カレイミョ~パコック路線時刻表。
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そんなわけで、一時帰国を控えてミャンマー国内旅行も一休み。
だからというわけではないのですが、以前もう1年以上前になりますが、ミャンマー国鉄MRの路線図を作成してアップしたことがありました。
その後の訪問や情報により、運転休止(中止)区間など新たに判明した情報もありますので、改訂版としてアップしておきます。
以前のものは解像度が低いという苦情も複数いただきましたので、多少重くなりますが、そちらも改善してみました。
もしご覧になった方で、更に気づきの箇所などありましたら指摘いただければ幸いです。
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もう一昨年になるんですね。風船祭りに行って以来のタウンジー訪問は、このタウンジーからシャン州中南部をグルッと3/4周する形で東のナンサン、そして東部チャイントンまで延伸が予定されていた鉄道路線のうち、現在営業されている区間に乗ってみるのが目的でした。
立派な駅名票のタウンジー駅に再びやって来ました。
この区間ですが、目にすることの出来た情報から確認する限り、営業列車の運転が“開始”されたのは、タウンジー~ナンサン間149マイルと、ナンサン~モンナイ(モエネ)間28マイル、そして先日訪問したチャイントン~ウォンカウン間5.6マイルで、モンナイ(モエネ)~ウォンカウン間(距離を確認出来ていませんが、「チャイントン~モンナイ間361km」という記事記述がありましたので、そこからウォンカウンまでの5.6マイル(約9km)を引くと、352kmくらい?)は結局未開業のまま工事中断となった模様。
最後尾にカブースを繋いだ4両編成(機関車込み)の列車。
その建設は軍事政権時代に地方開発政策の一環として進められたわけですが(ワ軍などこの地域の反政府勢力への圧力のためだと批判の声がある、とのネット記事もあったようで、軍部隊の当該地域への大量輸送を可能にするための目的などあったのかもしれませんが、それはともかく)、国鉄MRのサイトから情報を拾っていくと、以下のような順で、工事が完成した部分から順次開業させていったことがよく判ります。その区間だけを開通させて需要があるか、採算が取れるかどうかといったところはまったく考慮されていないのでしょうね。
1st May 1995 Nansan-Moene Line opened.
4th June 1996 Banyin - Pharmon Line opened.
27th July 1996 Taunggyi - Pharmon Line opened.
30th Apr 2001 Banyin - Hsighkhaung Line opened.
21st July 2002 Namsan - Mangsit Line opened.
27th Mar 2003 Hsighkhaung - Pyinthaya Line opened.
21st Mar 2004 Pyinthaya-Htiyee Line opened.
20th Mar 2004 Mongseik-Kaungsaing Line opened.
27th Nov 2004 Htiyee-Ponchaung Line opened.
1st Jan 2006 Ponchaung-Kaungsaing Line opened.
まず最初は、飛び地区間のナンサン~モエネ(モンナイ)間、続いてタウンジー南郊のパモン(公式サイトのスペルは上述のとおり、Wikiのミャンマー鉄道の駅一覧ではHpaMunと綴られています)が開通し、翌月現在のタウンジー駅までの1駅区間が延伸されてきました。
その後、タウンジー側がサイカウン、ピンタヤ、ティイーと、ナンサン(同じ公式サイト上でNansanだったりNamsanだったりしますが)からモンシッ(こちらもMongseikだったりMangsitだったり、とても同じ地名と認識しづらい…)、カウンサイン(Wiki駅一覧ではKaungMaing)と延長され、2006年に最後カウンサイン~ポンチャウン間が開業し、この両区間が取り敢えず繋がったようです。
このタウンジー~ナンサン~チャイントン間の国鉄MR路線図です。
それまでの部分開業時代の列車の運行状況については確認出来ていませんが、タウンジー~ナンサン間が全通した後の一時期の時刻表と思われるものが、タウンジー駅の広い待合室に掲示されています。
全線当時の時刻表。全線、乗ってみたかったような、うーん…
それによりますと、運行されていたのは全線直通が1往復、途中のティイーまでの区間列車が1往復。
この全線直通便の下り(155UP)列車は印刷ミスなのか、朝07:00にタウンジーを出発したものが、途中駅Ponchaungで「16:45着・06:00発」というおかしな標記が見られ、これを「17:00発」の誤記として読んでいくと、終点のナンサンには22:35(所要15:35)に到着し、折り返しの156DN列車はナンサンを朝05:00発・終点タウンジーには23:10到着(所要18:10)という、往復で随分と所要時間の違うスケジュールだったように読めます。
更によく見ると、件のポンチャウンから次のティーピンまで(実は間に2つ停留所があるようですが)の距離は国鉄MRの資料によると14.5マイル(約23km)を、ナンサン方面行きの155UP列車は06:00発・07:27着(標記ママ)となっているのに対し、タウンジー方面行きの156DN列車はティーピン10:40発・ポンチャウン13:17着と2時間半を要しているなど、不自然な部分が多いです。
いずれにせよ、タウンジー~ナンサン間148.5マイル(約238km)を十数時間掛けて走っていたということで、仮に18時間10分かかっていたとしたら表定速度は13.1km/h。
道路ルートをGoogle
Mapで見てみると、タウンジー~ナンサン間は東西にまっすぐ結ぶルートで、多少のくねくね道とはいえ、距離は121km、所要時間3時間9分と出てきました。鉄道が開通しつつあった1990年代の道路状況は今よりも良くなかっただろうとはいえ、まあ両都市間の往来に限って言えば、勝負になりませんよね。
区間列車の方は、ティイー04:50発・タウンジー10:00着(154DN)、折り返しの153UP
はタウンジー14:20発・ティイー19:15着の、よくあるキリラッタニコム運用。
ナンサン~モンナイ(ムエネ)間の列車がどのように運転されていたか、その時刻についてはまだ確認出来ていません。
晴れた気持ちの良い日、切符売り場は駅舎の前で。あ、睨まないで。
上述の前回訪問時、昼頃にタウンジー駅を訪れて列車の運行がなされているのを確認していました。なのですが、その時に見かけた編成を10時着・14:20発のティイーまでの区間列車だと信じて疑わなかったものの、どうやらその後いろんな方からいただいた情報、特に貧乏旅行作家?の下川裕治氏の書籍によると、タウンジー発の列車は途中のサイカウン(駅名標の綴りはHsighkhaung)止まりとなっているらしいことがわかってきました。
直通列車のスジは使われておらず、ティイー区間列車のスジのうち、サイカウン~タウンジー間のみに1日1往復の列車が走っているらしいと。
切符を買って、貨車改造の代用客車に乗り込みます。
衛星写真を見ますと、同駅以南は人口希薄な山越えの途中に大規模なオメガループなどで勾配を稼ぎながら走る急峻な路線のよう。地域の中心都市であるらしいナンサン付近は盆地のようになっていることから、ナンサン付近のみの列車の運行はないのか、と旅行会社などを通じて聞いて貰ったのですが、どうやら運行はなされていない模様。
更には、外国人立ち入りが制限されている地区の多いこのシャン州、ナンサン・モンナイ(ムエネ)は政府ホテル観光省のサイトでは“市街地に限り立入可能な地域”とされているものの、現在外国人の立入りは要許可となっているとの連絡が現地タウンジーの旅行会社からあり、やむなく今回の訪問は諦めました。
こちらの方々は、頭にタオル?を巻いているのは同じですが、服の雰囲気が少し違いますね。
そして、Google Mapにポリゴンとして載っていないサイカウンという駅が、衛星写真画像のどこ(どの街)にあるのかなど友人Mayaさんらと侃々諤々の議論をした上で、今回の訪問に至ったところです。
タウンジー駅舎前の通りには、市場があって野菜や肉、魚、雑貨などを売っています。
14時前頃に到着したタウンジー駅で出発を待つ列車は、既にパオ族を中心とした民族衣装をお召しの乗客でかなりの乗り具合。駅舎前のホーム側階段下に屋台形式の切符売場を出していた駅員氏に話を聞くと、やはり現在の運行はタウンジー~サイカウンに1往復のみで、そこから先は「乗客がいない」という理由で4年ほど前に運行を中止してしまった由。ナンサン~モンナイ(モエネ)間も今は走っていないとのこと。
紙ベースでの事務方用の時刻表も確認しましたので、アルファベットに直したものを載せておきます。沿線随一の観光地(?)カックー駅は無人の停留場扱いなのか、発着時刻が書かれていませんね。
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