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2018年7月 2日 (月)

雨季旅行モンユワ(その3・北半分の2)。

陽が西にすっかり傾いてきた18:40時頃、混59UP列車は50分ほどの遅れでティンテェィンヤンに到着しました。
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ティンテェィンヤンにはDMUが待っている筈でしたがっ!

この地域の路線で活躍して来て近年になって運用離脱したLRBE(トラック改造・タイヤ駆動の軽気動車)やLRBT(それに引かれる小型客車)、DMULRBEの発展型の鉄輪駆動の国産気動車)などが側線に保管されている駅で、地域の主要都市シュウェボーと当駅との間には毎日1往復のDMUの区間列車があり、昨年乗りに来たところです。
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徐々に近代化が進んで行く以上、やむを得ないのでしょうかね…

今日もそのDMU稼働車を見るのを楽しみにしてきたのですが、左前方に見えてきた車両はクリーム色と赤のツートーンに塗られた、RBEではありませんか。RBE2560号車、元松浦鉄道のMR-101ですね。聞くと、これはさっきシュウェボーから来て、明朝戻っていく列車だと。なんと最後のDMU運用も落ちてしまいましたか。

軍事政権時代の海外からの経済制裁下で、バスやトラックなどの部品を流用したりして苦労して自分達で作り上げてきた国産の各種軽気動車(またはゲテモノ)の最後の編成の定期運用離脱でした。去年乗りに来ておいて良かった・・・ですが、残念でなりません。我々がネットに上げてしまったのが原因なのでしょうか・・・ なのですが、当該最後のDMU302号編成が側線には留置されていませんね。シュウェボーにいるのかな。
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ティンテェィンヤンで満席になった乗客がまた各駅ごとに少しずつ降りて家路についていきます。


このティンテェィンヤン駅、幹線道路からはバイクでも20分以上、相当に離れており、まだ鉄道しか公共交通機関がなかった時代に形成された集落のようで、これまでの駅に比べても格段に乗降客数が多いですね。モンユワ方面からの下車客だけではなく、市場のあるこの街からこの列車に乗車して更に周辺の集落に帰っていく乗客もいるようで、一旦大勢が下車した車内は再びほぼ満席になりました。
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さ、すっかり夕暮れですね。


先日DMUで辿った道を逆に進み、イギリス時代~戦中の終点、戦後建て直された感のあるこれまでの各駅舎とは一線を画する趣ある駅舎のイェーウーにはすっかり暗くなった20時少し前に到着。大勢降りるのかと思いきや、まだ車内には半数以上の乗客が残っています。

かつて南から進軍してきた日本陸軍の部隊は、当時はエウと表記されたこの街まで貨物列車で運ばれ、ここからトラックや徒歩で現在のサガイン地域北西部のカレーワやホマリン、その先のインド側のインパールやコヒマを目指して進軍して行きました。そして敗走してこの路線の各駅に辿り着き、運の良い者は区間区間で鉄道連隊により運行が続けてられていた列車で、それもままならなくなった時期には、線路沿いに歩いて南へ退却していったそうです。

エウには軍の患者収容所が、モンユワ(当時の表記はモニワ)には兵站病院が設けられていたとのことで、いずれも列車が着くと駅頭には多数の兵隊と物資が溢れる一大拠点だったようです。
とはいえ、現在のイェーウー駅はキンウーまでの鉄道路線が繋がった際に市街地の南西方に移転設置された駅で、旧駅は街の西側から入ってきた線路から左手(北側)に分岐して、市街地の北西方に設けられていたと思われます。

そんな次第も有り、今の夜のイェーウー駅は当時を彷彿とさせるような気配もなく、静かに本日の最終列車の出発を見送ろうとしていました。

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併用橋を渡っていく列車。ですが、この画像じゃなんだかわかりませんよね。

 

この駅を出ると2000年代に入ってからの開通区間になります。線路状況はあまり変わりません。ほどなく、かつての技術では建設出来なかったのでしょうか、この路線をイェーウー駅で終点とせしめていた、エーヤワディ川の支流を渡る併用橋に差し掛かります。列車は徐行しつつ併用軌道区間に入り、数台のクルマを待たせて、砂埃を巻き上げて橋を渡っていきました。

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下川さん、ちゃんと電灯ついてますよ。明るさが足りなくてブレブレな写真ですが。

 

ここから先は既に車窓は真っ暗、集落も多くはないようです。とはいえ、前述の下川氏の書籍には「電灯がない」などと書かれていた車内ですが、今日の車内にはキチンと2本の電灯が、か細い電線を介してキチンと点灯していますので、危険な感じはありません。幾つかの小さな駅に停まりつつ、1時間ほどで車掌が「次は終点だよ」と教えに来てくれました。ちょっとした街の明かりが近づき、右手からミッチーナ本線の線路と合流し、21時半頃、およそ1時間少々の遅れで無事に終点キンウーに到着です。
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終点キンウーに到着。結構な数の乗客が終点まで乗っていました。


3両の代用客車から降りたのは全部で40人ほどでしょうか。ここからミッチーナ本線に乗り継いで行く乗客もいるようで、数名の乗り継ぎの乗車券を求める客で駅事務室はごった返しました。

あ、そうそう、DMU302号編成は、このキンウー駅北側の屋根が設けられた側線に留置されていました。塗装も真新しく、ひょっとしたら、先ほどのRBEの予備編成だったりすると・・・いいのですが。

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きれいな状態で留置されているDMU302号編成。まだ時折走ったりするのでしょうか。

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