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2018年9月16日 (日)

復活カンボジア鉄道に乗る(プノンペン空港鉄道)。

さて今プノンペンで一番ホットなスポット!と言っても過言ではないかもしれません(その筋の方々の中では)。本年4月10日に開業したばかりのエアポート・エクスプレス。

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綺麗に化粧直しされたプノンペン中央駅。

近年アジアの各国で続々と空港連絡鉄道が開業しており、それ自体は目新しいことではないのですが、このプノンペンのそれが話題になったのは、既存線から空港までの接続区間がなんと併用軌道で建設されたということです。

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駅舎内には、セルフ・チェックイン用の端末が置かれていますが、荷物預けはできません。

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10/31迄無料! 30分毎運行!(片道35分かかるのにね)。

更にその路線で使用されている車両が、路面電車でもなんでもなく、貨物用DL2両で1両の客車を挟んでのプッシュプル運転だということ、そしてこの編成はあくまで一時的なもので、現在メキシコ(!)にて製造中の新製ディーゼルカーのデザインが、予想イラストで驚かされ、そしてSNS上に流れた実際の車両のデザインを見てまた驚きが狭い趣味世界の中を駆け巡りました。

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これがその“新型ディーゼルカー”の予想イラスト。

既に新造された車両はメキシコからカンボジアへ向けて送り出され、10月にも当地に到着するという話ですから、このDL牽引の列車を見て、乗って、撮れるのは今しかありませんね。

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プノンペン駅に到着、折り返しを待つAirport Express列車。

ということで、この日は夕方のAir Asia便でバンコク(ドンムアン)に飛ぶフライトを取ったこともあり(当初予定では、プノンペンからポイペトまで列車、その後陸路でタイに抜ける予定でしたので、航空券代70ドルほど余計にかかっているのですが)、昨晩到着したプノンペン駅から空港まで、この列車に乗ってみることにしました。

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ガランとした車内。宣伝不足なのか、この距離・駅の立地・所要時間等を考えると、ニーズがないのか...

昼過ぎ、そのプノンペン駅に着いてみると、ちょうど空港からの列車が到着したタイミング。次の便の出発までは時刻表上40分ほどあるようなので、待合室内の施設などを見てみようとうろつき始めると、Royal Railwayの豪州人マネージャー?と思しき白人から「空港行くの?すぐ出るから乗って!」と声をかけられました。どうやら時刻表とは関係なく、着いたらすぐに折り返す、という運行をしているようです。

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スラムの中の線路を推進運転で進んでいきます。

時刻表上の始発はプノンペン駅05:30発、最終は空港発1:10発で、所要35分前後。1:10~1:25間隔くらいで単純往復のピストン輸送を繰り返しているようです。
促されるまま小走りに乗り込んだ1両の客車、の中に先客は1名のみ。しかもどう見ても航空旅客には見えません。地元の鉄っちゃんかしら。

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ポチェントン休止駅を通過。左前方の白い家が駅舎です。

そして2両のDLに挟まれているのではなく、客車の前方には何も繋がれていません。開け放された貫通路にプラスティック椅子が置かれ、無線と旗を手にしたおばちゃん車掌の指示で、なんと推進運転で列車は出発しました。

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左手から線路が合流し、スイッチバックする信号場に到着。

時速15km/hくらいでしょうか。駅の横の廃客車が放置された機関庫の横を抜け、昨晩通ったスラムの中を汽笛とおばちゃんの笛を響き渡らせながら列車はゆっくりと西へ。現在は南線も北線の列車も通過し、駅としては使われていないポチェントン駅を通過し、およそ15分少々、左手後方から路面軌道が合流し、名前はあるのでしょうか、信号所に到着です。

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客車が最後尾に。線路の両側に車両限界を示す紅白線を埋め込む工事が進められていました。

ここでスイッチバック。とはいっても推進運転で来たので機関車を付け替えるでもなく、そのままポイントだけ切り替え、右に折れて先ほどの道路上の線路へと列車は進んでいきます。

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最後の大通りを渡り、空港駅へ進入。

ここから空港までが問題の併用軌道区間。空港周辺は家屋が建ち並んでいるので、新線鉄道建設には住民移転が必要となり、カンボジア政府にはその手間をかける余裕はなかったのでしょう。

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この併用軌道鉄道も、一時的なものではなく、新型車両が入ってもそのまま使い続けられるものと思われます。道路中央に敷かれた線路の両脇には、道路を浅く掘り返してブロックを埋め込み、紅白のペンキを塗って線路、というか車両限界内に自動車が入ってこないようにする作業が進められています。結構接触事故があったのでしょうね。

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雨の空港駅に到着した列車。5分ほどで折り返していきます。

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列車が到着すると、このゲートが閉められます。

そんな最後尾の展望席からの車窓を眺めること10数分、多くの職員が出て行き交うクルマを止める中、空港前の大通りを悠々と横切り、左に大きくカーブしてプノンペン空港駅に到着しました。3両分ほどしかない短いホームに列車が到着してしまうと、道路側のゲートが閉められました。とはいえ、また数分すると列車はすぐにプノンペン駅に向けて出発していくわけですが。

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道の反対側から見る空港駅舎とターミナルビル。
えーっと、英語とフランス語と、日本語の「空港-市内 急行列車」ね。
韓国語だと「空港-都市 高速列車シャトル」、中国語だと「机9-城市 特快列M」なんじゃこりゃ。

この出発列車を見送り、近くの中国人向けと思しきホテルのレストランで一服しながら1時間半後の次の列車の到着とその折り返しを見送り、こちらもバンコク行きに搭乗することにしました。

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次の列車がやって来ました。併用軌道をゴロゴロ、感いっぱい。楽しいっ♪

次に来るときは、メキシコ製の新型車両に乗ることが出来るでしょうか。それとも、あまりに乗客が少なくて、運行取り止めになっているでしょうか。
最近仲間内でよく言われることですが、行きたいと思った時が行き時。今行っておけば後悔することなし、ですね。アジアの鉄道は。

さ、これでカンボジア鉄道、完乗です。

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