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2018年5月13日 (日)

バガン~マンダレー路線に乗る。(序章)

早朝6時半過ぎ、ホテルからのクルマでバガン駅に到着すると、マンダレー行き急行119UP列車は1番ホームで出発準備を整えていました。

バガンとマンダレーという観光ルートを8時間ほどで結ぶこの列車、一時期はJR東海のキハ40系での運行だった事もありましたが、現在はUpper2両を繋いだ客車編成での運転となっています。この区間は他にも混合普通列車が一往復走っていますが、所要時間は11時間ほどかかるでしょうか。しかも客車は代用客車なので相当疲れるかと想像されます。
他方で、この119UPのつがいとなる120DN列車は、マンダレー夜発・バガン朝着の夜行列車で、車窓は楽しめません。必然的にこの列車を選択するしかないんですね。

ところでこのルートは、実はそもそもはこの両都市間を結ぶ目的で建設されたわけではないようです。
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バガン駅で出発を待つ、マンダレー行き急行119UP列車。

国鉄MRのサイトからこの鉄道沿線の歴史を紐解いてみますと、
1889年にマンダレーまで伸びてきた鉄道の途中駅ターズィから分岐し、メッティーラを経てエーヤワディー川近くのミンジャンまで鉄道が延びてきたのは、第二次大戦前の1930年(国鉄MRのリストでは、“13th Jan 1930 Mandalay - Myingyan Line opened.”と書かれてますが、これは恐らくThazi - Myingyan Lineの間違い)。
インパール作戦等の戦記物などを読むと、この時期に既にターズィ(当時の表記はサジ)~メッティーラ(同、メクテーラ)~ミンジャンまでの鉄道が運行されていたことが書かれています)。この路線の開通が1930年だったのでしょう。
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パコックからのネーピードー行き(タウンドゥインジー乗換)108DNのRBE車両が到着。今日は、のと鉄道車ですね。


マンダレーからミンジャンまでの方は、
15th Feb 1991 Tada U - Myotha Line opened.
21st Feb 1992 Myotha - Wetlu Line opened.
9th May 1992 Wetlu - Nahtogyi Line opened.
8th Dec 1992 Nahtogyi - Myingyan Line opened.

と1990年代に入ってからの少しずつの延伸が記載されています(本線から分離するPaleik~最初の駅であるTada Uまでの開通時期が書かれていませんが)。

一方で、ミンジャンからバガンまでの西側部分はヤンゴンからピィ、あるいはネーピードーからチャウッパダン経由のルートがバガンに到達する1997年2月11日に先立ち、1996年9月18日にバガン~サッカ(ターズィからの路線上、ミンジャンの1駅手前の分岐駅)までが開通しました。
その後2011年12月31日に、途中駅ティッタウン(ThitHtaunt)から分離してエーヤワディー川を渡りパコックに至る路線が開通し、現在に至っています。
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近年になって軍事政権下で観光地バガンの玄関口として建てられた、立派な駅舎の前で。

始発駅バガンではそのエーヤワディーに架かる橋を渡ってきたパコックからのネーピードー行き108DN(元のと鉄道のRBE2527)を待ち受けての出発です。先日タウンドゥィンジー駅で見かけた同列車は伊勢鉄道の小型LE-Carで乗客満載でしたが、今日の車両はそれよりも少し大きく,若干ゆったりしてるかもしれませんね。

当方のマンダレー行きは、入替機のようにも見えるセミセンターキャブのKrupp製DD900型DD962号機。8時間の急行を牽引するカマとしては少々以外でした。続く客車はOrdinary2両、Upper2両、Ordinary1両、そして最後尾が荷物車兼Guard車。Upperは、1両目は2-2配置でしたが、サッカーのラッピングが施された当方乗車の2両目は1-2配置のゆったり仕様で若干のお得感。

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当方のUpper Class2号車は、ミャンマー・サッカー協会のラッピング車でした。

一時は、エーヤワディー川の豪華クルーズ船の向こうを張って、「北斗星」用の寝台車を用いた観光列車の運行も計画された(試運転くらいはされたという話?)こともある、観光地間を結ぶ路線だけあって、当方の他に、欧米人バックパッカー2人組も乗せ、列車は定刻にバガン駅を出発しました。
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「さ、この列車が出発したら、保線作業しような。」「そだな。」

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