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2018年2月 5日 (月)

夕暮れのウォンカウン駅で思う。

 続いてクルマを市内南方にタチレク方向に走らせ、途中道を間違えて線路跡の路盤が大きくえぐられてそれ以上先に進めなくなり、再度戻ったりしながら、何とか日没前ギリギリくらいのタイミングで到着したのがこちら、ウォンカウン駅。
 駅の北側(チャイントン側)では早速こちらも路盤が崩壊というか、洪水で流出したような浸食具合で、線路が途切れてしまっています。
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日没直前にウォンカウン駅に到着。

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駅舎は当時のままなのでしょうね。事務室内には何もありませんが。

小さな規格型の駅舎と、ホーム・線路を挟んだ反対側には、職員住宅だったという1軒の家。出てきた方が説明してくれたところによると、自分は国鉄MRから1日3千チャットで業務委託を受けてこの駅の管理を任されているのだと。
 そして当時の運行ダイヤが、チャイントン発06:00、12:00、ウォンカウン発07:00、13:00発の1日2往復だったということ、運賃は片道25チャット・往復50チャットで、乗ってきた乗客の殆どがそのまま折り返しの列車でチャイントンに引き返していったこと、などを説明してくれました。
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元の駅名標でしょうね。今は犬走りの小さな溝を跨ぐ橋代わりに。

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駅のすぐ北側の路盤崩落部分。こういった箇所が、Googlemapで見ただけで少なくとも三カ所。

 さもありなん。このウォンカウン駅、国道から折れて道路沿いに広まっている集落を抜け、2kmくらいでしょうか。次第に山に取り付いていく未舗装の凸凹道で、駅周辺には家の一軒もありません。さっきの駅前の職員住宅?位。近くに僧院があるようでしたが。
 そんなわけで、この駅の駅勢圏人口はほぼゼロ。利用客も、お試し乗車のチャイントン住民以外はほぼいなかったのではないかと察せられます。
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駅の南側方(ナンサン・タウンジー方)で線路は途切れ、工事が続いていた気配は見えません。周囲に集落などがないのもわかるでしょうか。

 山を切り開き、立派な築堤(水害で流されてしまった程度の強度ですが)を作り線路を敷き、駅舎を建て、車両を輸送し、そして人件費まで、どれだけのお金がかかったのでしょう。そして短い営業期間中に一体どれだけの収入があったのでしょうか。
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ここも激しい路盤流出区間。手前(線路切断部分)から奥の信号があるところまで、すっかりなくなっていました。

 軍事政権下の地方開発政策への国家予算の割当ては、そんな採算がどうこういう話ではないのだと思いますが、ただでさえ少ない国家予算がこうやって“浪費”されても、国会や会計検査院に追求されるわけでもなく、ただ風化して次第に自然に飲み込まれていく状況を見て、複雑な思いでした。外国人がどう思おうと何の関係もないのかもしれませんが。

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カロー局管内の路線図にもきちんと掲載されていた1駅区間。ムエネまで繋がる予定の区間でした。

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