空港特急ミナンカバウ・エクスプレスで到着したパダンから、グラブタクシーで転戦したのはカユタナム。といっても、場所が思い浮かぶ方はおられないでしょうなあ。

街の中で、落橋->橋の架替工事の影響で大渋滞にはまり、オジェック(バイタク)に乗り換えてギリギリに辿り着いた、カユタナム駅。
当方がこの沿線を廻ったのは2005年でしたから、もう14年も前のことになるんですなあ。
パダンからラックレール(Rail Gigi)も使って山の上へと向かい(というか、鉱山で産出された石炭をパダンの港まで運び下ろしていたわけですが)、パダンパンジャンそしてシンカラク湖畔を経てソロックそしてサワルント、更には戦争末期には一瞬プカンバルまで繋がった事もある路線です。
ソロのレールバスと同じタイプながら、ミナンカバウ様式の家屋のイラストを車体に描いた連接車。
先般、といってももう2年ほど前からだそうですが、パダンとパリアマン方面を結ぶ路線との分岐駅Lubuk Alungから、Sicincinを経てKayu tanam迄のごく一部だけが再開し、ソロのウォノギリ線の車両に似た、連接車体INKA製の"レールバス"がPerintis(試験運行)の名目で1日2往復しています。こちら、上述の初めて訪れた時には既に列車の運行は停止されていたので、初乗り区間になります。ラックレール区間が運転再開されなかったのは残念ですが、初めて乗る区間が出来たのは嬉しいことではありますね。
座席定員の半分ほどの乗りでしょうか。冷房の良く効いた快適な車内。
座席指定なしの乗車券。こんな駅でも、硬券などはあるわけもなく。
カユタナム市街地での橋の落橋架替工事の影響で渋滞に巻き込まれ、最後は渋滞の脇を走り抜けてきたオジェック(バイクタクシー)に乗り換えて発車の数分前に駅に駆け込む羽目になりましたが、無事に14:05発、ミナンカバウ様式の建物のイラストが描かれたレールバスに駆け込むことが出来ました。やれやれ。
唯一の途中駅Sicincinでも乗車客の賑わい。
連接車両の連結部分はこんな感じ。
ずっと下り勾配の路線を時速40km/hほどで快適に走り、終点ルブックアルンには14:45着。
そしてこの列車、州都パダン市内への足として、ルブックアルンにてパダン~パリアマン間の列車と接続をとっていたのは立派でした(切符は乗換駅ルブックアルンで買い直す必要がありましたが。)。満席で乗れない・乗り継げないとなっても困りますが、「無座」券で売っていたのは正解でしょう。ここはジャワの本線系でも見習っていただきたい。
シチンチンからは運転席後ろのドアを開放してくれたので、前面展望にて。
乗り換えた15:05発のパダン行き「Sibinuang」号B5列車の車内はほぼ満席でしたが、各車両に添乗している案内職員?が、「そこ荷物どけて座らせてあげて」等と新たな乗客の着座を支援していました。
乗換駅ルブックアルンにて、「シビヌアン」号の切符を買いなおしです。
キチンと接続を取る形で、パダン行きシビヌアン号が到着です。
そのパリアマンからのパダン行きを、空港線の分岐するドゥクで下車し、雨の駅前から再度グラブカーで空港へ。インドネシアでは、グラブは一般車とタクシーの双方が配車されるようになったみたいです。

パダン行き・パリアマン行きの上下「シビヌアン」号の交換。
従来からの西スマトラ車(手前)と、ジャワからの転属車(奥)は、こんなに車幅が違うんですね。
そして20分ほどの遅れのBatik Air ID7108便にてジャカルタのハリム空港へ飛びました。夕食の待ち合わせ場所Blok-Mに行くには、チェンカレンのスカルノ=ハッタ空港より、こちらの方が遙かに近くて便利です。
“フルサービス・エアライン” Batik Air ID7108便の機内食。
定刻20分ほどの遅れでハリム空港に到着しました。さ、ジャカルタだ♪
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