を見ても、この区間の距離としては一線としてしか書かれて いないわけですから、ここは“線増”扱いのようなものでしょう。私自身の乗車距離にも加えるべきではないとしますか。
Routrtpk2
このピンク色の路線のうち、東西を結ぶ区間が運転再開されました。

そしてもう一つ、アンチョールからタンジュン・プリオクまでの区間についても、暫く前までは、タンジュン・プリオク始発のブカシ行き電車や、ジャワ各地方面行きの中距離エコノミ列車が数本設定されており、それらの列車はタンジュン・プリオク駅を発車したのち、アンチョールを経由し、V字型に設けられた同駅のホームから 南に進路をとり、ラジャワリ駅から環状線に入り、ジャティネガラそしてブカシ方面へと走っていました。この1駅区間についても線路としては確かに全く同じ線路上を走る訳ではありませんが、同一路線なわけで、 ここも新規再開区間とは呼べませんし、当方的にも初乗り区間ではありません。
Ahcolp1180386
あれあれ、アンチョール駅は通過ですか(左へカーブしていくラジャワリ方面への線路を望む)。

というわけで、(今回当方にとって初乗りとなる、)全くの運転再開区間はその中間部分、カンプン・バンダン= アンチョール間2.2kmの区間だけになるわけです。タンジュン・プリオク駅を出発した電車は、この駅から大きく南へカーブしていく環状線の複線を立体交差で跨いでそのまま東へ。北側には幹線道路とその上を走る高速道路、南側は不法占拠のバラックこそ撤去されたものの、万年塀のギリギリまで増築を 重ねたような低層住宅が軒を連ねる、下町というか場末感漂う区間。 現在はまだ路盤が固まっていないのか、列車は時速30km/hほどでゆっくりと走り、アンチョール駅へ… と思いきや、 そのアンチョール駅をゆっくりと通過。あれ、停車しないのですか。
Tpkp1180393
終点タンジュン・プリオク駅に到着。マンガライ駅に留置されていた古い通勤型客車(元々は日本製DCの改造車)が廃車待ちなのか、疎開している姿が目立つ。

大きなドーム型の屋根に覆われた、終点タンジュン・プリオク駅までの区間の所要時間は現在の時刻表上で20分。8kmほどの区間なので、表定速度に直すと 24km/hほどか。今後路盤が落ち着いて来たらもう少し早く走れるようになるのでしょうかね。
乗客はまだまだ少なく、趣味系の方々と、見学を兼ねた家族連れのような方々が殆どで、この再開路線が当てにしているような 港湾労働者らしき乗客は殆ど見受けられず。まあ週末だからという事なんでしょうか。
Tpkp1180401
ちょっと見えづらいですが、自動改札機もちゃんと設置されました。

因みに現時点では運転される列車は昼間の一日3往復のみということで、まともに使えるダイヤにはなっていません。今月末からは6往復に増便されるとのことですが、今後どうなるでしょうね。

Tpkp1180410
駅前には、数少なくなったものの、都バスの中古車も乗り入れて来ていました。

|

« 細かいこと色々。 | トップページ | ジャカルタで、フライト・シミュレーター! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/200655/63126788

この記事へのトラックバック一覧です: 再開タンジュン・プリオク線に乗る。:

« 細かいこと色々。 | トップページ | ジャカルタで、フライト・シミュレーター! »