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2018年1月26日 (金)

パコック~セイピュー路線に乗る(中編)。

ミッチェを出発した列車は、左手にエーヤワディー川を挟んだ対岸のバガンを望みながら、キュンチャウンへ。
この現在は3箇所で途切れ途切れの運行になっているエーヤワディー側西岸路線、MRとしてはチャンギン~パコック・レイルウェイ・プロジェクトの一部になるわけですが、その北部区間として(MR公式によれば)2009年11月20日に開通した区間の終点の駅です。
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主要駅キュンチャウンに到着。結構な数の乗客が待ち受けます。

現在も運行上の要衝で、このセイピューまで走るセイピュー1、2列車に加え、キュンチャウン早朝発でパコックに向かい、午後折り返してくる127UP・128DNという区間列車があります。この駅より南側は1日1往復になってしまうわけです。

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対岸のバガン、日の出観光の熱気球が多数上って行くのが見えます。

そのキュンチャウン付近、ちょうど夜明けの太陽が東の空をオレンジ色に染める頃合いですが、対岸のバガンが車窓から望めるようになります。様々な形のパゴダがシルエットになって浮かび、そこから20くらいでしょうか、黒い小さな点が浮かび上がっていくのが見えます。これは、日の出観光のバルーンですね。季節にもよりますが、1搭乗?300ドル/人とか結構な金額を取るこの日の出観光の気球、転落事故があったりしたこともあってバガンのパゴダに登れなくなってしまっている現在、人気は益々高まってきている模様。
 とはいえ、大河の向こうからこのバガンの朝焼けを望む光景は、ある種感動的ですらありました。絶景です。
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車窓は一転して荒々しくなって来ました。

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この、橋の代わりにコンクリート管を埋めて水を通すの、何と呼ぶのでしょう?

 ここから先は列車は暫くエーヤワディー川に沿って南下していく・・・ように航空写真では見えますが、実際のルートは支流の沢ごとに上流まで遡って、少し狭くなったところを築堤とコンクリート橋で渡って、再度下って、といったヘアピンルートを繰り返します。そのため、ここから先の車窓は急に険しくなって来ました。削り取った山、新たに作られた築堤、荒々しい地肌がそのまま見えます。川を渡るのも、コンクリート橋だけではなく、コンクリート製の管?を埋め込んで、そこに水を流すようなものなど、建設時の苦労が忍ばれるところです。

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このあたりから、車窓には、緑色のテントが目立つようになって来ました。

 そんな中、開け放たれた窓から油の臭いが鼻をつくようになり、車窓には小さな緑色のテントと機械が目に付くようになります。斜面に山肌に、そして山と山の間の小さな平野部のそこかしこに。
 隣席の地元客に尋ねると「イエナン」との説明。イエナンとは油、石油のことだそう。この辺り、小さな油井がたくさん操業しているのですね。川向かい、バガンからマグウェに向かう道沿いにもイエナンジャウン(油の川)という街もあります。後で聞いてみたら、政府から土地を買った企業が、個人事業主に平米幾らで掘削権を又貸しし、上前をはねるような操業形態なのだそうです。

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このような小規模な油井が無数に散在しています。

この、ギッコンバッタンでさえない小規模な油井から、取れる石油は1日にドラム缶数本という程度なのだそうですが、帰ってから調べてみたら、戦時中旧日本軍がここの石油を目的にこの地域に進出し、英軍が既に破壊して逃げて、直そうとしているうちに英軍の空爆を受けたり、なんてこともあったそうで、歴史のある産油地帯のようです。

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各駅では1日1本の列車を待つ乗客。皆結構着込んでますね。半袖シャツではまだまだ寒いですTantKyiTaung)。

そのような石油の街というか集落の近くの駅、或いは停留場に停まる毎に、数人の下車客と大きな荷物。キュンチャウン以南の線路沿いの集落は、幹線道路から外れており、この新しい鉄道が重要な物流手段となっているのがよく判ります。

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