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2018年9月 4日 (火)

雨季まっただ中のエーヤワディーへ。(その4:大きな水溜まりの中で。)

このエーヤワディ地域に鉄道が通じたのは、英領時代の20世紀初頭、1903年3月にインド側との交易の拠点であったパテインとヤンゴンを結ぶルートを構成する形で、パテイン(当時はバセイン)~ヒンタダ(ヘンザタ)間が開通した時点に遡ります。このヒンタダからエーヤワディ川を連絡船で渡り、対岸のタラウォーで再度鉄道に乗り、ピィ本線のレッパダンを経てヤンゴンとの間が結ばれました。この連絡船は、車両航送をしていたとも読める記述もあるそうですが、果たしてどうだったのでしょうね。

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最大の途中駅。跨線橋もあるヒンタダ駅の賑わい。

その後1908年に現在の終点となっているチャンギンまでの線路が開通しています。特に南半分のパテインからヒンタダ北方あたりまでの沿線は国内有数の穀倉地帯で、この地域で取れた米などもこの鉄道でヤンゴンへ運ばれていったのでしょう。

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大学通学用のRBE区間運転列車もあるナッマウ駅を通過。

それから長い時間を経て軍政末期、そのヒンタダからヤンゴン(ヤンゴン側西岸のラインタヤー)までを結ぶ鉄道の建設が進められ、2010年からニャウンドンの大鉄橋の建設を経て2014年に掛けて順次開通し、日本中古のRBE車両が走り出したのですが、当方着任前の2016年の雨季前に運休になってしまったようです(ラインタヤー駅を訪問した時の話はこちら)。

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車内はさらりと座席が埋まる感じの良い乗り具合。君、退屈してるかな?

頻発する都市間バス相手に速達性や快適性で勝負にならなかったのでしょう。川を越えてヤンゴン市内の環状線まで連結されていれば、話は違っていたのかもしれませんが。

ヒンタダを出て最初の駅は、ヒンタダ技術大学最寄りのナッマウ。全国あちこちにある、アウンサン将軍生誕の地であるマグウェイ地域のナッマウと同名の地、だと思い込んでいたのですが、スペルが違う別地名だという指摘をいただきました。
こちらはこの大学の通学客のために土日祭日・休校期間中を除き、ヒンタダとの間に1日1往復の通学列車が日本中古のRBE車両で運行されています。生憎今日は日曜ということで、駅にディーゼルカーの姿はありませんでした。

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対向の急行181UPと交換(Daikpyet)。

このヒンタダ~パテイン間の南半分区間、沿線は昔からの穀倉地帯で、見渡す限り田んぼが広がっている…筈なのですが、雨季のこの時期、かなりの田畑が水に浸かり、大きな水溜まりの中を走り抜けるような感覚です。線路の築堤のすぐ傍まで水が迫っている個所もあちこちにあり、綺麗な水鏡写真が撮れるかもしれません。問題はお立ち台、小舟をチャーターしていかないといけないかも。

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沿線には見渡す限り水に浸かった光景もそこかしこに。毎年のことなのでしょうが、大変でしょうね。

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各駅とも乗降客が多いです。鉄道がきちんと機能していますね(Yegyi)。

9時45分発のDaikpyetではこの列車のつがいになるパテイン発チャンギン行きの181UP列車と行き違い。この付近、幹線道路から離れている駅もあり各駅の乗降客も多く、対向列車もかなりの乗りです。全区間にわたって1日3往復が確保され、通学用の区間列車も2か所で運転されています。古く英領時代に建設された鉄道だけあって、駅が街の中心部にあって、というか、駅を中心に街が形成されてきているというのも影響しているのでしょう。

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“メール”185UP列車と交換(Ahthok)。

定刻11:13発のAhthokでは、これまたほぼ定刻、いや寧ろお互い少し早いペースで運行されているパテイン発チャンギン行き185UP列車と交換。
こちらは全区間で15時間以上を要する鈍行列車(急行扱いの181UPは同じ区間を10時間ほどで走破)ですが、編成中にこちら、文字がかすれていますが「サーダイッ」と読み、「郵便局」の意味だそうです。普通に乗客が乗っているOrdinary車両ですが、郵便輸送を行っているのですね。そうするとこの185UP列車は「サポーヤター(Mail)」なのかな。ヤンゴン~マンダレー間の1UP・2DNと同様に。

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かすれていますが、「郵便局」の意味だそうです。

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コメント

フ・エータさま、
ご指摘ありがとうございます。
ナッマウという地名は全国あちこちにあるのと、現地でもそれで通じていたので、確認不足でした。お恥ずかしいです。早急に訂正したいと思います。

投稿: 落花生。 | 2018年9月25日 (火) 07時28分

こんばんは。ヒンタダの次の駅は、ナッマウではなくてナッモー(Natmoe,オ音)です。マグウェイの方は厳密にはナッマウッ(アウッ音)と発音します。当方サイトもこの点紛らわしい表記ですので、修正致します・・・

投稿: フ・エータ | 2018年9月25日 (火) 00時08分

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