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2018年12月12日 (水)

大学のため、じゃないの?(マグウェ~カンビャ路線に乗る、の2)。

タウンドゥィンジー方面への本線?と並行して走ること暫し、こちらの路線は左に90度向きを変え、北へ向かいます。

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マグウェ市街地近くの教育大駅を徐行通過。職員をおろしました。

市街地の外縁に沿って北東に向かう列車の最初の停車駅は、暫く前まではカンビャとの間で区間運行折り返し列車の設定もあった教育大学(TTC)ですが、乗車客がないと見るや、列車は速度を落としつつも、停車せずに通過、、、おっと、封筒を手にした職員が徐行する列車から飛び降りていきました。
ここからカンビャへの区間列車ということは、マグウェ駅よりも市街地に近いこの駅から、この路線の存在意義である薬科大学への通学客を乗せるという意義があった筈ですが、今はそのような需要はないようです。

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お勝手停留所から乗車客が。

最初の途中乗車客があったのは、マグウェ空港近くの国道との踏切を過ぎたところ。勿論正規の停留場ではなく、小川を渡るコンクリート橋の構造物をホームというか足場にして乗り込んできたのは、3段重ねのお弁当箱を手にした大学生と思しき女性。

そして市街地を離れてスピードを少し上げた列車は、朝日に照らされた田畑をトコトコと進んでいきます。

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畑が広がる車窓の中をノンビリと走っていきます。

左手に立派な建物が建ち並ぶエリアが見えてくると、程なくマグウェ薬科大学駅に到着です。大学の校舎に加えて、病院や寮など、航空写真で見るとほぼ正方形に開発され、平野有刺鉄線で囲まれたこの一帯は、周辺の農村地帯とは別世界なのかもしれません。

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薬科大学駅に到着。あれ、乗車客の方が多くね?

この薬科大学駅で、通学の大学生が退去下車・・・してくれれば説明がし易いのですが、この駅からは20名以上の子供達が退去して乗り込んできたのには驚かされました。緑色の制服に身を包んだ、恐らくは中学生でしょう。それに小坊主達。カメラを向けると恥ずかしがって姦しい。

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地元の中学生でしょうかね。通学列車になりました。

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若いお坊さん、というか、小坊主たちも乗り込んできました。

次の停車駅は終点カンビャですが、どうやら皆さん、カンビャにある学校に通う足としてこの列車を使っているらしく、それならばこの路線の運行も、大学の開講時期ではなくて、小中学校の学期に合わせて運転してやるのが筋なのではないでしょうかねえ。実は便宜的にそうなってたりするのかな。

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終点カンビャ駅に到着です。これで本日午前中のお仕事、終了。

「技術大学」との補助標記が駅名標に書かれた終点カンビャまでは、運転士さんの説明によると片道38分ほどでした。列車から飛び降りた子供達はそれぞれに学校に向かって走り去り、数名の大人は・・・ 薬科大学で下りなかった途中乗車の女子大生は、この技術大学に通っているのでしょうかね。

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カンビャの駅名標には「技術大学」の標記も。

当方も、未舗装の駅前どおりをのんびりと歩いて国道に向かいました。

ここからだと最寄りの空港はバガンのニャウンウー空港なのですが、ここからのヤンゴン便はこの日は夜までなく、他方で夜は仕事ご飯の予定があったため、ネーピードーへ向かい、13:30発のUB112便でヤンゴンに戻ることにします。

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2018年12月11日 (火)

時期限定(マグウェ~カンビャ路線に乗る、の1)。

マグウェ(と書いていますが、現地の方の発音は、マッグェ、に近いかな。)のターミナルに到着したのは朝の4時半。バス会社(代理店)からは10時間くらいかかるから、着くのは朝の6時半くらい、と言われていたのですが、実際には8時間ほどで到着、市街地の南の外れにある国鉄MRのマグウェ駅へ移動します。いや、3回目の訪問になりますが、実に廃墟感の強い建物ですわ、この駅舎。

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早朝のマグウェ駅舎。1999年開業とは思えない廃墟感です。

このマグウェ駅からは早朝5時発のタウンドゥィンジー行きがありますが、こちらは当方乗車済のルート。今回の目的は、大学の開講期間中の平日だけ運転される、マグウェ~カンビャ間の路線です。開業は2009年12月9日だそうですから、まだ満9年といった新しい路線ですね。
この路線は、マンダレー本線のピョーブエから西へ向かい、ヤンゴン~バガン路線とナッマウでクロスし、ここマグウェまでを結ぶ“背骨路線”の一つとして建設が進められてきたものの、他の地域の路線と同様に政府の号令一下、未開業区間の建設が中断され、ピョーブエ~ナッマウ(新)間と、マグウェ方の数駅分だけが開業した状態で現在に至っています。
ナッマウ(新)~ピョーブエ区間については当地に着任してからかなり早い時期に乗車する機会がありましたが、西側のこちらマグウェ近郊区間は、週末の乗車が出来ないということもあり、こんな最後の時期まで乗り残しとなってしまっていました。

今回12月になり大学の新学期が始まり、かつ平日に代休が取れ、漸く乗車出来る機会が訪れたわけです。

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マグウェ駅で出発を待つ、カンビャ行きRBEは元の松浦鉄道車。塗装もそのままに元気で活躍中です。

前回来訪時に時刻を確認しており、朝の07:45マグウェ発、終点のカンビャに到着後、夕方まで昼寝した後、16時半にカンビャを出発してマグウェに戻ってくるという1日1往復に元松浦鉄道MR123号車であるRBE2554号車が充てられているのですが、今日マグウェ駅に到着して確認してみると、朝の出発は7時とのこと。
そう書かれた紙を見たわけではないので、正式に変わったか便宜的にそうしているのかわかりませんが、危なかったな。ここでギリギリに着いて乗り損ねてたら目も当てられません。

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右手にタウンドゥインジー方面への線路と並行し、夜明けの乾燥地帯を進み始めます。

お陰で無事に7時発のカンビャ行きMaKa1列車に乗車、朝焼けの美しい車窓を眺めながらの短い旅路に出発です。

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2018年12月10日 (月)

やっぱり3列シートが、良い。

明日11日は火曜日ですが、先日のPNG出張の代休が取れたので、今晩の夜行バスでお出掛けです。

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車体の塗装はシンプルですね。EliteのVIPバスで出発します。

アウンミンガラー・バスターミナル周辺がちょうど夜行バスの出発ピークということで、発着する大型バスや乗客を送ってきたクルマで大混雑、危うく乗り遅れるんじゃないか、とハラハラ。最後Elite社の待合室前に漸く到着した時には出発まであと10分ほどとなっており、心配したバス会社から当方の携帯に呼び出しの電話が掛かってくるようなタイミングになってしまっていました。

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乗り込むや、これだけのサービスが手渡されました。

今日は国内高速バス大手の一つ、Elite(イーライトと読みます)社のバスですが、我ながら意外なことに実は初乗り。マンダレー、ネーピードー、バガンといった同社が得意とするような幹線ルートは普通は飛行機で飛んでしまいますものね。

勿論こういったElite, Famous, JJといった大手・幹線のバスは日本の中古バスなど最早見られず、中国製やSCANIAブランドなどの新車ばかりです。今日乗車するクルマもSCANIA製。実際の製造地はタイかマレーシアか。
当方の目的地はマグウェなのですが、バス自体はマグウェ経由・エーヤワディ川対岸のミンラー行きですが、20:30発のこの1便だけが3列シートのVIP車だったので、こちらを選びました。一般車に比べて5割高くらいでしょうか、高価なために車内は珍しく空席が幾つか見られました。こんなローカル路線では、まだVIP車の料金を出せる層は多くない?といったらオーバーでしょうか。

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今日は少し空席もありますね。

促されるままに慌ただしく座席に座るや、男性車掌君からオレンジジュースとパン入りの小箱を渡され、席には毛布と社名入りのペットボトル水が。飛行機を意識したサービスですね。
数分の遅れで出発したバスは、夜の高速道路を北へ向かって走っていきます。そして休憩所で起こされるわけですが。

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