(線路は生きている)休止駅にて。
次はピィ市街地東の飛行場近くにあるシュウェタガー駅からクルマでエーヤワディ川を渡り、そこから南のチャンギンという街に向かいます。その前に、ちょっと寄り道。
既に何回か本ブログでも触れてきていますが、このエーヤワディ西岸を走る鉄道路線は、ほぼ全線が一度は開通したにもかかわらず、その後の災害や不採算等の事情により途中2箇所で運行が停止・寸断されています。
その南側の“切れ目”にあたるのがちょうどピィ付近の対岸、タエッ~チャンギン間訳102マイルの運転休止区間で、一時期は北半分のタエッ~パヤボー間、南のパヤボー~チャンギン間に分割されてそれぞれ列車が走っていたそうですが、現在は例によって旅客営業が休止されてしまいました。
参考までにMR公式から拾うと、この区間の開通年月日は、
チャンギン~オーシッピン間:2008年3月2日
オーシッピン~カンマ間:2009年3月22日
カンマ~タエッ間:2009年10月17日
となっています。
駅名標もしっかりと立っていますが、線路は草に埋もれつつありますね。ミャンマー文字のスペルはパンダウンと読めるのですが、アルファベットどおりパダウンと発音するのが正しい由。
、な状況なのですが、ともあれこの南側の休止区間は実は今も線路が繋がっています。
チャンギンから更に南側、ヘンタダをへてパテインまでの間は線路が繋がり、今も毎日数往復の営業列車が走っているのは先日乗車してきたとおりです。
途中区間の線路はしっかりした状態で、むしろどこぞやの営業線よりもきれいかも。
この区間で使用されているRBE等の車両の重整備や大規模修理は、このチャンギン以北の西岸ルートの旅客営業のない区間をタエッ、マルーンJCTまで北上し、こちら側の橋を渡ってバガン~ピィ~ヤンゴン路線に入り、ネーピードーやヤンゴンの整備工場まで(場合によっては自走して)運ばれてくるのだそうで、その為の貴重なルートになっています。
ヤンゴン川の西のラインタヤーまで来ている線路が、あと数km、川を渡って環状線まで繋がっていれば、距離的には全然近いのですけどね。
その休止区間に沿ってチャンギンまで走っていく途中、線路が近づいてきたところで立ち寄ったのが、このパダウン駅。最近開通路線の小規模駅の標準的なスタイルで、別に面白いわけでもなく、駅舎内に時刻表などが貼られたまま残っているわけでもなく、目新しい発見は特になし。
オーシッピン駅前は建設用の重機や砂利に占拠され、落ち着かない雰囲気でした。
続いて訪問したのは、この地域の中心的な街であるオーシッピンの駅。市街地西側の外れの幹線道路沿いにあった駅舎は流石に少し規模が大きいですね。
駅前広場には工事用の重機や砂利が積み上げられており、他の地域の幾つかの休止駅でそうだったような留守番役の人が常駐しているわけでもなかったので、話ができなかったのは残念。どのくらいの頻度で回送列車が走っているのか、聞きたかったのですが。
駅舎の屋根の下に駅名標はしっかり残っています。ミャンマー語の文字はウーシッピンと読むのかと思いきや、オーシッピンと発音するのが正しいとのこと。
多少の草は生えていますが、まだ(当地的には)普通に走れる状態ですね。
駅舎内の時刻表と運賃表。183UP列車:ヘンタダ00:00発->09:05パヤボー着、184DN列車:12:00同発->21:00ヘンタダ着、と読めますね。プヤボー、ではなくパヤボー、と読むのですね。
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コメント
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回送の経由はそういうことでしたか。タングドウィンの本線は1930年に開通した当時だとPyinmana-Kyaukpadaungですね。
投稿: RBE迷 | 2018年11月30日 (金) 21時59分
迷さま、
そうですね、そういう回送、配給列車に増結なんて事が出来たらいいですね。乗ってみたい。
後段の方ですが、私もMRの方からは、アウンラン経由ではなく、ピンマナ経由と聞きました。ミャンマー鉄道には、路線名がないので文章がわかりにくくなってますが、ヤンゴン〜ピィ〜バガン路線にタウンドゥインジーから入り、サットワーからピンマナへ抜けるルートというつもりで書いたのですが、まあ、文章がわかりにくいですね。
投稿: 落花生。 | 2018年11月30日 (金) 15時19分
こんにちは。
この区間は燃料油輸送や入出場の配給列車が走る日を狙って貸切客車BTE等を増結してもらったら乗れるかもしれませんね。
RBEの配給列車は2016年4月の故障車ヤンゴン入場はピンマナ・ヤンゴンマンダレー線経由でしたが、アランミョー・ヤンゴンピィ線経由の目撃or証言もどこかにありましたか?
投稿: RBE迷 | 2018年11月30日 (金) 14時03分