2018年2月23日 (金)

鉄道模型計画 ミャンマー編 その15.

JR北海道 キハ141系 難易度★★★

札幌近郊の輸送力強化のため、余剰となっていた51系客車を改造・気動車化して製造された車両で、その14.のキハ40系北海道仕様車と同様の極寒地使用の小窓・二重窓となっていますが、窓・前面扉全開でこの南国の地で活躍しています。
パコックからのエーヤワディ川西岸(北)路線や、モンユワのボディタタウンへの支線、ピョーブエ~ナッマウ(新)路線などで使用中。レッパダン~タラウォー支線の橋梁掛替工事中の区間運転でもLRBEを置き換えて運用されてましたよね。
このJR北海道時代の原色の他、赤地に太いクリーム帯の“711系色”や、赤クリーム・ツートンのMR標準色に塗り替えられたものもあります。
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マンダレー~モンユワ間のキハ40単行都市間列車と並ぶ、ボディタタウン支線のキハ141という妄想で。

模型では、Bトレの製品は当然出ていませんので改造して製作することになる訳ですが、ベースとなるGMの完成品の中古品流通価格が高額。なため、ショーティ化すべく切り詰めの刃をあてるのを躊躇していたところ、偶々ヤフオクでボディ・窓のみが出品されていたのを競り落として利用。なので前照灯がなく、これは3Dプリンタで作成。故に当然点灯させる余地はありません。同様にやはり入手出来なかった屋根は、50系客車のジャンク品から切り出しました(当然ですが、Rが同じですから。)。
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トイレなしのキハ142は、このように一カ所のみ切り継ぎ。

トイレなしのキハ142の方はセオリーどおり単純に1箇所切り継いで6cmに詰めてみました。が、客用ドア外側の元の乗務員室扉を埋めたスペースが目立ち、同系の特徴である、小窓がズラッと並んだ雰囲気があまりでていないかな?と感じ、
もう一両のキハ141の方は、ドア間に客用窓2・戸袋窓2を入れようと作業した結果、3箇所で切り継ぐ大工事になってしまいました。
結果こんな感じですが、さて、どちらの方がよりお好みでしょうかね。
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キハ141の方は、こんな大工事になってしまいました…

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2018年2月 2日 (金)

鉄道模型計画 ミャンマー編 その14.

JR北海道 キハ40/48 極寒地仕様 難易度★★★

またバックデート投稿です。
ミャンマーで活躍している国鉄~JRのキハ40系列は、JR北海道、東日本、東海、四国の各社から転属してきており、それは即ちこの熱帯の地で、極寒地向け二重窓・小窓仕様の車両も走っているという事です。まあいずれにしても窓は前面開けっ放し、正面貫通扉も開けたままで走るわけで、車内は灼熱地獄、というわけではないのですが。走り出せば涼しいです。
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本線から別れてニャウンカシー方面への支線に分岐していくイメージ? 同支線はキハ48の2連で、両運のキハ40は入っていませんが。

現在、ヤンゴン近郊で活躍しているこの北海道仕様のキハ40/48ですが、その大半がミャンマービール(ビールとは書いてませんが)のラッピング広告貼りになってしまい、元々の爽やかな北海道塗装を拝むには、近郊、北東方向へ2時間ほど行ったバゴーまで行かなければなりません。このバゴーと、LRBEが末期まで残っていたことで有名なニャウンカシーとの間の1日2往復の運用に、北海道塗装のままのキハ48の2連が入っています。
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分岐駅アビャでモーラミャイン方面の本線列車と離合する雰囲気でしょうか。

こちら、Bトレで製品化されているのは、暖地向けの二段大窓仕様車のみですから、それをベースにNゲージフルサイズの極寒地仕様車のジャンクボディの窓部分とを切り継いでみました。上下の高さ・窓の高さを合わせるには、窓上の樋からボディー下部までバッサリ切って切り継ぐのが良いでしょうし、他方でボディ全体が歪まないように、また床下との連結パーツを活かすには、窓部分だけを抜いて差し替えるのもまた一案。
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試行錯誤しながら2両作ってみましたが、まあ、多数を量産するのはとっても面倒な作業ですね。屋根のベンチレーターと水タンクを切り落として埋める作業も、それなりの手間を要しますし。そしてこのJR北海道の薄いグレーの調色も。二度と同じ色作る自信ないです。製品化すればいいのに。

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2017年12月14日 (木)

鉄道模型計画 ミャンマー編 その13.

JR東海 キハ11 難易度★★★

さてまたバックデートで失礼します。
ミャンマー国鉄MRの元日本型気動車を撮影しに来た方が最も多く目にする車両の一つかもしれませんね。
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エーヤワディ川を遠くに望みつつ走る、タエッミョー~ミンブの西岸路線という雰囲気で。

環状線を中心にしたヤンゴン近郊区間、そして最近ではエーヤワディ西岸路線にも流れていって活躍している車両です。そしてティラワ港の駅の側線にも留置というか、放置されているのを見に行かれた方も多いですよね。
運用に入っている車両は、元々のクロスシートは取り外されて、プラスティック製のロングシートに換装されているため、地方路線での長時間乗車は少々体に応えます。

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鉄コレのNDC2両をこんな感じで切り継いで行きます。

こちら、キハ11のBトレは市販されていません。Nゲージ・フルサイズ車両はマイクロエース製品があるのですが、中古品の値段が高く、とても切り刻む勇気はありません。

一計を案じ、アキバのジャンク店で、鉄コレのNDCを2両入手してきました。たまたま300円ほどで手に入ったのは、御覧の松浦鉄道車とひたちなか海浜鉄道(茨城交通)車。
運転席にドアがある松浦車の方がより使い易そう。

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サフを吹いてみると、大分それっぽくなって来ましたね。ひたちなか車の運転席扉は、プラ糸貼り付けで表現。

そしてもっと言ってしまうと、このNDCシリーズはいずれも2段窓でキハ11よりも大きめです。津軽鉄道車だけが一枚窓なのですが、これは前回帰国時には手に入りませんでした。
そのため、別にジャンク品で手に入ったキハ120(ステンレス車)の窓部分(及び窓ガラス用の透明パーツ)だけを切り出して、上記のNDCの窓部分に入れ込むという、多少手の込んだ作業をしてみました。

巷のネットに上っている、キハ11のショーティ車は、いずれもこの窓部分は大型二段窓のままだったり、小窓を黒ペンで書いて表現したりしているものがおおいようなので、拙作のようなやり方は初めてかもしれませんね。

続きを読む "鉄道模型計画 ミャンマー編 その13."

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2017年12月13日 (水)

鉄道模型計画 ミャンマー編 その12.

北海道ちほく高原鉄道 CR70型 難易度★★

"ふるさと銀河線"の廃止後、ミャンマー国鉄MRには3両が入線、いずれも当地での供用開始前に例の高さ下げのための裾板部切り詰め作業が行われていますが、模型技術的に当方では難しいため、こちらも省略、即ち"タイプ"に留めています。

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豊かな水を蓄えるエーヤワディー地域の水田地帯というイメージで。

ちほく車はNゲージ・フルサイズでも発売されていますが、かなり高い値付けで流通しており、とても切り詰めるために購入する勇気がなく、多少はお安く手に入れることのできる同型車のJR北海道のキハ130を使うことにしました。

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サイドは、実車の窓配置の関係で、トイレのない側に客窓を2つ入れようとすると、切り継ぎ一回では64mmと若干長くなってしまいます。その為、車掌窓だけを3mmほどドア側に移設し、戸袋との関係でギリギリ不自然ではない配置に収めてみました。
とはいえ、こうやって出来上がってみたものを実車と見比べてみますと、キハ52あたりと同様、天地高さと横幅のバランスが大分異なって見えてしまいますね。
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こちら、反対側は、併結可能なようにスカートを台車側に固定しているので、少しバランスが悪くなってます。

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2017年12月12日 (火)

鉄道模型計画 ミャンマー編 その11.

名鉄 キハ20型(RBE2505など)難易度★★

記念すべき?日本からの中古気動車譲渡の第1弾がこの形式。これの成功的運用が現在まで多数の中古気動車がミャンマーに渡ったきっかけとなった車両で、この赤とベージュの塗り分けがRBE標準塗装の基礎となった、のでしょうね、恐らく。

この名鉄キハ20は、ネット上でも既に何人かの方が実施されているのと同様に、鉄コレの同系車を切り継ぎ、60mmに短縮しました。
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同型式の5両全車両が2003~04年にかけてミャンマーに送られたうち、キハ21~23(RBE2501~03)は扉の移設(左右の扉位置を揃える)が行われ(趣味的には改造心を誘う魅力的なサイドビューになっ)ており、2502・2503の2両はVIP視察用車両として、赤地にクリーム帯の、北海道の711系電車を彷彿させるような塗装に、また2501と2504の2両は、MR標準色に塗り替えられています。

とすると、名鉄時代の塗色を踏襲し、かつドア位置変更改造もされていないのは、CNG改造試験に用いられ、その後運用に入ることのないRBE2505(キハ25)の1両のみ、ということになってしまいますね。どうしましょ。マダウ支線(RBE2504と松浦車の交互運用)を再現するためにも、MR標準色に塗り直そうかしら。

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左右で扉の位置が違うので、切り継ぎ位置はこんな感じにしてみました。

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2017年12月11日 (月)

鉄道模型計画 ミャンマー編 その10.

キハ47 JR東海仕様 難易度★★

”その2”の写真の後ろの方を見て、あれっ?と思われた方がごく少数いらっしゃるようで。
当地ではキハ40・48と併結して環状線運用に入る東海色の他、マンダレーを起点とした都市間運用等に入っていた四国色、最近ではMR標準のツートーンに塗り替えられたものなど、各色での活躍が見られます。
この近郊型DCのキハ47、Bトレでは製品化されていないのでどうしようかな、と思いながら、ネットで見つけた改造案を試行。
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ヤンゴン環状線の、都心部を脱した周辺部区間、というイメージで。

別の作業用にジャンクで入手したNゲージ・フルサイズの北海道向けのキハ48の正面部分と屋根(ベンチレーター削り)、それに113系電車(!)のクハの側板を組み合わせ、東海色に塗ってみました。既出のキハ40/48と連結して環状線を再現してみましょうね。

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スカ色のボディを、IPAで色落として、ドア下削って、プラ板でステップつけて、靴摺をつけて、前面と側板との接合を考えて切り落として・・・

そして言われなければ3扉の近郊型電車のボディが2扉の気動車に化けたとは判らないかと一人で悦に入り。ここはBトレの妙味ですね。雰囲気出てるでしょうか?

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うん。こうなると、結構それっぽく見えて来る(自画自賛)。

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2017年12月 8日 (金)

鉄道模型計画 ミャンマー編 その9.

三陸鉄道 36型(RBE3001など)難易度★★

現在は運行停止されてしまいましたが、昨年電化される前の臨港線で一瞬だけ走っていた“あまちゃん列車”。
ヤフオクで入手したBトレの三鉄車(赤)から、前面方向幕の削り取り再塗装と、種車のエアコンを活かすために屋根中央部の一部が切られ、エアコンの高さ分だけ低屋根化されているのを表現してみました。エアコンの水を逃がすための縦樋を追加するのも一案でしたね。
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で、今更気づいたんですけど、臨港線で走っていたRBE3001・三鉄36-1200ですが、側面のアイボリーの斜めストライプ、「三」ではなくて、一本に繋がったデザインになってますね。ミャンマーに行ってからの塗装変更だと思いますが、ここも塗り直さないといけないのかぁ。

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2017年12月 7日 (木)

鉄道模型計画 ミャンマー編 その8.

伊勢鉄道 イセ1型(RBE2511など)難易度★★

前述の樽見鉄道車とペアで作業を行ったもの。秋葉原で300円で買った鉄コレの伊勢鉄道車を6cmへ切り継ぎ短縮して塗装変更しています。
クリーム色と赤の色調は、ミッチーナで見かけたRBE2511を目指してみました。上記樽見車よりはクリームの色合いが白っぽい印象ですので、これも再現を試みてみたのですが、どうでしょうね。
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2017年12月 1日 (金)

鉄道模型計画 ミャンマー編 その7.

樽見鉄道ハイモ230-300 (RBE2569など) 難易度★★

このタイプの第三セクター鉄道からミャンマーに流れて来たレールバスは、前照灯が角形ランプが多い中、確かこの個体のみが丸形ヘッドランプなのではないかしら。
偶々ジャンク品で手に入ったのが鉄コレの明智鉄道車だったので、この車両をモデルにした次第で、Bトレ・サイズへの6cmへの切り継ぎショーティ化と塗装変更がメインです。

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北部ミッチーナ路線の山間地域を走るイメージで。
南国のミャンマーでも、この地域は朝晩相当冷え込みます。

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2017年11月30日 (木)

鉄道模型計画 ミャンマー編 その6.

松浦鉄道MR200型 難易度★★

上記MR-100型と基本的に同じ軀体ながら、こちらは前面が非貫通の大型窓。
同じJR西日本キハ120鋼製車の前面貫通扉部分を切り去り、大型の前面窓を別途透明プラ板で作成してはめ込んだだけですが、雰囲気は大分変わりますね。その他の改造箇所は、既出のMR100型と同様です。

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中部マグウェイ地域の乾燥地帯を走る列車、筆者訪問地域で言えば、タウンドゥインジー~ミンラー路線とマグウェ路線との分岐点辺りのイメージで。

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