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2018年9月 2日 (日)

雨季まっただ中のエーヤワディーへ。(その2:未明のチャンギンにて。)

ヤンゴンを出てから暫くの間、エーヤワディ方面へ向かう幹線道路が雨季の間に痛んだせいか道路状態が悪くてスピードが出せず、少し心配しましたが、終点チャンギンには見込みより少し早く早朝02:30頃に無事に到着しました。

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無事に終点チャンギンに到着。バイタクへの乗り継ぎもスムーズです。

途中、ニャウンドンとヒンタダの間にあるザルン(Zalun)で夜食休憩。ヒンタダを過ぎたあたりからチャンギンまでは(川沿いではなく)線路沿いの道を走るのですが、集落毎に停まって車内灯がつけられ車掌の到着案内があって起こされ、の繰り返し。一番大勢の下車客があったのは一時期ヒンタダとの間に区間列車の設定もあったトゥージー(Htugyi)。そして終点手前の河川港のある街ミャンアウンでまた纏まった数の降車があり、終点チャンギン到着まで乗り通したのは5名ほどでした。

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派手?な装飾の施されたチャンギン駅。

こんな時間でも、他社の便も含めて何台かのバスが到着するとあって、バスターミナルとなっている小さな広場には4台ほどのバイタクが客待ち。その中の一台に乗ってチャンギン駅まで運ばれました。

カラフルな電球で飾られたチャンギン駅の待合室には、例によって始発列車を待つ地元の方が寝転がっていたりしますが、この駅の駅前通り?にはもう一つ踏切があります。国鉄と同じメーターゲージのしっかりとした線路、真っ暗な中ですが目をこらすと架線柱も見えます。
この線路、チャンギンの西方にある国営チャンギン・セメント工場の専用線で、製品を港まで運ぶための路線です。1980年代に日本政府の援助で電化・近代化工事がなされ、日本製の電気機関車4両と貨車47両が納入されているそうです。

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チャンギン・セメント専用線の線路。ま、あらためて再訪は必要ですね。

戦前英領時代のヤンゴンとマンダレーに存在したトラムの廃止後、例の広島電鉄車両によるヤンゴン市内カンナーランのトラムが開通(そして直ぐ廃止)するまでの間、ミャンマー国内唯一の電化鉄道だったことになりますね。

残念ながら駅員氏曰く、もう暫くこの列車は走っていないよとのことですが、工場と採掘場との間の路線も運行を止めてしまったのか、電気機関車は工場内に残されていないのか、気になります。一度ちゃんと許可を申請して見に行ってみたいところです。
他方、チャンギンから北にエーヤワディ川西岸に延びる路線は、軍事政権時代にKyangin-Pakokku Railroad Projectとして北のパコックまでを結ぶべき建設が進められ、その殆どの区間で一時は旅客列車の運行がなされたものの、水害の影響やNLD新政権下での事業仕分けのために建設工事中止・不採算路線の運行停止等の憂き目に遭い、現在に至っています。

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出発を待つパテイン行き急行列車。1番ホームにつければいいのにね。

即ち現在チャンギン~オーシッピン(OoShitPin)~タエッ間の運行は取りやめられているのですが、線路自体は現在も走行可能で、この地域の車両がパテインの機関区のキャパシティを超える重整備や修理を行う場合は、この路線を北のミンラー(マルーン・ジャンクション)まで北上し、川を渡ってタウンドゥインジー、そして南下してピィ経由でヤンゴンまで回送するという大回りルートでの輸送がなされているそうです。大宮から上野に行くのに岩沼回って行くような感じですね。 

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さ、定時に出発ですね。

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