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2017年5月 7日 (日)

東大学訪問。

日曜の午後、少し時間が出来たので、未訪だった東大学(East University)に行ってみることにしました。
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分岐駅オクポス駅で、東大学からのヤンゴン行きと交換します。

ヤンゴンの都市圏鉄道は、45.9km(1周約3時間)の環状線と、そこから北東(バゴー・マンダレー方面)と北西(ピィ方面)への長距離幹線鉄道の近郊区間、そこから分岐する若干の支線から構成されています。
都市圏鉄道といっても、香港やシンガポールのような近代的なものには遠く及ばず、ジャカルタのそれとも比べ物にならない程度のものではありますが、それでも渋滞が激しい市内の道路を走る路線バスや、市内中心部にバイクの乗り入れが禁止されている等の事情から、またその運賃の安さもあって、市内近郊の通勤通学交通において少しばかりの役割を担っています。
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週末ということもあって、通学路線の車内はガラガラ。

特に通学輸送については、北西のコンピューター大学北東のダゴン大学とそれぞれの大学敷地内に設けられた駅を目指して支線が近年になってそれぞれわざわざ建設されていることから、政府として大学教育を重視していることが判ります、と言ったら言い過ぎでしょうか。(MR公式によれば、ダゴン大学支線は2006年3月4日開業、コンピューター大学支線は2007年3月17日開業とのこと。)
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元ディーゼルカーの900型客車を連ねた列車はノンビリと走って行きます。

そのような通学路線の一つ、ヤンゴンから川を跨いだタンリン地区、ティラワ工業団地の近隣に位置する東大学へ向かう路線もそのような新線の一つで、2006年6月1日に開業した路線です。
バゴー方面への本線のトウチャンカレーでスイッチバックして南下する、2003年にティラワ港まで伸びた鉄道の途中駅オクポス(Okkuphosu)から分岐して南東へ向かう線形ですが、現在は旅客列車は1日2往復しかない元の本線?ティラワ方面への路線を大きく上回る1日5~6往復の列車が設定されています。
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タンリン鉄橋には中国国鉄マーク。系列の建設会社が架けた橋なんですよね。

実際にこの路線に乗ってみると、必ずしも終点のティラワや東大学に行く客だけではなく、トウチャンカレーから分岐して以降の、南ダゴン工業地帯の各駅や、中国の支援で建設されたバゴー川を渡るタンリンの大鉄橋を渡ったアウントゥカ駅、そして分岐駅オクポスまでの各駅・停留場でそれなりの乗降が見られます。単線で線路容量が十分なわけではありませんが、もう少し運転本数を増やしてもいいくらいの需要があるような気がしますね。
難を言えば、列車はバスよりもただでさえスピードが遅いのに、ヤンゴンからほぼ真東にある南ダゴンやタンリンに行くのに、一旦北東のトウチャンカレーまで行ってからスイッチバックして南下する、三角形の二辺を走るルートになっており、ヤンゴン市内との間の移動において、まるで競争ならないということでしょうか。
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終点東大学駅に到着、早速DD900型DLの機回しが始まりました。

ともあれこの路線、今日この日は大学が休講期間中なためか、オクポスから先は4両の通勤型客車(戦後導入された西ドイツ製気動車の改造というか、なれの果てらしい)を連ねた車内は殆どガラガラになり、乗客は1両に数名程度、ロングシートに寝っ転がるオヤジや、車両の片隅で隠れていちゃつくカップルなどが垣間見られる程度でした。
夕方16時、東大学側からのヤンゴン方面行き最終列車を待つ乗客も数名、とはいえ大学の正門側に回ってみると、続々と発着するYBSの路線バスを待つ学生と思しき若者の数は多く、諸々の用事もあって大学に来ているのでしょう。普段の日はさぞかし賑うであろう雰囲気が感じてとれました。
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折り返しの出発準備完了。一時期はRBEが運用に入ってましたけど、あれなら機回し要らないのにね。

因みにこの路線のオクポスでティラワ方面路線から分岐して程なく、右にゆったりとカーブする線路から左方向に一直線に伸びる長いベルト状の空き地が車窓からも航空写真でも見て取れます。
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標準的な造りの東大学駅舎。

衛星写真ではその線路跡が北上し、モーラミャインからの路線に合流し、バゴー駅に東側から入っていくところまでほぼ全線が追えるようです。途中には幾つかの駅や橋梁などがあった筈で、現在でも往時の構造物や、雰囲気を留めるところもあるのだとは思いますが、それはいずれかの機会にしておきましょう。
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バゴー方面へ繋がっていた路線の廃線跡と思しき空き地。

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