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2018年4月27日 (金)

ミャンマーの中央を横切る。 ネーピードー~タウンドゥインジー路線の旅。

ネーピードーのボウガ・ティリ・バスターミナルへの到着は早朝の4時15分頃。交通機関不便なこの街なので多少の心配はしていたものの、案ずるまでもなくバスの周りには数人のタクシーの客引きが待ち受けていました。ネーピードー駅までタクシーで8千、バイタクで4千、ピンマナ駅までタクシーで5千などが言い値で、まあ時間帯を考えれば妥当なところでしょうか。
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朝5時のネーピードー駅から出発します。流石にこの時間帯、駅も車内もガラガラです。

その中の1人に連れられてネーピードー駅に移動し、巨大な駅舎の1階のガランとした切符売場で本日の101UP列車のチケットを買い求めると、駅員に「急げ」と招かれ、そのまま1番ホームで発車待ちをしていた列車に乗り込むや、直ぐに汽笛が鳴って出発です。時計は既に定刻5時。案外ギリギリの時間だったのね。無理せずピンマナ駅から乗れば良かったかな。
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ようやく明るくなってきたピンマナ駅は、もうこの人出。

列車は真っ暗な中のヤンゴン~マンダレー本線を南へ下り、最初の停車駅ピンマナで分岐して西へ向かいます。ご存じのとおりの政治首都ネーピードーですが、建設当初は「ピンマナに遷都」といった言われ方をしていたのを覚えています。

そのピンマナ駅で10分ほどの停車の後に出発した列車は、本線を外れてガクンと線路の規格が落ちるのを実感しながら、ネーピードーとピンマナの市街地を遠くに望みつつ(というほど見えませんが)東から南へと1/3周する形で西へ向かい、空港への大通りと交差し、ヤンゴン~マンダレー高速道路をくぐり、進んでいきます。
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最近Rail Magazineでも紹介された、ネーピードー市街地の南側にあるLewe駅。

この鉄道路線自体はネーピードー新首都とは関係なく、英領時代の1930年にピンマナからチャウックパダンまでが開通している古くからの路線です。主要駅には蒸気機関車への給水設備が残り、衛星写真で見ても市街地の中心部を線路が走り、その駅を中心に街が広がっているのが最近の新線との大きな違いの一つでしょうか。
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高速をくぐると、もうあの首都ネーピードーの面影は全くなくなりました。

線路自体も、近年の粗製濫造・雨水の浸食で崩れかかっているような築堤・道床と異なり、素人目でもしっかり作ってあるなという印象を受けます。

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Thitpokepin駅は朝市状態ですね。

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給水設備が残るMinbyin駅で見かけたのは、これは使われている気配はないものの、軌道クレーン車ですね。「O&K」Orenstein & Koppelの銘盤が読めます。あのコッペルはこんなものも作っていたのですね。

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そのMinbyin駅で対向の104DN列車と交換。代用客車が連なり、大荷物を抱えた乗客満載でこちらの到着を待ち構えていました。

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といってもこの路線、ちょっとした山を越えての横断路線となることから、マンダレー本線と比べても、沿線にはそれほど大きな街が続くわけではありません。
駅毎にそれなりの集落が形成されており、駅の周辺が市場となっていたりはしますし、ミャンマー国鉄の支線区間の中では列車の運転本数は多い方、また乗客の乗り降りの数を見ていてもこの鉄道が地域において重要な役割を果たしていることはわかるのですが、言ってみれば局地輸送の連続であって、ネーピードーと例えば各列車の目的地であるチャウック、マグウェ、バガンといった街との都市間輸送の役割は全く担っていないように見受けられます。こういった中距離輸送はバスの独壇場になってしまっているのでしょうか。

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長編成でゆっくりと低い峠を越えて行きます。

ウツラウツラするウチにUpper Classの車内はいつの間にかほぼ満席になっていました。どういう運賃の扱いになっているのかわかりませんが、お坊さんがふんぞり返って寛いでいるのがこの国らしいです。
少しお腹も空いてきたので、お弁当的なものでも売りに来たら・・・と思ったのですが、こういう時に限って来ないもので。ウズラの卵ばっかりとか、全く食指の伸びない雑貨とか。
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Ohpauk駅で、手元の時刻表にない列車と交換。

そしてOhpauk駅では、時刻表にない列車との交換。予想してなかったので驚きましたが、後で別の駅で聞いたところ、故障した編成を回送する特別列車だとのこと。
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ピィ方面からの路線と合流し、サットワーに到着です。

そして10時過ぎ、左手側から別の線路が近づいてきて合流、分岐駅Satthwarに到着です。
合流してきたのはピィ、ヤンゴン方面からの路線で、ここから北上してタウンドゥインジー、チャウックパダンを経てバガンへと繋がる路線で、ヤンゴンからバガンまで直通の夜行特急列車も走り、路線図上はこちらの方が本線、今通ってきた方が幹線間を結ぶ肋骨線のように見えますが、先に述べたとおりネーピードーから来るこちらの方が歴史的に古い上(サットワー~ピィ路線の開業は途中のアウンランまでの区間開業を経て1997年)、運転本数も1日4往復と多く(サットワー~ピィ方面は前述の特急を入れて2往復のみ)、あくまで主はこちら。
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列車は短いホームからはみ出して停車。これに乗りこむのは普通の大人でも結構シンドイ。

そのサットワー自体は鉄道の分岐点になったために一部で名が知れてしまったとはいえ、ごく小さな集落で、この地域の中心都市はここから15kmほど北上したタウンドゥィンジー(Taungdwingyi)。Google map上の標記が「タングドウィンギーイー」などと書かれていることから一部で失笑を買っていることで有名な地名ですが、ミャンマーの地名のアルファベット表記はホントに独特で、そのまま読んでも通じないケースが多々ありますね。
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タウンドゥインジー到着直前、左の車窓に小さな機関区に佇むRBE車の姿が見えます。

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これは以前マグウェの車庫で見た奴ですな。

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この線路2本分だけの、小さな機関区です。

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駅構内の片隅の、こーいうのに魅かれちゃうんだよなぁ。

そのタウンドゥィンジー駅に到着する手前の左手側には小さな機関区のような施設があり、今日はRBE2512(のと鉄道NT101。こちらは休車中の由でかなり塗装が剥げつつありました。)、マグウェ~カンビャ支線運用の2554(松浦鉄道MR123、こちらは大学が長期休暇中なことから、その期間中は路線運休になっているため)、そしてRBE2591(いすみ鉄道205)、更にオレンジ色のDF1628号ディーゼル機関車とが並んでお昼休み中。そして到着した駅の側線には4両編成の客車列車とDF1256ディーゼル機関車。これは以前乗ったタウンドゥィンジー~マグウェ間の列車となるわけですね。
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タウンドゥインジー駅に到着。不思議な機関車の付け替えが始まりました。

そして到着したこの駅では不思議な編成替えが行われていました。当方が乗ってきた101UP列車、先頭の機関車DF1239が1両目の客車を連れて編成から離れ、4番線側に停車中の上述のマグウェ行きと思しき客車編成の先頭に立ち、2番線で101UPの到着待ちをしていた別のDF1256号機関車が101UPの先頭に立って発車していきました。ネーピードー方面からマグウェ方面への直通旅客がいて、そういった乗客に対してこの1号車の切符を販売しているのかわかりませんが、そんなことやってたら、凄いですよね。

さ、駅前通りのお店でお昼ご飯にします。
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お昼時の駅のホームにはたくさんの売り子さんが出てます。これは、鶏の足?

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